2007年7月27日 (金)

曼陀羅華

夏の暑さをふっと忘れさせてくれる「朝顔」。ただ咲くのはほんの少しの時間だけ。そのはかなさゆえにより美しく目に映るのかもしれません。

「朝顔」の中でも長い漏斗状の形をした長さ10cmほどの大きく白い花を咲かせる「朝鮮朝顔」が咲きました。その咲いた姿をカメラにおさめようと待ち構えていたのに、いつの間にかその花は静かに咲き、また静かにその花びらを閉じてしまいました。

別名「曼陀羅華(まんだらげ)。」

それは鎮痛、鎮痙、咳止めに良いようですが、葉も種子も猛毒を持っていますので使用できません。有名なのは華岡青州がその葉を麻酔薬として利用し、世界で始めて乳がんの全身麻酔による外科手術を成功させたことです。

華岡青州が全身麻酔で使用したのは「通仙散」という処方です。

その処方には「曼陀羅華(チョウセンアサガオ)」「草烏頭(ヤマトリカブト)」「ビャクシ」「当帰」「川きゅう」が含まれていました。

しかしそれを使用しての成功に至るまでには、薬効を確かめる台となった母の死、妻の失明があったことは皆が知るところです。

今では全身麻酔も部分麻酔も思い通り操ることができるようになりました。体外受精のステップでも採卵時に麻酔が使用されます。しかし「麻酔」はあくまでも神経を麻痺させるものですので、できれば使用したくないものですよね。また採卵針を卵巣に刺しますので、その回数の度に東洋医学で言う「お血」が生じてしまいます。

とても敏感なBさんの話では、部分麻酔をして以来極度の冷え性になったとか。

何でも自然に過ごせるものであれば、自然のままでいきたいものです。そういう意味ではまだ化学物質から作成された現代の麻酔よりも、華岡青洲の生薬の麻酔の方が自然で良かったのかもしれませんね・・・?

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2007年7月20日 (金)

赤い豆の力

土用の入りには「あずき」を食べると良い、とされています。なぜ「あずき」なのでしょうか?

その歴史は徳川時代にさかのぼります。

もともとは公家の間では芋の葉を煮出した味噌汁に餅だんごを入れ、土用の入りの日に食べると暑気あたりをしないという風習がありました。それが徳川時代の中頃から餅をあずきの餡にて包んだものを食べることにより、夏季の悪病災難を退けていたようです。

そして今では「あんころ餅を食べて暑さに負けないように祈願する」という風習になったのです。

土用の丑の日に鰻を食べるという風習ができたのは、その後の江戸時代のこと。それも平賀源内の提案によるもので、「鰻を売れるように」との販売戦略だったのです。よくその働きを考えてみると、暑気払いに最適なのは、「鰻」より「あずき」なのかもしれません。

よく外国の人が日本人が土用の丑の日のこの上なく暑い日に脂ギッシュな鰻を頬張っている姿を見て「暑さで胃腸が弱っている時になぜこんなものを食べられるのか?!」と言ってギョッとしているという話をよく耳にします。その光景が奇怪なものと映るようです。確かに言われてみればそうです。食欲のないときにこんな脂ギッシュなものが食べられるのか・・・?

それを考えると「あずき」はこの時期に食べるものとしては理にかなっているのです。

季節の変わり目の土用のときには胃腸がバテてしまっています。その胃腸を強めてくれるのが「あずき」なのです。

その効能である「清熱燥湿」「利水消腫」作用により、暑く火照った体を冷まし、夏の湿気でむくんでだるくなった体を元気付けてくれます。また色が「赤」であることもこの時期に良いことで、東洋医学の五行説では夏は「赤」に当てはまり、その赤に相当しその時期に弱る「心」と「小腸」を強めてくれるのです。

漢方でも「浮腫」には「赤小豆(あずき)」を使用し鯉と一緒に煮込んだ「赤小豆鯉魚湯」としても使用されています。

またその働きを知っている人達は、民間療法として「浮腫」や「母乳の出が悪いとき」「便秘」「二日酔い」には、茹でた「あずき」を使用しています。この民間療法は私達も良く利用し、湿気による「便秘」を解消するのによく指導しています。

小さな赤い豆ですが、偉大な力を持っていて昔から意味あって季節に合わせて食べられていたのです。是非暑気払いにお試しください。

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2007年7月 2日 (月)

胃の気

夏至から数えて11日目にあたるこの日を「半夏生」といいます。

これは薬草の半夏(はんげ)【烏柄杓(からすひしゃく)】がこの時期に生え、その葉が半分白くなって化粧をしているように見えることからその名がついたと言われています。

農家に携わっていない今の現代人にとってこの日は、関西では「蛸を食べる日」、讃岐では「饂飩を食べる日」、福井県では「焼き鯖を食べる日」といったことくらいで、大して重要視されていない節目になっているかもしれません。

しかし農家にとっては大事な節目の日で、この日までに農作業を終え、この日の天候によって、豊作か凶作かを占ったり、麦の収穫祭を行うなどする大切な日なのです。

またこの日から5日間は休みとする地方もあるようです。

なぜならこの日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気が入るのを防いだり、この日に採った野菜は食べてはならないとされたり、ハンゲという妖怪が徘徊すると言われるなど、この時期に農作業を行う事に対する戒めともなっているからのようです。

そんなことに関係なく、その日に採った野菜を食べてしまったなぁ・・・と、知れば気になるのが日本人ですよね。

この日に関西で食べられる「蛸」は、タウリンが豊富に含まれているために血管障害の改善に良いとされています。これから採れる夏野菜のきゅうりと共にあえる「きゅうりもみ」は、夏に火照った体を適度に冷まし、生活習慣病も予防してくれる抜群の料理です。

またこの時期に生える「半夏」は、漢方薬でもよく使用される生薬です。効能は、理気・止嘔・去痰で、「悪心」「嘔吐」「消化不良」「咳嗽」「不眠」などに用います。特に胃の中に水が溜まったような状態の「胃内停水」にはこの「半夏」は効果を発揮します。

健胃作用を目的として使用される代表的なものは「半夏瀉心湯」「六君子湯」などがあり、去痰作用として使用されるものには「小青竜湯」「麦門冬湯」など、理気作用として使用されるものには「半夏厚朴湯」などがあります。

