2008年7月25日 (金)

大きな筋腫を抱えて 

30歳のMさんは結婚して5年。早く赤ちゃんがほしいのになかなか恵まれません。不妊クリニックにも行き、1年くらいクロミッド+hCG注射、そして人工授精(AIH)、その後は黄体ホルモンの補充を続けました。でもなかなか望んだ結果がでず、漢方薬に期待をかけてお越しいただきました。

詳しく伺いますと、子宮内に大きな筋腫があり、卵巣機能が低下し、FSHは20,7 PRLは15,5とのことでした。今までの治療の疲れでしょうか? 

一般に子宮筋腫の症状としては、月経期間が長かったり、出血が多かったり、それに伴ってめまい、貧血がおきたりします。また月経痛があったり、下腹部の圧迫症状が見られます。Mさんも同じような症状がありました。それらを改善するため、周期療法をしながら<婦宝当帰膠>や<きゅう帰調血飲>を服用してもらいました。途中、3ヵ月ばかりお休みの状況もありましたが、やはり赤ちゃんがほしくこの春再来店されました。

再び周期療法を始めることとし、今度はご主人も一緒に服用していただきました。「夫婦同治」です。それから2ヶ月後、体調もよくなりめでたく妊娠されました。とてもうれしそうな笑顔、何か「ホッ!」としたお顔でした。よかったですね!

でも、気になるのが子宮大の大きさの筋腫です。医師からは「8cm×11cm」といわれ、「無事生まれるだろうか?」 「筋腫が大きくならないだろうか?」と心配が増えました。周りの心配をよそに、今は元気にお腹の中で成長し続けている赤ちゃん。筋腫が赤ちゃんの成長を妨げることなく大きくならないでほしいです。今は筋腫の成長を拒みながら、順調に成長し続ける赤ちゃんが元気に産まれてこられるよう、漢方薬を服用してもらっています。

頑張ってMさん!

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2008年3月28日 (金)

子宮内膜症の激痛を乗りこえて 

33歳のOさんは子宮漿膜下筋腫(5cm)、卵巣嚢腫(5cm)があり、子宮内膜症の激しい痛みに苦しんでおられました。

子宮内膜症は本来、子宮内腔にしか存在しないはずの子宮内膜や子宮内膜様の組織が、子宮以外の場所(卵巣、ダグラス窩、S状結腸、直腸、子宮靱帯、膣、膀胱、腹壁など)にできる病気なのです。月経期になると子宮以外にできた子宮内膜も剥離・出血しますが、血液や内膜を体外に排出できず体内に溜ってしまいます。その結果、チョコレートのう胞が出来たり腹腔内での諸臓器との癒着が起きるのです。症状としては激しい月経痛で、だんだん強くなるのが特徴です。

Oさんは月経時の激痛、月経過多、排卵痛、肛門痛などとても辛そうに腰をかがめて来店されました。

漢方では「お血」「腎陽虚」「肝欝気滞」が見られましたので、お血を取り除くお薬と、冷えを改善するお薬、気分をよくする<桂枝茯苓丸> <爽月宝> <補血丸>などを服用していただきました。

1ヵ月後には鎮痛剤の服用量が減り(2時間間隔が5時間持つようになり)、気分も楽になったと喜ばれました。漢方薬を服用して5ヵ月後妊娠が判明しました。月経痛も楽になり、下腹部の気持ち悪さもとれ、やっと気分も落ち着いてきた矢先でした。

子宮内膜症の激しい痛みを改善しようと周期療法で体調を調整した結果、朗報が届きました。良かったです。

今、Oさんは6ヶ月目を迎えようとしています。しっかりお腹の中で育って、無事元気な産声を上げてほしいと願っています。

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2007年8月 6日 (月)

器質的な問題でも

42歳Nさん。結婚は35歳の時。

その頃は仕事が楽しく、しばらく3年ほどは夫婦2人で楽しみ、その後子供を育てていく計画を立てていました。しかしそろそろと計画してから2年、兆しも見えないために40歳を目の前にして不妊検査に行きました。

検査結果では「高プロラクチン血症」という診断のみで、卵管も通っていることも確認され、その他の数値も正常範囲でした。しかし昨年、子宮腺筋と子宮筋腫が見つかったのです。子宮筋腫は子宮の外側に存在するために、妊娠には支障がないとのことだったので、今年に入り体外受精を行いました。

卵は受精もし分割もしたのですが、着床に至らず、残念な結果となりました。

そんなNさんが次に考えたのは、漢方薬を治療に取り入れる道でした。Nさんの症状よりその選んだ道は正解だと言えることでしょう。

もちろん年齢的なこともあるのですが、子宮腺筋症や子宮筋腫ができる体質やその子宮内環境は、決して着床しやすいものとは言えません。しかしだからと言って、Nさんにとってはそれらに対して西洋医学的には何も処置することがないのです。

それならその体質を改善し、子宮内の環境を良くするように漢方薬の力を借りるのが良い方法だと思えます。そして子宮内環境を整えながら、体外受精などに取り組めば分割した卵が着床しやすくなり、そのまま着床を維持し、妊娠が安定するようになることでしょう。

Nさんのように器質的な問題による不妊症の場合でも、諦めることはありません。「子宮内膜の改善」と「質の良い卵胞をつくること」ができるよう漢方薬の力を借りることで、我が子を手に抱くことに一歩一歩近づくことができるでしょう。

「子宮腺筋症」や「子宮筋腫」が体に存在するような体質は、「お血」「湿濁」が原因にあると捉えられます。またNさんの場合は全体的に体温が低いことより「腎陽虚」であることも伺えます。

そんなNさんに「妊娠しやすい母体づくり」のためにおすすめした漢方薬は、「婦宝当帰膠」「爽月宝」「水快宝」「参茸補血丸」「オリジン」です。

まだNさんは漢方薬を服用されることを検討中ですが、Nさんのように腺筋症を持ちながらこれらの漢方薬を服用して妊娠され、もうすぐ出産の日を迎えられるご夫婦がおられます。

Nさんにも是非同じ感動を味わってもらいたいです。

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2007年6月25日 (月)

不安の中で

海外在住33歳Rさん。

慣れない海外生活の中でストレスが加速したのでしょうか、不正出血が続き生理が遅れました。妊娠したのかと思い、検査薬にてチェックを行ったものの陰性。今までにない症状だったために婦人科を受診されました。検査結果は卵巣嚢胞。経過を見て、手術をすることになりました。

それから1ヵ月後、突然の下腹部痛により緊急手術となったのです。原因は内膜症によるもので、その癒着はかなり酷かったようです。

手術後は以前のような激しい生理痛はなくなったものの、体温が高いままの生理は変わらず、基礎体温表を整え子供を授かりたい、と自分なりに調べ「婦宝当帰膠」と「水快宝」が良いのではないかと、メールにて当店に相談をされたのでした。

Rさんの場合は、子宮内膜症がかなり酷く、手術は行ったもののまた再発の恐れはあり、根本的に改善するためにはそれができてしまう体質を変えていく必要があります。

また子宮内膜症は「お血」が原因で起こります。「お血」は卵胞の発育を妨げます。従ってまずは「お血」を取り除き、「お血」を作るような体質を改善しなければなりません。

そのためには「婦宝当帰膠」「爽月宝」「水快宝」の組み合わせが適しています。

それらの漢方薬の養血・調経作用によりホルモンバランスを整え子宮内膜の状態を良好にし、ピクノジェノールによる内膜症の改善、水蛭による破血作用により癒着を改善することにより、Rさんのように酷い子宮内膜症が改善していき体質も改善していくのです。

海外生活での不安の中で、Rさんのように改善のためには何を自分が行ったら良いのか、なかなかその方法を見つけることは難しいものです。

そんな時、然るべきアドバイスと方向性を示してくれ、遠く離れていてもどこでも繋がっているネットワークが大切です。ご友人のネットワーク、専門家のネットワーク・・・、様々なネットワークが今ではネット上で検索しアクセスできるようになっています。自分にとって利用しやすく信用できるネットワークを誤りなく見つけることができると、安心してどこででも生活できることでしょう。

後にRさんから妊娠の報告がありました。安心して治療が続けられ、生活できることはとても大切なことですよね。

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2007年6月22日 (金)

今のうちから

25歳Kさん。2年前に半年以上生理が来なくなったため、婦人科を受診すると多嚢胞性卵巣と診断され、未婚のため1年ほどピルを服用しての治療を受けました。

しかしそれでは根本治療にならないと感じたKさんは、他店で「温胆湯」、「八味地黄丸」、「晶三仙」などの漢方薬を始めました。しばらく続けてみたけれども効果がないように感じたうえに、今年の1月から無排卵の生理が続き、3月から微熱と不正出血が続くようになりました。

心配になったKさんは婦人科を受診。しかし原因を突き止めることもできず、特に問題がないので経過観察ということになったようです。

困り果てたKさんは、他の意見を求めたく当店に問い合わせをされました。

まずKさんの体質について、162cm、44Kgととても痩せ型、心配性、汗をかかない、浅黒い、尿やおりものが黄色い、口渇、食欲あり、多嚢胞性卵巣などから、今現在の微熱と不正出血が続いている原因は、「血熱」によるものであることがわかります。この「血熱」が改善すれば微熱も不正出血も治まることでしょう。

また体重が軽すぎることも少し気になるところです。ある程度の脂肪は、ホルモンバランスを整え、生殖機能を働かせるためには必要なものです。体脂肪が少ないことが美徳と思われがちな昨今ですが、体脂肪も溜めすぎると良くありませんが、適度な量は必要なのです。

ただKさんの場合は、本人が望んで痩せているわけではなく、食欲はあるものの身にならない体質で、そのことが初潮を遅らせ、性腺軸のコントロールに影響を及ぼしているようです。

またホルモン数値より、多嚢胞性卵巣であることに加えて、プロラクチン値も少し高めであることから潜在性の高プロラクチン血症の疑いも考えられました。

Kさんのように、様々な症状を持っている場合、粉薬や丸剤で調整しようとすると、たくさんの種類を服用しないとならなくなってしまいます。こんな場合は、煎じ薬が適しています。煎じ薬の中で様々な生薬を調整することで、Kさんの微熱、不正出血、多嚢胞性卵巣、無排卵などにターゲットを当て、改善を計ることができます。

まだご結婚もされてなく25歳と若いですので、今のうちから強い味方の煎じ薬にて改善を計られることをおすすめします。ただお値段が月に2万ほどかかってしまいますので、今の若いKさんにとってはかなりの負担かもしれません。

しかし今ここで早めに改善しておかなければ、後でもっと様々な治療でそれ以上の費用がかかってしまうことになりかねません。西洋医学的に問題がなくても、体調に不安や不調を感じたら、すぐに対処してください。そんな時には東洋医学が強い味方になってくれます!