その中でもこれからの時期、気をつけて欲しいのは「健胃」です。字の如く「胃」を「健康」に保つこと。

これから夏を迎えるにあたって、冷たいものの採りすぎ、食欲減退・・・などなど「胃」はどんどん弱ってきます。中国では「ごはん食べましたか?(チー・ファン・ラ・マ?)」が挨拶の言葉となるように、家族団らんで楽しく食事をすることが重要視され、「食べること」が大切だとされています。

元気に食事ができ健康であって初めて、仕事ができ財を得ることができると言われているのです。これは仕事だけに言えることではなく、元気に生活でき、子供を授かり、出産し、子育てが楽しくできるためには「「胃」が元気でなければなりません。

「胃」が元気でなければ「胃の気」が弱くなり、脈も弱くなってしまいます。

今は「夏」の季節になりますので、今「脈」は通常、やや大きく波が押し寄せるような脈の「洪脈(こうみゃく)」であるはずですが、それが弱いままであったり、1つ前の季節の「春」の「弦脈(げんみゃく)」という琴の弦を弾くような脈のままだったりすると、体が季節についてきていないことがわかります。

その原因は様々ですが、「胃腸の調子が悪い」ような人であれば、胃を健康に整えることが大切です。

漢方薬もそれを吸収してくれる胃腸が元気でなければ何にもなりませんので、胃腸が弱い人にはそれを考えて薬を調整することになります。

今までにも胃腸を整えるお薬を服用してもらっただけで、妊娠された例は多くあります。

「胃腸が元気であること」「楽しく美味しく食べられること」これが根本となるのです。あまり胃腸が元気でない、という人は、是非漢方薬の力を借りてみてください。加えて自分で胃のツボである「足三里」にお灸をするのも良いでしょう。

本格的な夏を前にして、「胃の気」を整えることを考えてみませんか。

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2007年5月28日 (月)

野菜ジュースの間違い

「何だか今日、全身黄色くないですか?」

「よく言われます。黄色いって。」

明るく元気に笑う23歳Kくんは、顔色から手の色、身体の色、全てが普通ではない黄色をしていました。

1ヶ月ぶりにKくんに会ったのですが、1ヶ月前よりも明らかに黄色を呈しているその姿に、同席していた人たちも「あれ?」と感じざるを得ない色合いだったのです。

「黄」の色は、東洋医学では「脾」「胃」の色で、その色が身体に出ているということは、その機能が低下しているか亢進しているかの状態であることを現します。

黄色っぽい肌色をしている女性をよく見かけますが、大概「脾経」の働きが低下している場合、「貧血」「生理中」などであるものです。

前提として「黄疸」ではないことが条件ですが、そこまで黄色ではないけれども全体的に黄色であるときは、「脾」の働きの低下を疑い、原因を追究し、それを除去し崩れた身体の調整をすべきです。

その「脾」の働きとは、いわゆる「消化器官」のことです。消化して栄養分を吸収するというサイクルがうまくいっていないために、バランスが崩れ、黄色くなっていくのです。

不妊や生理不順の場合は、「脾経」の働きはとても重要な部分で、それを調整することが必須となってきます。消化させる力が弱いのか、吸収する部分が弱いのか、それを栄養として留める力が弱いのか・・・その原因によって選ぶ漢方薬も異なってきます。

お薬としては「婦宝当帰膠」「星火健脾散」「帰脾錠」「香砂六君子錠」などを使用し、原因を改善するようにしていきます。

さて、異常な色になっていたKくんの場合ですが、東洋医学の「脾」に相当する西洋医学での「膵臓」の消化機能が低下していることが原因のようでした。そしてその原因を作ったのが、何と「野菜ジュース」だったのです!

Kくんは健康のために、2ヶ月ほど前から野菜ジュースを1日2リットル飲んでいたといいます。野菜ジュースの原料である野菜たちは、生のもので作られています。そして生で食べると他の成分や機能を損なってしまうものがそれに含まれていたのです。

例えば「にんじん」。「にんじんは炒めたりして食べましょう!」とよく言われています。油などで炒めることでにんじんの成分が吸収されやすくなるためにそのように言われているのですが、それだけでなく、「にんじんが生であること」により一緒に摂ったせっかくのビタミンCを壊してしまうからなのです。

また「たまねぎ」。「たまねぎ」や「にんにく」といった球根の姿であるものを生で食べると、消化酵素の働きを阻害してしまうようです。つまり球根である状態は、まだ芽が出てはならない状態のために、全ての機能をストップさせる酵素が働いているのです。そのためにそれがそのまましっかり働いてしまう「生」で食べると、消化酵素をストップさせることになり、消化不良になるのです。

しかしたまねぎのその働きのバリアは緩いために、水でさらすと大丈夫です。今は新たまねぎの美味しい季節です。生で食べる際には是非水にさらしてお食べください。

しかし!野菜ジュースは水にさらしているはずはありません!

結局そのことが原因で、「膵臓」の消化機能に問題が生じ、それが経絡の「脾」の働きを阻害し、黄色いKくんとなってしまったのです。

それから1ヶ月、再びKくんに会ったときには、異常な黄色さはなくなっていました。西洋医学的検査には何ら問題はなかったようですが、経絡のバランスの崩れはそのまま放っておくと、いずれは西洋医学的な病名がつく病へと進んでいくものです。

東洋医学の五行の色の「青」「赤」「黄」「白」「黒」が身体のどこかに異常に見られたら、それはサインです!早めに対処してください。

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2007年5月14日 (月)

母の日に思うこと

「人は親になって初めて大人になる」と言われます。」

もちろん全ての人がそうであるとは限りませんが、子供を持ち、育てることで、親の苦労が身にしみてわかるというのは事実でしょう。

些細なことでも心配して、気になって、思わず見てしまったり、口を挟んでしまったり・・・。

それをすることで子供は反発し、不機嫌になってしまうのですが、わかっていながら親として口を挟まざるを得ない状況。

そんな積重なる子供とのふれあい、いざこざに、「こんなにも親に迷惑をかけたんだなぁ」と自分のことを振り返り、改めて親に感謝するのです。

そして結婚して家を離れたはずの今も、ぷれぷれママ、ひよこママ、熟練ママになっても、親に何かを頼っている自分にまた気づきます。常に心配して見守ってくれている親。口に出さなくてもその想いはひしひしと伝わってきます。

何とかなるものですが、自分もこんな立派な親になれるのかなぁ、と不安を抱きながらママになることを目指しているのです。

今までもこれからも心配ばかりかけてしまっている母親。心配かけないように生きたいけど、やっぱり心配かけてしまっているもの。

そんな大切なお母さんには、いつまでも健康で長生きしてほしいものですよね。育ての親に「不死の薬」をプレゼントしたかぐや姫のように、みんな親には長生きして欲しいと思うもの。産みのお母さん、育てのお母さんに、いつまでも元気に過ごせる魔法のお薬をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

少し血圧が上がってきたりシミなどが出始め血流が悪くなってきたら「冠元顆粒」、「桂枝茯苓丸」など、疲労しやすくめまい・冷え症が出てきたら「婦宝当帰膠」、「当帰芍薬散」など、イライラ感・頭重感・不眠・倦怠感があれば「加味逍遙散」、のどがつかえる感じ・のどの瘙痒感・刺激感があれば「半夏厚朴湯」、酷く疲れる・冷え症・尿少・下利や腹痛があれば「真武湯」など、少しずつ身体のバランスが崩れた結果、出てきた症状に合わせてお薬を選びます。

是非、お母さんに合う魔法のお薬を見つけてください。

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2007年5月 2日 (水)

茶葉

「夏も近づく八十八夜♪」、立春からかぞえて八十八日目にあたる日が八十八夜です。今年は5/2がその日です。

その日は、春から夏に変わる節目で、縁起の良い日とされてきました。またその頃から霜もなく、安定した気候となるために、茶摘などの農作業の準備が始まるようです。

そして縁起の良い日の八十八夜に摘まれたお茶は、昔から不老長寿の縁起物の新茶として珍重されています。

茶葉は、乾燥茶の緑茶・発酵茶の紅茶・半発酵茶の烏龍茶に区別されます。日本の煎茶・玉露・番茶は、緑茶です。

茶にはカフェイン、タンニン、ビタミンC、フラボノイドなどが含まれています。ただビタミンCは、緑茶には含まれますが、発酵させて茶にはほとんどありません。

もちろん漢方でも使われている茶葉ですが、最近はカテキンなどの茶ポリフェノールに口臭抑制、ウィルス感染阻止、抗コレステロール、抗癌などの作用が確認され、「カテキンブーム」を生み、あらゆる緑茶が各メーカーから発売されたことは記憶に新しい出来事です。

ただ緑茶は「涼」の性質がありますので、夏などは良いですが、冬には「温」の性質の紅茶の方がおすすめです。また冷房で冷えてしまった人やもともと冷え性でむくむような人、貧血の人、などは緑茶は控えた方が良いでしょう。きちんと発酵させた紅茶がおすすめです。ただカフェインは含まれるために、不眠症の人などは寝る前の服用には注意してください。

もし周期に合わせてお茶を飲むとすれば、月経期~卵胞期の「低温期」には「緑茶」(冷え症や低体温でない場合)を、「高温期」には「紅茶」を、もしPMSがあるようであれば月経前には「ジャスミン茶」で気の流れを良くする、といった組み合わせはいかがでしょうか。

またそれを使った茶粥を朝食にすれば、胃腸にやさしいばかりでなく、一日のスタートに良いでしょう。是非お試しください。

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2007年4月24日 (火)

知る権利

「インフォームド・コンセント(説明と同意)」。1970年代のアメリカで広まった医療思想で、日本では1980年代半ばにその思想が伝わったとされています。

その思想は、患者は自分の疾患と受ける医療行為について「知る権利」があり、その治療方法を決める「決定する権利」を持つというものです。つまり医師が患者に対して、受ける治療内容の方法や意味・効果・危険性・その後の予想や治療にかかる費用などについて、十分にかつ分かりやすく説明をし、そのうえで治療の同意を得ることをいいます。

1990年が日本でのインフォームド・コンセント元年ですが、それから15年以上経った今、果たしてそれは医療現場で浸透しているのでしょうか。

今、高度生殖医療が進む中、不妊治療で婦人科に通っている人達は、どれだけ自分に処方されている薬や治療方針・計画の説明を受け、認識できているでしょうか。

当店に問合せされる人達の多くは、高度生殖医療を受け、迷路に入り込んでしまっています。

なぜその医療を受けるのか、また同じ治療を1年以上も続け改善の兆しが見られないのにまた続けているその治療方針はどういったものか、治療を続ける際に体温が乱れてしまったその理由はなにか、突然の不正出血の原因はなにか、今までの経過より果たして自分は良い方向に向かっているのか・・・。

様々な疑問や不安を抱えながら治療を受けている人達に多く出会います。そして問合せをする際に、たくさんのそれらの質問を投げかけてこられます。その度に「なぜ医師が答えてくれないのだろうか。説明はないのだろうか。」と感じるのです。

確かに、待ち時間は1時間以上、対応は5分程度の婦人科病院では、後に待っている人達や忙しくしている医師の姿を見ると、聞きたいことも聞き損ねてしまうことも多くあるのは現実です。しかし、患者は「知る権利」があり、医師はそれに対して分かりやすく「説明する義務」があるのです!

「質問をすると機嫌を損ねる」という話、「私の言うとおりにすれば妊娠するから」などといったことを言われ、なぜその薬をここで使用するのかといった詳しい薬の説明がなかった、ということも良く耳にします。

患者は、何らかの不安を抱えて病院に通っているわけですから、それを解消してくれるまで説明は必要であり、実はそれが治療には一番大切なことなのです。特に「不妊」という分野では、精神的安心感がホルモンバランスにかなりの影響を与えますので、大切なのです。

漢方薬をたった1周期服用されただけで、妊娠された人達も多くいますが、それは漢方の力だけでなく精神的安心感を得られたことも大きく関わっていると思われます。

何でも疑問や不安に感じたことは、自分1人で悩まずに、その処方をした医師・薬剤師に確認し、納得の上で治療を進めることが必要で、妊娠への近道です。

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2007年3月 3日 (土)

桃にちなんで

「桃の節供」については昨年その歴史や慣わしについて書きました。

 ★「桃の節供」 http://www.tsudo-pre2mama.com/2006/03/post_1823.html

今年は「桃」について記します。

さて「桃の節供」ですが、なぜ「桃」だったのでしょうか?「桃」については、旧暦の3月に咲く花で、3月を代表する花だったことからのようです。また「桃」は女性を思い子とさせる花であることから、女の子の節供には「桃の花」ということになったようです。