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2007年6月18日 (月)

効果的な煎じ薬

ホルモン数値の中でもLH(黄体化ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)の値は正常であれば1:1に近く、LHがFSHよりも高い場合には多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を疑います。

28歳Hさん。結婚2年目。FSHが7Mllu/ml、LHは18Mlu/mlという検査結果で、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されました。生理は来るものの35日以上の長めの周期で、排卵せずに生理が来る「無排卵月経」であることは、高温期のない基礎体温表から見て取れました。

PCOSの場合は、排卵がないために黄体化ホルモンは分泌されず、LH値が高いために男性ホルモンである「アンドロゲン」分泌が上昇していることがあります。その場合は、毛深くなり、ニキビの症状も出てきます。

Hさんの場合は、そこまでの症状はありませんが、ホルモン数値や無排卵の基礎体温表からPCOSは明らかで、子供を希望するのであれば早くに改善するのが良いでしょう。

PCOSに対する西洋医学での治療法はホルモン治療になり、黄体ホルモン剤の「デュファストン」を投与して、
2~3日後の生理開始日より5日目から排卵誘発剤の「クロミッド」を服用を5日間服用し、その後4~5日後の排卵を待つ方法があります。

その他低用量ピルの服用による治療法もあります。ピルにより脳下垂体からの性腺刺激ホルモンの分泌を抑え排卵が抑制されることで、その他のホルモンにより子宮内膜の環境が整い、LHとFSHのバランスを落ち着かせる、というものです。

しかしどちらもホルモン剤による治療法で、「クロミッド」の長期継続使用は卵巣を刺激し過ぎる結果となり、人によっては「ピル」などの薬は吐き気など起こすこともあり、体調が優れなくなることがあります。

ホルモン治療を休みたい、もともとホルモン剤を受け付けない、ホルモン治療は避けたい・・・という場合には、漢方薬の煎じ薬がおすすめです。

PCOSは西洋医学でもその完治は難しく、長期にわたっての継続治療が必要です。そのためにはなるべく体に負担の少ないもので、根本から治療できる漢方薬を是非おすすめしたいのです。

今までもPCOSで悩んでいた33歳Oさんも漢方薬のPCOSに効果のある煎じ薬を服用され妊娠された例があり、その煎じ薬によりホルモン剤を使わなくても自力で排卵できるようになった例は多くあります。

その煎じ薬の生薬には、「当帰」「赤芍」「白芍」「地黄」「菟糸子」「山薬」「女貞子」「沢蘭」などが入り、女性が崩しやすい「肝経」や「脾経」の調整を行い、主席卵胞をしっかり育て、排卵まで繋げていきます。

Hさんにもこの煎じ薬の服用にて今後の周期を見てもらうことにしました。

またHさんのその他の症状の「むくみ」「だるい」「夜間頻尿」「肩こり」なども考え、PCOSの煎じ薬に併せて「婦宝当帰膠」などのエキス剤や錠剤にて調整していきます。

3周期もすればそれらの効果が見えてくることでしょう。まだまだ若いHさん。今のうちにしっかり体質改善をしていれば、今後経験する予定の育児も元気に楽しくできるようになることでしょう。

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2007年4月28日 (土)

改善計画

26歳Hさん。初潮を迎えた頃からずっと生理不順。

しかし昨年の春に起こった不正出血は今までのものとは異なるものでしたので、婦人科を受診されました。その結果、「卵巣が少し腫れている」との診断を受け、しばらく様子を見るように言われたようです。

ところが半年後、また不正出血があり下腹部に違和感を感じたために別の婦人科を受診。

そこで何と卵巣嚢腫と診断され、MRIにより5cmほどの嚢腫が確認されたのです。Hさんはまさかの現実に呆然とし、さらに医師より手術を勧められ、ショックを受けたのでした。

まだ26歳であること、未婚であること、にこの現実は辛いことでしょう。手術は最後の手段にしたく、今は手術せず改善のためにできることを、と漢方による症状治療と体質改善をしたい、と希望されたのでした。

Hさんには、生理痛、冷え症、頭痛、肩こり、などの「お血」の症状、むくみ、尿やおりものが黄色、吹き出物、夢を良く見る、などの「痰湿」の症状、イライラ、怒りやすい、などの「肝鬱」の症状がありました。

さらに冷たいもの、甘いもの、油っこいもの、辛いもの、肉を良く好み、食しているようです。これらはHさんの症状の原因となる「お血」「痰湿」を増強してしまうものばかりです。

Hさんには、それらの食事をなるべく控えるようにしてもらいつつ、漢方薬にて「お血」「痰湿」「肝鬱」を改善するように今後の計画をたてました。

まず初めの1ヶ月間に服用をおすすめした漢方薬は「桂枝茯苓丸」「星火逍遥丸」です。

それらを1ヶ月続け、「生理痛が軽減した」「吹き出物が少なくなった」など何か変化があるか、全く変化がないか、を確かめます。それは人によって、漢方薬に対する反応が様々であるからです。もう少しお薬を加えた方が良いのか、変えた方が良いのか、を状況によって判断するのです。

そして徐々にたくさんある症状が改善していけば、体質が改善され、それが元となって出来てしまった卵巣嚢腫も進行を止め、手術の対象にならなくなるかもしれません。途中で諦めずに年単位で続けていくことができれば、その改善も現実のものとなります。

まだ若いHさんには、この改善計画はしばらく続けて欲しいですね。

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2007年3月13日 (火)