それなら「桃」から産まれた「桃太郎」はなぜ男の子だったのか?これにはたくさんの説がありますが、実は香川県では女の子だったという話もあるようです。あまりにも可愛かったために鬼にさらわれないように「桃太郎」と名づけたとか。

この「桃太郎」の話ですが、上流から流れてきた桃を食べた老夫婦が若返った結果、桃太郎を授かったというものが明治初期まで主流でした。これは神話の中に、桃には邪気を祓い、不老不死の力を与える霊力のある果実とされていたり、仙人には桃は欠かせない果実とされていることから、霊力のある桃から産まれる「桃太郎」の話が生まれたようです。

さてこの「桃」ですが、漢方では「花」「葉」「種」をそれぞれその薬効に応じて使用しています。

「花」は、「白桃花」と称し、利尿・緩下薬として浮腫、便秘の治療に使われます。

「葉」は「桃葉」と称し、皮膚病の浴剤として使用されています。特に赤ちゃんの「あせも」には安全で効果的であるために、よく利用されています。

「種」は「桃仁」と称し、活血・排膿・潤腸の効能があり、月経障害、腹部腫瘤、下腹部痛、神経痛、打撲傷、化膿症、便秘などに使用されています。それを含んだもので、「お血」による月経障害や生理痛などに使用する「桂枝茯苓丸」はとても有名で多く使用されています。

生活に馴染み使用されてきた「桃」、それには神秘的な力も備わっていることは昔から感じられていたようです。そんなことを考えながら桃を見ると、何だか違って見え、その神秘的な力を受けることができるのではないか、と思ってしまったりします。

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2007年2月28日 (水)

医療費控除の対象

3月15日まで確定申告の受付が行われています。

その中でも昨年1月から12月までの10万円を越える医療費を支払った場合、10万円を越えた分を対象に、医療費の控除が受けられます。

漢方薬の中でも医薬品は、その医療費控除の対象となります。例えば「婦宝当帰膠」や「冠元顆粒」など。これらの漢方薬は、周期療法の処方で良く使用されるものですので、是非申告されることをおすすめいたします。

ただ周期療法の処方の中でも医薬品とされていないもの、例えば「水快宝」「爽月宝」「シベリア霊芝錠」などは対象となりません。

しかし積み重なったものは多いはずです。年間で支払った医療費に加算すると、控除額が多くなるでしょう。

先日妊娠されたTさん、旦那様に「漢方薬は医療費控除の対象にならない」と言われたので、領収書を捨ててしまったと言われました。捨ててしまったのは昨年の3月までの分でしたので、それ以降のものを購入時の領収書と引き換えに医療費控除の対象となる分の領収書を発行しました。

このように当店でも対象となる医薬品の領収書を発行しています。もし申告される場合は、是非ご一報ください。

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2007年2月20日 (火)

春野菜でデトックス

冬の間は体が固まり、あまり気を外に発散させないために、老廃物が溜まっています。春になって、体内の老廃物を出すために、これからは肝臓の機能を高め、胃腸を整えることが大切です。

「春」は「肝」の季節ですので、他の季節よりも「肝」が高ぶり、自律神経が乱れることで情緒が不安定になったりします。また生理不順の人であれば、いつもより不順が激しくなってしまうこともあります。

そこで、これから迎える「春」と仲良く付き合っていくために、春野菜をたくさん摂って、調整していきましょう!

自律神経の乱れには、「セリ」や「三つ葉」。さっぱりした口当たりや味が気持ちを安定させ、血の流れを良くし、肝臓に働きかけ、解毒もしてくれます。同じ「セリ科」の「当帰」は調経作用、「川きゅう」は活血作用により月経不順を改善しれくれます。漢方薬ではそれらを含んだ「逍遥散」「加味逍遥散」「婦宝当帰膠」などが良いでしょう。

解毒、デトックスには、「キャベツ」。古代ギリシャ・ローマ時代から薬効のある野菜として知られているこの野菜は、成分の「ビタミンU(キャベジン)」が胃の粘膜を再生し保護する働きをするために、胃潰瘍のお薬に使用されています。ビタミンCも淡色野菜の中ではトップクラス!免疫力が高まります。また消化吸収が良くなることで、体内の老廃物を排出し、新陳代謝を高めてくれますので、デトックスに良いものです。

漢方薬では、胃腸の機能を高めるようにしたり(六君子湯・平胃散など)、血流を良くしたり(冠元顆粒など)、腸内のお掃除を手伝ったり(ラクシュミ・ハーベルシーなど)することで、デトックスのお手伝いができます。

「医食同源」!まずは日常の「食」を整えることが健康の第一歩です!春から始めてみましょう!

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2007年2月19日 (月)

雪解け

今年の旧正月は、昨年の閏月があったために、少しずれて昨日が元旦。中国では例年の如く、民族大移動が始まっています。

そして今日は24節気の1つの「雨水(うすい)」。雪が雨に変わり、雪が解け始める頃で「陽気地上に発し、雪氷解けて雨水となればなり」と記されている時期です。

今年の「雨水」は、雪解けどころか、それを通り越し、「啓蟄」そして「立春」を思わせるばかりの陽気に溢れた日となりました。

日本では昔からこの日から農耕の準備を始めるようです。またこの日に雛人形を飾り付けると良縁に恵まれる、といわれているようです。この「良縁に恵まれる」というのを大きく解釈して、「雛人形を飾ってあげる可愛い女の子に恵まれる」ってのにしてはだめでしょうか・・・?