子宮腺筋症も怖くない

子宮腺筋症とは、子宮の筋層にできた子宮内膜症のことです。

子宮の内膜が筋肉の中に入り込み増殖して発病します。子宮筋腫のように子宮が腫大し、子宮の筋肉層に潜り込んだ子宮内膜が、月経時にはその場で出血をしてしまうために、酷い生理痛が起こるとともに出血が止まりにくくなります。

それが度重なると、卵巣や腸との癒着が起こり、子宮内膜症を合併することも少なくありません。

これを西洋医学的に根本的に治療するとすれば、子宮を摘出すれば良いのですが、未婚や妊娠を希望している女性にとってはそれは避けなければなりません。病巣の部分だけを取り除く手術もありますが、多くは病巣が広範囲に及んでいることが多いために根治には繋がらず、再発する確率が高いと言われています。

そこで、おすすめしたいのは、病巣を取り除き、その後は再発しないように体質改善を漢方薬にて行っていく方法です。

つまり内膜症や癒着が起こりやすい体質であることがもともとの原因ですので、活血・疏肝作用のある漢方により、その体質を徐々に改善していけば再発には繋がらないということです。またもともとその様な体質であることがわかっていれば、漢方薬を続けることで腺筋症を含む内膜症、子宮筋腫にもならずに済むわけです。

35歳Mさんは、その方法で成功し、現在妊娠中です。

Mさんには活血・疏肝に加えて、補腎作用のある漢方薬も加えて、腎も強めるようにしていきました。その土台作りによりMさんはめでたく授かることができたのです。

現代医学では治療が難しいと言われる「子宮腺筋症」ですが、西洋医学と東洋医学の良いところをうまく利用することで、その症状改善も夢ではありません!是非ご相談ください。一緒に良い方法を見つけて行きましょう。

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2006年12月12日 (火)

トランス脂肪酸との関係

最近その危険性を指摘されるようになった「「トランス脂肪酸」。通常に市販されている「マーガリン」「ショートニング」「植物油」「クッキー」「揚げ菓子」などに含まれています。

この「トランス脂肪酸」は、マーガリンなどを製造する過程において発生する人工的に作られたもので自然界には存在しない構造をしています。そのためにトランス型の油は体内では代謝されにくいものとなっています。

この自然界には微量しか存在しないトランス脂肪酸を過剰に摂取することで、人にとっては有害となる可能性があると言われています。先日アメリカのM社までもがトランス脂肪酸を使用することを禁止しました。その他デンマークではその含有量の上限を定めていたり、表示を義務付ける国も続々と出てきています。日本では、残念ながらその規制もなければ表示も義務付けられていません。

さて、その有害とは、コレステロール値が高くなり動脈硬化の発症原因となることがよく言われていますが、炎症因子や接着分子などを増加させる働きも指摘されているようです。その炎症因子は「アトピー」などのアレルギーを引き起こしやすくしているようです。

東洋医学的に言えば、炎症因子は「熱」を発生させ、接着分子は「停滞」を起こしますので、結果として「気滞」「痰」「鬱積」「化お」などを引き起こすと言えるでしょう。

33歳Tさん。西洋風料理が大好き、パンも大好き、揚げ菓子も大好き。特にパンに関しては、たっぷりマーガリンをつけて食べるのが好きで、一時は一食でマーガリンの450g箱の3/1を食べていたほど。大学時代にどんどん店舗が広がっていたファーストフード店やラーメン店に通い、ポテト、フライドチキン、こってりラーメンなどをたくさん食べていました。

もちろんそれだけが原因ではありませんが、Tさんにはそれらの原因とその後の過度のストレス、飲酒などにより、体の中で「痰湿状態」が進行し、それが炎症を持ち、結果として子宮筋腫を生じる結果となりました。

最近子宮筋腫も含め、アトピー症状を持つ人も多くなっているように感じますが、もしかしたらこれもそれらの食事によるトランス脂肪酸が悪さをしていることが原因かもしれません。

なるべく自然界に存在しないものは口にしない方が良いように感じます。後になってその危険性を指摘されても、体の中に蓄積されたものはそう簡単には取り除くことはできません。そのようなことが起きないようにするためには、危険な人工的生産物は避けた方が良いでしょう。

Tさんは今、自然のもので作られた漢方薬の「水快宝」「爽月宝」「桂枝茯苓丸」などを服用されています。今まで溜めてしまった「痰湿体質」の改善は、今始まったばかりです。

何年間かのスパンで治療を続ける必要がありますが、もっと年齢を重ねた際に発症する動脈硬化や脳出血などの疾患にならないようにする予防にもつながります。早くに気がついて良かったですね。

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2006年10月28日 (土)

痰・湿・お血の産物

「痰(たん)」は粘稠なものをいい、「痰邪(たんじゃ)」は内では臓腑に停滞し、外では筋骨皮肉に停滞します。その存在は、「動悸」「食欲減退」「悪心嘔吐」「腹満」「めまい」「浮腫」などの症状を生み出します。

「湿(しつ)」は陰邪で、重く、ねっとりと粘りのある性質を持ち、「湿邪(しつじゃ)」は脾胃を損傷しやすく、その存在は、「身体のだるさ」「むくみ」「すっきりと排便しない」「帯下黄白」などの症状を生み出します。

「お血」は血液の運行が緩やかになり、血液が臓腑や経絡に停滞すると生じるもので、その存在は、「疼痛」「腫塊」「出血」「チアノーゼ」の症状を生み出します。

それらが重なって引き起こす症状は様々です。

33歳Tさん。卵巣嚢腫、チョコレート嚢腫があり、腟炎などの炎症を繰り返し、その症状に生活上支障を来たすために、根本治療を、と漢方を求めて来られました。

繰り返す症状を改善するためには、Tさんの持っている「痰」「湿」「お血」の体質を改善しなければなりません。ご相談された当初はかなりその症状が体質の大部分を占めていたため、駆お血、利湿、清熱、消炎を目的として漢方薬を処方しました。使ったのは、「桂枝茯苓丸」「爽月宝」「白花蛇舌草」「瀉火利湿顆粒」。

それぞれの薬の作用と相乗効果により、見る見るうちにTさんの症状は改善されていきました。

今で3ヶ月目に入りますが、生活上支障を来たす症状は起こっておらず、お薬も減量しても大丈夫になりました。

Tさんの選んだ根本治療は、正解でした。症状が出るたびにそれを抑える治療だけを行っていては、また繰り返すだけです。何でもまずは基礎となる部分をなおさなければ、その上にいくら良いものを継ぎ足しても崩れるだけです。まずはしっかり揺るぎのない土台を作ることが大切です。

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2006年10月21日 (土)

増加傾向の感染症

先日昨年度に実施された人工妊娠中絶の件数が、前年度よりも減少し、過去最少だったことが厚生労働省の調査により報告されました。それは避妊知識の普及や、経済状況が良くなってきた影響だと言われています。

ところが反対に増加しているのが「性感染症」。若い世代を中心に予防が不十分であることも1つの原因であるようです。

感染している場合、悪化する前に、検査で早期に発見し、治療を受ければ軽症で済みますが、進行するとがん細胞に変異することもあるために、その危険性を伝えることが大切です。

原因はヒトパピローマウィルス(HPV)に感染することですが、性体験のある女性のほとんどが感染するウィルスで、通常は感染しても自然に体外に排除されるものです。

HPVの種類は約100種類。がんを引き起こしやすい「高リスク型」と尖形コンジローマになる「低リスク型」があり、高リスク型であれば、子宮頸がんなどにも発展する恐れがあるために早期の発見・対処が必要です。

またクラミジアなどではそれが原因で卵管癒着が起こり、不妊症に繋がる恐れも出てきます。

いずれにしても、なかなか恥ずかしくて病院には行きにくいものばかりです。「もしかして」と感じたら、自宅で細胞を採取し、郵送で検査する方法も始まっています。まずはその方法を利用し、チェックし、感染の疑いが大きくなれば病院に相談に行くのでも良いでしょう。

そして治療が終わり治癒した後は、再発しないように生活をしなければなりません。

通常は感染しても排除する力が備わっているはずであるのに、それを持ち続けてしまうという体質であるために再発してしまうとも考えられます。その体質を改善しておけば、再発も逃れることができます。それには漢方が強い味方になってくれます。

一番に考えられるのは痰湿タイプ。湿を溜め込み、ジメジメした環境を作りやすい体質に起こりやすい症状なのです。その方の体質にもよりますが「竜胆瀉肝湯」が有名です。

様々な対処方法が漢方でも可能です。お困りであれば、是非一度ご相談ください。

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2006年9月30日 (土)

腰痛の原因

37歳Tさん。以前から腰痛持ち。

軽い腰痛は今まであったものの、この夏、仕事中に激痛が走り、その痛みは今までのものとは全く違うもので、そのまま動くこともできないほどで救急車で病院に運ばれました。

病院でレントゲンにて腰椎の検査が行われましたが、結局原因不明で退院。そしてそのまま日常生活を送っていました。

ところが、それからまた1週間後に同じような痛みが走ったので、今度は違う病院へ。

そして検査の結果、「おそらく卵巣が腫れていることが原因でしょう」との診断でした。

Tさんは3人の子供を出産しているのですが、その頃から卵巣が腫れていることは言われていたようですが、経過観察で今まで来ていたのです。今まではそれが何も問題なく存在していたために、何の処置も行っていませんでしたが、今回のような激痛が走るようになると、生活上支障を来たします。

ちょうど夏休み期間だったこともあり、Tさんはその手術をすることを決意されました。

そして開腹手術。

開腹してわかったことは、卵巣が腫れていたのではなく、卵巣の横が腫れる「卵巣傍嚢腫」が存在し、それが8cmにもなっていたこと、それに卵管が巻きつき引っ張っていたこと、そして子宮をかなり圧迫していたこと、などから激痛が起こっていたのでした。

腰痛と言ってもその原因は様々です。腰痛に限らず痛みの原因は、どこかにあるはずです。放置していたことにより、リスクが高まることは多くあることです。

Tさんの場合ももっと早くに原因がわかっていれば、経過観察の期間中、漢方薬にてその進行を防ぐことができたかもしれません。早めの原因究明は大切です。

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2006年7月15日 (土)

できもの

33歳Aさん。2年前に外陰部に小さないぼ状のできものがあり、処理してもらいました。

訳あって、2年間不妊治療を休んでいたため、久しぶりに先日検査に行った際に、また同じようなできものができていることがわかり、また処理をしてもらいました。

Aさんの場合は、良性のできものであったために、問題はなかったようですが、場合によっては悪性のものもあるために、そのようなものができやすい人は、最低でも年に1回は検査をしておくことが望ましいです。

できものができる原因は、HPV(ヒトパピローマウィルス)に感染することですが、悪性のものは子宮頚癌になるものもあるため、子宮癌検査も含めての定期的な検査が必要です。

「できもの」ができやすいタイプは、「気」や「血」の流れが悪くなるような条件(ストレスなど)が揃ってしまう生活をしている人です。気を使いすぎる、我慢する、などの性格も多少関係しているでしょう。

「気」や「血」の流れが悪くなり欝滞(うったい)することで「お血」が生じ、そこにできものができてしまうのです。

そのようなことが起こらないようにするためには、「ストレスをうまく発散させる方法を身につけること」「原因となるストレスを除去すること」「細かいことを気にしすぎない」などなどの性格改善に加え、「お酒の飲みすぎには注意すること」「タバコは止めること」「夜更かしは止めること」「適度な運動をすること」などの生活スタイルの改善を心がけることが第一です。

しかし人間自分には甘いもの。自分の力では限界がある人は、漢方薬の力を借りましょう!