陽気がどんどん増えてくるこれからの時期、冬の間は「陽虚」にて「参馬補腎丸」などをしっかり処方に入れていた人達も天の陽気が助けてくれるようになってきますので、「陽虚」の部分のお薬を少なくしたりして調整するようになってきます。

また血の巡りが悪く、活血剤がたくさん入っていた人達も陽気のおかげで少し巡りが良くなってきますので、処方も他の部分に力を入れることができるようになります。

結婚してから無排卵で婦人科に通っていたOさん。病院でのホルモン剤治療に疲れ果て、4周期前より病院での治療を止め、自力で生理が来るように漢方薬を飲み始めていました。100日過ぎても低温期が続いていましたが、Oさんは待ちました。

そして125日目にして、高温期が来たのです!感動の高温期です!結婚後5年間自力で高温期が来たことがなかったのが、今、ようやく「雨水」の季節の陽気に持ち上げられ、Oさんの体も高温になったのです!これで生理がやって来ます。自力での生理です。

今からもっと陽気は増えてきますので、Oさんの体調もどんどん良くなることでしょう。これからのOさんの経過が楽しみです。きっと良い結果につながることでしょう。

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2007年2月 3日 (土)

節目のとき

今年の2月3日は24節気の1つ「立春」の前日の「節分」です。

人間と宇宙と自然のかかわりを重視する「天人感応」の思想は、東洋医学の核心です。中心に太陽があり、その周りに地球の軌道があり、その周りに10個の干支の方位、そしてまたその周りに24節気があり、さらにその外側に三陰三陽の軌道があり、これが地球の所在の方位を示していることになります。

今の時期に地球がどこの位置にあり、どんな季節だからこのような養生をして生活をしていれば、健康で長生きできる、という生き方を東洋医学に基づき生きていた人達は知っていました。

「立春」の今の時期は、「厥陰」から「太陽」に移り変わる時期ですので、春の準備をしないとなりません。今までの時期はあまり汗をかかず、ゆったり過ごしてきましたが、これからは少し体を動かし、陽の気を取り入れていくのが良いのです。

天の気とともに体内の気の流れも春に転化していく時期です。今までタイミング、AIH、IVFにて新しい命に巡り会おうと懸命に進んできたけど未だ会えていない皆様、これからが本番です!春の陽気とともに芽が吹き始めるこの時期からは、体内でも芽が吹き始め良い条件が揃う、絶好のチャンスです!

今日の節目のときから、再スタートです!

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2007年1月26日 (金)

産科減少の裏側

日本全国から「産科」が減少している理由は、出産率が減少したからだけではありません。出産時間が夜中を問わずやっているために、常にその体制を整えておかなければならないことに加え、他の科に比べて訴訟問題になる率が大きいというリスクがあるためです。

本日初公判が行われた福岡県の県立大野病院での事故は、産科を行っている医師にとって衝撃的な事件でした。2004年に帝王切開手術を受けた29歳の女性が死亡した医療事故で、その産婦人科医師が、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われているというものです。

医師が逮捕、起訴されたこの事故を期に、産科を取りやめた個人病院が続発しました。

出産時に医師が1人で立ち会う勤務体制は、個人病院では良くあることです。その体制も罪に問われるとなると、その勤務体制を行っている病院は「産科」に対して消極的にならざるを得ません。

しかし、利用する立場からすると、緊急時の体制ができていない病院は利用したくありません。「出産」は一大事で母体は危険にさらされるわけですから、あらゆる事態に対処できる体制はとっておいてほしいものです。ある個人病院で出産した33歳Yさんは、院長不在のために、帝王切開になってしまったとか。切らずに行けたかも知れないのに、複雑な心境です。

ある県の総合病院では、続く個人病院の産科離れから、出産を希望する妊婦が殺到し、医師不足に悩んでいました。その改善策として出された案は、産科を止めた病院の医師を交代で勤務させることでした。しかも個人病院から回された妊婦にはその個人病院の医師が担当医となり、総合病院にて出産に立ち会うようになるのです。

これは妊婦にとっても嬉しい対策です。今まで出産まで見てくれていた医師が、場所は違えども出産に立ち会ってくれるのですから、見捨てられた感がありません。さらにもし緊急事態があったとしても、総合病院での医師の体制が整っているために、対処することが可能です。こんな心強いことはありません!

今後、減り続ける産科ですが、この総合病院のように、安心して出産できる場を提供してもらえるようになれば、良いことです。これは産婦人科医にとっても心強い対策でもあるでしょう。もっと多くの病院がこの取り組みを模範として、体制作りをしてほしいものです。

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2007年1月23日 (火)

納豆挽回!

正月太りをした人に受け入れられやすかった「納豆ダイエット」。しかしそれが偽りだと判明してから、以前より棚に残っているように見えてしまう納豆たち。納豆たちには罪はないのに、それ自体が悪者にされてしまったかのようです。

確かに納豆は放映されたほどはダイエットには効果がないかもしれませんが、健康のためにはとても良いものだということは、伝えておかなければなりません!

その原料となる大豆は、大地のタンパク質でその栄養価は高いものとして知られています。また、大豆の中にはイソフラボンが多く含まれ、それには女性ホルモンのエストロゲン様作用があり、骨粗鬆症、更年期障害の改善に効果があるといわれています。

しかもその大豆を原料とした納豆は、大豆以上の栄養価と薬効を持っているのです。疲労回復に必要なビタミンB群の含有量はその親である大豆の10倍にもなっていて、さらに納豆菌が腸の中の腐敗菌や病原菌などの悪玉菌をやっつけ、善玉菌を増やす働きがあるのです。

また発酵食品は、「冷え症」の人にも良いものです。蓄えた熱量を徐々に小出しにしてくれるために、体が温まっている時間を長く保つことができます。是非朝に食べることをおすすめします。

漢方でも納豆によく似たもので「豆し(ずし)」というものがあります。それは大豆の種を蒸して発酵させたものです。よく中華料理でも使われていて、その何とも言えない味が病み付きになってしまうほどです。

漢方では、解表・除煩の効能があるために、熱性疾患や熱病後の不眠・煩燥などに用いられます。

この様に納豆は、幅広く私達の健康維持のために使われるべきものです。批判され、俄かブームが去っても、納豆を傍に置いてくださいね。

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2007年1月17日 (水)

震災の日

今日は「阪神淡路大震災」のあった日。あれから12年も経ちました。ちょうど13回忌になります。

13回忌にもなれば、思い出はやがて薄らいで来る頃です。しかし、この日の記憶は決して薄らぐことなく、今年もその日が巡ってきました。

6,434人の尊い命があの日、失われました。奪って欲しくなかったその命。まだまだその世で生きて欲しかったその命・・・。

ここ最近、「命」の尊さを忘れてしまうような事件が多く起こっています。せっかくこの世に生まれるべくして生まれた命なのに、どうしてそれほど粗末にすることができるのでしょうか?