治療方法は「活血化お」です。

お薬は、活血作用のある「丹参」「紅花」「芍薬」、理気作用のある「川きゅう」「木香」「香附子」を含んだ「冠元顆粒」がおススメです。

できものができてしまった場合には、「活血作用」に加え少し「破血作用」のあるものを加えると良く、「血府逐お丸」「桂枝茯苓丸」「爽月宝」「水蛭」が良いです。

Aさんには「桂枝茯苓丸」の服用を続けてもらっています。良性のものでも不要なできものができるのは、やはりよくありませんので、生活スタイルなども気をつけてもらいながら漢方の力も少し借り、体質改善をしていくのが良いでしょう。

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2006年7月12日 (水)

再スタートに乾杯!

37歳Yさん。子宮内部に存在した粘膜下筋腫の腹腔鏡下摘出手術を4月に行いました。

昨年より「そろそろ子供を」と計画を始め、すぐに授かるものと信じていたのに恵まれず、仕事が忙しかったこともあり、婦人科の検査には行けずにいました。

やっと検診に行けた昨年12月。そこで筋腫の存在がわかったのです。

漢方による治療も考えましたが、やはり4cmほどまで成長した筋腫には漢方の効き目もすぐには現れるものではありません。

1年以上ほど期間をかけて「爽月宝」や「水快宝」「桂枝茯苓丸」などを服用すること、
漢方で筋腫がなくなったという症例があるのは3cmまでの大きさであること、
などからYさんが選んだ道は、手術という方法でした。

しかし12月の時点でのYさんの血液は、手術ができるほどのヘモグロビンがなく、極度の鉄欠乏症貧血でした。

そこで漢方薬の「婦宝当帰膠」「水快宝」を服用しながら、西洋薬の鉄剤を服用し、貧血を治した3ヶ月後、手術が行われました。

術後は「婦宝当帰膠」を多めに服用し、「田七人参」「シベリア霊芝錠」を併せて服用して頂きました。

そして3ヵ月後、今まで余分なものが子宮内に存在したために、体温が高めであったものが、それを取り除いたことで、Yさんの本来の体温が見え始めてきました。

今まで筋腫が卵巣や卵胞の成長を妨げていたためか、その存在がなくなった今も卵胞の育ちがあまり不十分でない状態で、低温期が安定せず、そのために排卵が遅れ、高温期も短め、という体温が現れたのです。

本来の改善すべきものが現れた4ヶ月目の今周期より、Yさんの再スタートの周期療法計画が始まります!

今周期から徐々に整えることで、改善が見られるはずです。Yさんのもとに訪れる「喜び」が少しずつ近くなってきていることは、間違いありません。ご自分の力を信じて、共に進んでいきましょう!

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2006年6月21日 (水)

原因究明

体外受精10回、人工授精6回、32歳Kさん。無月経歴10年。

昨年まで西洋薬で生理を起こすことで、周期を人工的に作っていましたが、昨年から10年行っていた今までの治療法に終止符を打ち、全ての治療を漢方薬に切り替えられました。

その結果、今では自力で生理が来るようになるまでになったのです。

3ヶ月ほどで自力で生理が来るようになったので、こんなことであれば、もしかしたら10年前のその治療を始めたときに、そのきっかけとなった原因を突き止め、それを除去するか、漢方薬の力を借りるかしていれば、おそらくすぐに自分の力を取り戻せただろうと思われます。

20代前半という若い頃からホルモンや薬漬けになっていた10年間。10年前に戻ることができれば・・・と思うばかりです。

しかし過ぎたことを言っても始まりません。

Kさんは、生理周期が整ってきた先月に再度人工授精をされました。しかし、良い結果にはつながりませんでした。まだ力が弱いのでしょうか・・・?

そして婦人科医より「一度腹腔鏡による検査をしてみてはどうか」とすすめられたのです。

内診などでわかる範囲では異常が見当たらないために、Yさんも気になっていたこともあり、あまり悩むこともなく検査をすることを決意されました。

そして腹腔鏡による検査・・・。

結果は、「内膜症」がみつかりました。

卵管は通っているけれども片側の卵巣に少し癒着があったということで、腹腔鏡でその癒着を剥離し、洗浄を行う、という処理がなされました。

それが原因で体外受精が成功せず、着床までもたどり着けなかったのか、はまだはっきりとはわかりませんが、何もみつからなかったわけではなく、原因が見つかったことはその検査の意義があったと言えるでしょう。

Yさんの少し傷つけた身体には、これからの明るい未来に向けて、術後の「お血」が溜まらないように、「婦宝当帰膠」、「シベリア霊芝錠」、「田七人参茶」を飲んでもらうようにしました。

少し身体を休ませた後は、きっと今までとは違う結果が得られるようになるでしょう。その日を楽しみに、これからも共に成功への道を歩んでいきます。

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2006年6月 7日 (水)