簡単に子供が出来てしまう人にとっては、その命は虫けらのようにちっぽけなものなのでしょうか?どうして子供が邪魔になったり、兄弟が邪魔になったり、親が邪魔になったり感じ、その命までも奪ってしまう結果となるのでしょうか??

考えられません・・・!

小さな命を生み出そうと、懸命に改善を目指している私達にとって、その産まれた命を粗末にする事件を耳にするだけで、胸が痛みます。事件を起こす人は、その命が生まれ、無事にこの世に産まれるまでどんな難関を突破してきた存在であるか、なんて考えられたことがないのでしょう。

多くの命を失った今日の日に、今一度、今後宿る小さな命、今宿っている命、産まれた命、自分の命・・・について考えてみませんか。

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2007年1月15日 (月)

五穀の1つ

昔の人は体に良いもの、悪いものを良く知り、それをいつの時期に食べたら体に良いのか、も良く知っていたのです。

今日は「あずき粥」を食べる日です。もう食べられましたか?

あずきは五穀の1つで、その赤い色がお祝い事ものとしてお赤飯などに使われますが、その栄養価はとても高く、薬効も優れたものです。漢方薬では「赤小豆(せきしょうず)」といい「清熱燥湿」「利水消腫」作用を利用し、使われています。

あずきにはビタミンB1、たんぱく質、食物繊維が豊富です。皮の渋みに利尿作用や便通を良くする作用のあるサポニンがたくさん含まれています。従って、糖尿病、下痢、浮腫、肥満、リウマチなどの症状に効果があると言われています。

例えば「妊娠中のむくみ」や「お乳の出をよくするため」に、むくみによく効くとされる「鯉」を「あずき」と一緒に煮込むと効果的!・・・という具合に応用もできます。

そこで、むくみ解消「あずき粥」の作り方を紹介しましょう!(薬食同源より)

<はとむぎ入りあずき粥>

★材料(4人分)

 あずき・大豆・はとむぎ ・・・各1/4カップ

 玄米 ・・・1/2カップ

 鶏モモ骨付き肉 ・・・1本

 山芋 ・・・100g

 塩・こしょう ・・・各少々

 白ねぎ・刻んだセリ ・・・各適量

★作り方

 ①あずき、大豆、はとむぎ、玄米は1晩水に浸してもどしておく

 ②鶏肉で10~12カップのスープを取る

 ③②に①を入れ火にかける。煮立つまで強火、そのあと弱火にして1時間煮込む

 ④山芋の髭をあぶって焼きとり、皮付きのまま乱切りにして③に加え、さらに10分煮て、塩・こしょうで味を調え、ねぎとセリを散らす

この時期、冷えることで、血液循環が悪くなり、結果として「むくみ」になり、またそれが「冷え」を生むといった悪循環によく陥ります。こういった場合、「冷え」を改善するためには「むくみ」も解消しなければなりません!是非、栄養満点のあずきで「むくみ」を解消し、「冷え」も改善しましょう。

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2006年12月15日 (金)

流行の防風通聖散

「痩せたい!」

多くの人がそう思ったことがあるでしょう。

メタボリックシンドロームが言われるようになった昨今、女性だけでなく、むしろ男性にその願望が強く現れてきているようです。

そして、最近流行っているのが「防風通聖散」の入ったお薬です。「お腹周りの脂肪を取る!」というので売り出しているようです。

この「防風通聖散」ですが、本来は「便秘」「水毒」「肥満」といったタイプの人の体質改善のために使用されるものです。従って、そのようなタイプの人で、お腹は張っている人には良いのですが、便秘や水毒のない人で肥満の人には効き目はない訳です。

また漢方薬はあくまで体質を改善することが目的で、「痩せる」ことが目的ではありません。バランスが崩れたことで太ってしまっているのをちょうどよい状態に整えてくれることで、結果として痩せることに繋がるというものです。

「不妊」の原因の1つとして、「肥満である」ということもあげられます。かなり太っている人には、まずはある程度痩せることをオススメします。しかし食事をコントロールしても「便秘」「水毒」により、なかなか痩せないという人には、周期療法の中で「防風通聖散」を使用しています。

どんなことでも体にとって「ちょうど良い状態」にしてあげることが、結果として、太ってしまう体質改善もでき、妊娠しやすい母体をつくっていくこともできるのです。

さて、ご自分の体は「ちょうど良い状態」になっていますか?

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2006年11月22日 (水)

低用量ピル

日本で「低用量ピル」が認可されたのは1999年のこと。欧米では多くの人が使用するのに対して、日本ではまだまだ安全性に対する疑問などからその使用を躊躇する人が多くいます。

そこで今年2月に日本産婦人科学会が、ピルのガイドラインを改訂しました。今まで「避妊目的」のための効用しかなかったものが、生理痛の改善、子宮内膜症・子宮筋腫の予防などの効用も記されました。

低用量ピルを服用中は、卵巣が休眠状態となるために、子宮内膜が薄くなるのです。治療中は妊娠できないために、治療しながら妊娠を望んでいる人には向かない治療方法ですが、子宮内膜が厚くなることで酷くなる症状の改善には効果的です。

低用量ピルにより、月経をコントロールできるわけですが、だからといって「旅行に行くので月経を遅らせたい」という目的で使用するなどは、あまり賛成できません。せっかく正常である月経を無理やり薬で遅らせてしまうのですから、やはり体に負担をかけてしまいます。

安全な使用方法をしっかり把握し、閉経前の女性ホルモン減少によるプレ更年期障害を軽減するためや、骨粗鬆症、子宮体がん防止などにうまく使用することをおすすめします。

漢方では、生理痛、子宮内膜症、子宮筋腫などに対しては、活血剤・破血剤を使用して改善を計りながら、調整していきます。妊娠を希望している場合でも、それらの漢方薬は使用することができ、それらを使用することで、妊娠率も高まります。

また更年期予防のためには、「当帰」「川きゅう」がたくさん入った「婦宝当帰膠」がおすすめです。これを日頃から服用していれば、ピルのお世話にならないでもよくなるかもしれません。

様々なことに対応できる漢方薬。もしピルを使用するのに躊躇したら、是非ご相談ください。

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2006年11月 7日 (火)

大切な女性ホルモン

どんどん進む高齢化社会。しかしいくつになっても元気な女性の姿。これには何か訳がありそうです。

男性の方が神経が繊細で無理をして働いているから、女性よりも早くに亡くなってしまう・・・といったことも言えるかもしれませんが、それだけではなく、最近「女性ホルモン」が大きく寿命に関係していることが分かってきたようです。

「女性ホルモン」の「エストロゲン」は、脂肪の代謝に関与していて悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすのです。つまり女性ホルモンが「動脈硬化」「高血圧」「心筋梗塞」を防いでいる、ということなのです。

実際に今までは低血圧であることが悩みだったのに、閉経してから高血圧を気にしなければならなくなったということは、よく聞かれることです。

また「女性ホルモン」は「睡眠」との関わりもあるようです。

これも実際に更年期の症状でよくみられるのが「不眠」であることは、よく耳にすることではないでしょうか。

またこれは良く言われる「骨」との関係。閉経後に「骨粗鬆症」になりやすくなるので、よく市の取り組みなどで予防を指導されています。多い事故が転倒による骨折です。骨折が原因で、寝たきり、認知症へ繋がってしまいます。

健康で長生きしていくために女性を助けてくれていた「女性ホルモン」。いつまでも元気で美しくあるために、その減少は徐々に進んでいって欲しいものですよね。

中国の先生が「『婦宝当帰膠』を飲んでいると、女性はみんな美しく、元気、元気!」と言われます。確かにその先生は、もう50歳近くなるのにお肌ぴちぴちでとても美しいのです。その美しさは「婦宝当帰膠」の力だけではないでしょうが、もしかしたらずっと飲み続けている「婦宝当帰膠」のおかげかもしれません!

これは試してみる価値がありそうです!

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2006年10月27日 (金)

プチ更年期?

更年期になる前の「プレ」ではなく、更年期様の症状という意味の「プチ」更年期。この「プチ更年期」なのではないか、と悩んでいる女性が増えているようです。

本当の更年期障害と言われるものと「プチ更年期」と言われるものは、全く異なるものなのですが、「月経の量が減る」「月経が飛ぶ」「冷えるのに火照る」などの現れる症状は似ているために、「このまま閉経するのでは・・・?」と心配になってしまうようです。

本来の更年期障害とは、卵巣の機能が衰えて、卵巣から分泌される女性ホルモンが減少することにより起こるものです。しかし「プチ更年期」とは、卵巣の機能が低下するのが問題なのではなく、原因は「脳」にあるのです。

卵巣自体は機能が低下しているわけではないのですが、視床下部や脳下垂体から卵巣への命令が崩れることにより、女性ホルモンの分泌が乱れて「プチ更年期」症状が起こるのです。

自分がどちらの状態なのか、これは、血液検査をすればすぐにわかります。「プチ更年期(更年期様症状)」であれば、婦人科では女性ホルモン剤や排卵誘発剤などで治療が行われます。

それらのホルモン剤や薬に抵抗がある人は、是非漢方薬をお試しください。

漢方薬では、その人の症状により様々な薬を使い分けて体の調整を行います。例えば、冷え、貧血、めまいなどの「虚証症状」の場合は「婦宝当帰膠」、下腹部の膨満感や頭痛など「お血症状」のある場合は「桂枝茯苓丸」、イライラ、のぼせ、不眠、倦怠感などの「神経症状」のある場合は「加味逍遙散」など、その他も細かく体質や症状に合わせてお薬を決めていきます。

西洋薬による治療も漢方薬による治療も早期であるほどその治癒も早いものです。体のバランスが崩れてきたかな、と思ったら是非早めの対処をしてください。

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2006年10月20日 (金)

日本人とお米

実りの秋!どんどん各地からの新米が店に並ぶようになりました。

しかしたくさん並んでいるお米の値段がピンからキリまであるのには、どれを選んで良いのか、かなり迷ってしまいます。でもどれを選んでも新米は美味しいものですよね。

さてこのお米、やはり日本人は「お米を」、しかも「朝に」食べないといけない、という話はご存知ですか?

「朝ごはん抜きの子供は学力が低下している」というデータは以前話題になりましたが、その「朝ごはん」はパンではなくお米のご飯が尚良いのです。またこのことは、子供の学力に限らず、日本人全員に言えることで、仕事の能率向上、ボケ防止、アトピー、アレルギーなどにも関わってくることなのです。

朝6時~10時までに食べたものによって、一日の血糖の移り変わりが決まってきます。(山下弘道医師の説より)

それは時間帯によって臓器が働く時が決まっているからなのです。6時~8時は「胃」、8時~10時は「膵臓」が働く時間です。

その時間に食べたものによって一日の血糖の推移が決められ、お米を食べると血糖は、緩やかに上がり、緩やかに下がっていき、農耕民族である日本人は朝から夕方までじっくり体力が持つように血糖がバランスよくプログラムされるのです。

ところが、朝にパンを食べると、すぐに血糖が上がり、血糖値のピークを迎えたあとは、低血糖にまで達するほど急激に下降するのです。その現れが、昼食後眠くなる、という現象です。日本人がパンを食べると、その血糖の急落が激しく低血糖、低体温に陥り、体の酵素が働かなくなり、免疫不全、そしてアトピーやアレルギーなどの症状が起こると考えられるのです。

最近、子供のアレルギー、アトピー、花粉症、化学物質過敏症などの症状が増えているのは、朝食の欧米化が定着化しているためかもしれません。

年々増加する花粉症患者やアレルギー・アトピーの患者の原因は、決して世の中に化学物質が増えすぎたためや、道路の舗装が進み過ぎたためだけではないような気がします。やはり医食同源の食事の変化に問題があると考えざるを得ません。

体のバランスの乱れは、生活習慣から始まります。早寝早起き。そして「食事」です。

新米が並ぶこの季節から、日本人であることを遺伝子レベルから思い起こし、是非、朝食はご飯とお味噌汁のセットに変更してみてください。お米の力だけでなく、発酵食品である味噌の力も期待でき、これから迎える冬の冷え性の対策にも効果を発揮してくれます。是非お試しを!