待ち遠しいもの

4月に子宮筋腫の手術を受けた37歳Yさん。

筋腫は3cmとそれほど大きいものではありませんでしたが、子宮内部に突出しているために、妊娠を希望するのであればそれが存在することにより、着床障害となり、妊娠する確率は極めて低いものだったために手術を決意されたのでした。

また妊娠と言うことばかりでなく、それが存在することで、月経血がかなり多く、定期的なサイクルで鉄欠乏症貧血になることもあり、閉経までの何十年間をも考えての決意でもありました。

手術後は「田七人参」、併せて「婦宝当帰膠」を飲んでもらいました。

そしてYさんの生理周期である28日目に通常の生理が来ました。

手術をしたときの周期がちょうど高温期になった頃だったために、通常のように内膜は肥厚し、手術によりあまり損傷を受けなかったために予定通りの来潮でした。

しかし、次周期の28日目。症状は排卵期にはオリモノもあり、高温期も少し短かったものの期間としては存在し、体温が下がり低温期になったかのように見えましたが来潮せず、そのまま次の周期へと入ってしまったようでした。

本来月経期であるはずの期間に「冠元顆粒」の力を借り、様子を見ましたが、結局生理は来ませんでした。このまま低温期が続くのか・・・?

周期14日目。体温は高温に。そして14日間の高温期を経て、体温は下がりました。

そして待ち遠しかった生理が来ました!

前周期は体温から見ると、ホルモンのバランスは整っているように見えましたが、実際は子宮内の働きは追いついていなかったのか、Yさんの精神的なストレスが原因なのか、生理が飛んでしまいましたが、今週期で快復したことが見て取れました。

その快復まで服用したものは「婦宝当帰膠」のみ。周期に合わせて、その量を増やしたり、減らしたりすることで調整し、周期を整えました。

婦宝当帰膠」に含まれる「当帰」「茯苓」「黄耆」「芍薬」「党参」「地黄」「川きゅう」「阿膠」は、女性の体のバランスを整えるための優れた生薬です。「婦宝当帰膠」に含まれるそれらの生薬の働きをうまく利用すれば、これ1本で体調を整えることが可能です。是非、お試しください。

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2006年5月15日 (月)

下痢症状に隠されたもの

62歳Tさん。ご飯を食べるとすぐにトイレへ、緊張するとすぐにトイレへ。「私のお腹はまるで『ところてん』のようなんです」と話されるTさんが20年間持ち続けているのは下痢症状。思えば約20年前に盲腸の手術をしてからと言われていました。

若い頃は「子宮内膜症」「子宮筋腫」があったようですが、特にこれといった症状がなかったために閉経まで経過観察し、閉経後は「どちらも問題ありません」と医師から言われたようです。

そしてその後、盲腸の手術。別に手術にて摘出しなくてはならないほどの痛みがあったわけでもないのですが、軽い腹痛があったのをきっかけに「要らないものは取りましょう」と摘出することに。

それ以来、下痢症状が続くようになったと言われていますが、大腸の内診をする際には管が通りにくいと言われるようですので、おそらくある部分の腸が腹腔に癒着しているために腸が緊張し、それが原因で下痢の症状が続いているのではないか、と思われます。

しかしそれは「盲腸の手術によるもの」かどうかは不明です。もともと「内膜症」や「筋腫」があるような体質ですので、「痰湿」「お血」の悪さによる症状が起こる可能性は大いにあります。

今は「下痢の症状」や「胃腸が弱い」ことを改善するために「小建中湯」を服用し、少しずつ下痢症状が治まっています。

でももし、若い頃に「痰湿」「お血」の体質を改善していたならば、盲腸の手術をきっかけとして下痢症状が続くような体にはならなかったことでしょう。

何でも早めの改善!大切なことです。

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2006年4月21日 (金)

体が軽い?!

2月初めに15cmの漿膜下筋腫(子宮の外側に筋腫があるもの)と5cmの卵巣嚢腫の腹腔鏡下手術を受けたKさん。

「閉経すれば小さくなるかも」と願いつつ、発見から5年間、お腹の中でそれらを養ってきました。しかし、腹腔鏡下手術の名医に出会い、温めてきたそれらを除去する決意をされ、実行されたのが2月の初めでした。

手術前の約2ヶ月間は、「GnRHアゴニスト」という女性ホルモン分泌を抑える薬を使用し、筋腫の縮小や手術中の出血を抑えるように薬物療法が行われました。一時的に卵巣からの女性ホルモンを抑え、閉経状態をつくるのです。

Kさんの場合は、その2ヶ月間で筋腫や嚢腫が小さくなることはありませんでしたが、その療法により、筋腫や嚢腫が大きかったにも関わらず、手術中の出血がかなり少なく、貯血していた自己血も使用することなく、終えることができました。

手術後は、「婦宝当帰膠」と「田七人参」を、服用してもらいました。

そして無事手術を終えてから2ヶ月後、初めての月経が訪れました。

やはり月経が訪れない期間はまだ体調も完全ではなく、どこか重だるいような感じがあったようですが、月経が訪れると途端に体が軽くなり、今まで以上に元気いっぱい動き回れるようになったようです。

顔色が黒ずんだりしていると手術の際の「お血」が残っている証拠で、術後良好とは言い難い状況ですが、Kさんは顔色もとても良く、術後良好であることが見てとれました。

今後は筋腫や嚢腫ができないように、食生活や生活スタイルの改善を心がけてほしいですね。

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2006年4月14日 (金)