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2006年10月 6日 (金)

晩秋の始まり

今年は閏(うるう)年のために、中秋の名月の十五夜がずれて、いつもなら9月半ばだったのが、10月6日でした。「十五夜」は「芋名月」とも呼ばれ、供え物に「里芋」が欠かせないものとなっています。

またその2日前の月の十三夜は「栗名月」ともいい、「十五夜」も含めて芋や栗など丸いものを食べることにより、丸い月にあやかり、幸せと健康が得られると考えられています。

本来は、「十三夜」と「十五夜」の両方の月を見ることを「お月見」とし、片方だけ鑑賞する「片見月」は忌む習慣もあるようです。

さてその十五夜が過ぎ、10月7日からは「晩秋」に入ります。中秋の名月までの時期に食べたら良い食べ物は、「スッポン」だと記しましたが、これからの時期に食べたら良い食べ物は、「豚」になります。

「秋」は五臓では「肺」に当ります。その「肺」を強めるものとして「豚」がよいのです。特に、秋の季節の変わり目に「喘息」がでるような肺気の弱い人は、質の良い豚肉を食べることをおすすめします。漢方では断然「冬虫夏草」がおすすめです。

またこれからの時期に「風邪を引きやすい人」は、「陽虚」であると捉えられ、それを補うためには「鶏」を食べて養生するのが良いです。

反対に、「陰虚」になっている人には「馬」が良いです。ホルモン治療を何回も何年も続けている人は、必然的に「陰虚」になり、基礎体温が上がってきてしまいます。そんな状態になった「腎陰虚」の人には「馬」がおすすめ。しかしあまり「馬」は食べる機会がありませんので、そんな場合は「なまこ」でも良いでしょう。

ただ、だからと言って、あまり食べ過ぎると逆効果ですので、気をつけてください。何でもバランス良く、食べることが大切です。

お薬では「瀉火補腎丸」、「杞菊地黄丸」などが使用されます。

ただお薬も食材と同じく、勝手に判断し服用し続けると、逆効果になることもありますので、その時の自分の状態にあったものが何なのかは必ず確認してください。

それは季節でも異なってきます。体は年中同じ状態ではありません。季節が変われば体の中もそれに合わせて変わります。

これから訪れる晩秋は、どんどん涼しくなり、徐々に乾燥してくる時期です。季節に合わせた養生法で、丈夫な体になり「妊娠しやすい母体づくり」を目指しましょう。

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2006年9月27日 (水)

体に良い海藻類

日本は海に囲まれた島だからか、昔から食卓には「わかめ」「こんぶ」「のり」「もずく」「ひじき」「てんぐさ」などが良く並び親しまれています。

海藻には食物繊維やミネラルを豊富に含んでいることから、健康食の1つとしてイメージされるものです。

少し前に「痩せる」としてブームになった「寒天」。これも海藻の仲間で、不溶性の食物繊維を含む「寒天」は、腸の働きを良くして便の量を増やし、水溶性の食物繊維を含む「わかめ」や「こんぶ」は、血液中の血糖値のコントロールをしたり、コレステロールの上昇を抑える働きがあるそうです。

「もずく」などのネバネバ部分には「フコイダン」が含まれ、これが胃腸粘膜の潰瘍の修正に役立ったり、抗酸化作用、抗癌作用もあるようです。

またこれらの海藻にはカリウムがたくさん含まれ、ナトリウムと拮抗関係にあるカリウムは、味の濃い外食や添加物のたくさん含まれた食品を食する機会の多くなった現代の日本人には、必要不可欠なものだとも言え、それをたくさん含む海藻はまた必要不可欠なものと言えるでしょう。

ただ何でも「やり過ぎ」「取り過ぎ」は禁物。「ひじき」に微量だけれども含まれる「ヒ素」。妊娠中にはその摂取量に気をつけないとならない「ヨード」を含む「こんぶ」。妊娠中に「ヨード」を摂取しすぎると、赤ちゃんの甲状腺機能低下につながるというので、注意が必要です。

何でも「バランスよく」摂取することが大切。何か良いのか、どんな働きをするのか、その食物の性質を知った上で口にすることで、体のバランスは取れるものです。健康な体作りの基本は、「食事」です。漢方も同じ考え方です。そのお薬の性質を知った上で、口にすることで、体のバランスを取り戻すのです。

食事のコントロールでも追いつかないくらい体のバランスが崩れてしまったときは、漢方薬や鍼灸の力を借りると早くに治ります。乱れた食生活は、胎児や赤ちゃん、子供にも影響します。今一度本当に体に良いものを見極め、今の体に必要なもの(こと)が何なのかを見つけてください。

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2006年9月13日 (水)

アグネス論争を考える

約20年前に歌手のアグネス・チャンさんが、職場に乳児の長男を連れて行った際、その行動が職場で批判の的となり、子連れの是非についての論争が起こった事件がありました。

それが約20年経った今、中小・ベンチャー企業の間で、会社に子供を連れて行き、働くことができる職場が増えてきたようです。これは優秀な人材の確保のための企業の選択でもあるようです。

今までなら、「家庭か仕事か」とどちらかを選択しなければならなく、優秀で企業としても辞めて欲しくない人材であっても本人が「家庭」を選んだ場合は、仕方なく退職せざるを得なかった現実がありました。しかし、こういった配慮のある職場が増えると、女性の社会進出と育児の両立が容易にできるようになってくるかもしれません。

ただまだまだこの取り組みも不十分で、仕事の能率や子供の安全面を考えると、その制度を取り入れる企業はほどんどないのが現状ですが、そういった取り組みが少しでも行われている現状があるということは、働き続けたい女性にとって、とても嬉しいニュースです。

アグネス・チャンさんの行動がようやく今、認められようとしています。男性中心の社会だった日本では、なかなか越えられない大きな壁でしたね。まだ越えられていませんが、これから日本の女性はもっとパワフルに社会進出していくことでしょう。

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2006年9月11日 (月)

昔の社会に学ぶ

少子化社会対策は、様々な角度から行っていく必要があります。国や自治体の経済支援はもちろん必要ですが、そういった他人任せの対策を待っているだけではその改善スピードは遅いように思えます。

猿を研究している京大の教授が、面白いことに着目されていました。

人間に近い動物である「ゴリラ」「チンパンジー」「オランウータン」は、1産1子で、少子なのです。しかも母親が単独で子育てをするオランウータンが出産間隔が長く、父親が子育てをするゴリラが一番短いのだそうです。つまり、子育ての協力者が居る方が、子供をたくさん産む傾向にあるというのです。

人間もその昔は、同じ家に、何世代もの家族が暮らしていました。近所のおじちゃん、おばちゃんも気軽に子供を預かってくれました。そんな社会があ