2つの選択

鍼灸治療に来られている86歳Cさんのお孫さんのお話。

たくさんのお孫さんとひ孫さんがいらっしゃる中で、一昨年と昨年に出産された2人のお孫さんのお話です。

出産前に、2人とも子宮筋腫がありました。どこにどれくらいのものがあったのか、Cさんはご存知ありませんでしたので、詳しいことはわかりません。

一昨年に出産した孫のSさんは、出産前に子宮筋腫核手術を行い、その後妊娠・出産されました。一方、昨年に出産した孫のTさんは、出産前に子宮筋腫があることはわかっていましたが、婦人科医の判断で、妊娠・出産に問題ない位置なので、そのままで手術を行わなくても大丈夫、と言われたため、筋腫をもったまま妊娠・出産されました。

しかし筋腫を取ったSさんの場合は、何も問題なく出産したのに対し、筋腫を持ったまま妊娠したTさんは、妊娠後も何度も不正出血の症状があり、いつも調子の悪い顔色をされていたようです。また出産時も産道で赤ちゃんと共に大きく育った筋腫が邪魔をし、赤ちゃんがなかなか出られず難産となり、出血も多く、大変な思いをされたようです。

出産前からそのような状態だった上に出産時も多くの負担が母体にかかり、出産後もTさんの体調が優れなかったことは言うまでもありません。

結局、出産時か出産後かにTさんの筋腫は取り除かれることになったのですが、この様な結果になるのであれば、妊娠前に除去しておくべきでしたが、これは予期できなかったことでしょうか。

Cさんも孫のTさんの判断を聞いたときに、同じ症状で1年前に出産している孫のSさんのことがあったので、「取った方がいいのでは?」と言ってみたけれどお嫁さんの手前上あまり強く言うこともできなかったとお話されていました。

Tさんは出産後もう1年が経とうとしていますが、未だに体調が完全ではないようです。

できれば「婦宝当帰膠」をすすめたいところですが、お嫁さんと孫のTさんに理解してもらうには大きな壁があるようです。出産前にも、もし理解してもらえていれば、筋腫を持ちつつそれほど大きくならないように漢方にて調整しながらもっとスムーズに出産できたかもしれません。

出産時に「血の道症」になってしまったら、その後の人生ずっと、それを引きずっていかないといけなくなるかもしれません。「血の道症」にならないように、出産は問題なく終えたいものです。後悔しないように、一つの診断で迷ったら、別のところをあたる勇気を持ってください。今やセカンドオピニョンができる時代です。セカンドオピニョンには、最低でも3箇所は行くと良いようです。

是非、納得いく診断により、自分にとって一番良い選択をしてください。

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2006年3月18日 (土)

最後の月経

今年の健康診断の血液検査で「鉄欠乏症貧血」と診断された34歳Aさん。いつも「顔色が悪い」と言われ、2年前より「婦宝当帰膠」を服用中でした。

5年前にもたまたまふらっと倒れたときにも同じ診断を受けていました。5年前には3ヶ月ほど鉄剤とビタミンCを服用して、数値は正常値に戻ったので、その本当の原因を追求せずにいました。

しかし献血をしようとしてもいつも比重が軽いことで献血できませんでした。Aさんは、自分はこういう体質なのだと思って献血を諦めていました。

そして5年後、毎年受診している健康診断ですが、昨年はヘモグロビンは11mgで少し貧血気味であった数値が今年は極端に下がり、8mgに。「婦宝当帰膠」も飲んでいるのになぜ・・・???

また鉄剤の服用が始まりました。

Aさんは、また5年後くらいに同じようになるかもしれない、いつ何が原因でこんな数値になるのか不明のために、大きな怪我もできない体になっているかもしれない、という不安にかられました。

そしてAさんは、以前より気になっていたことを調べようと婦人科に行ったのです。

Aさんが気になっていたことは「月経の経血が多いこと」。

鉄剤を飲み始めてからますます多くなる経血。2日目の多い日は、昼間でも夜用のナプキンを1時間に1回は変えないとすぐに漏れてしまう。夜中は夜に最低でも1回ナプキンを取り替えないと、下着からパジャマからシーツまでとんでもないことになってしまうほど。

それ以外は、生理痛などはないために、生活上は平然として仕事もできるため問題なく過ごしていました。しかし、もしかしてこれが原因で、何年間毎に「鉄欠乏症貧血」になってしまうほどにヘモグロビンが少なくなってしまうのであれば、何とかその原因を追求しないとなりません。

そして検診の結果、子宮内に4cmほどの子宮筋腫が発見されたのです。

明らかにこれが原因で経血が多く、ある一定の期間を過ぎると、経血として出て行く量の方が多くなるために、体内のヘモグロビンが減っていき、貧血になっていたのです。

これからの人生でやって来る「妊娠」のためにも、この原因となるものを排除しないとなりません。

しかし「妊娠」を望まないのであれば、このままでも良いのかもしれません。しかし何年間毎に貧血の治療は受けないとなりませんが。

Aさんは迷いました。

原因を排除するためには体にメスを入れることになります。でも体にメスは入れたくない・・・!

迷いに迷った結果、やはりいつ訪れるかもしれない「過度の貧血」が起きないようにすることが、一番の選択だとAさんは判断しました。

原因排除のための手術は来月。

今、原因を持ったままの体での最後の月経期。

多い日は常に漏れることを気にしながら過ごしていた日々。この日々とも今月で終わり。きっとその決意が「良かった」と言える日が近いことでしょう。

今のままでは、授かるものも授かりません。その「決意」の先には、いくつかの喜びの顔が見えるような気がします。

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2006年2月28日 (火)

子宮筋腫と不妊

子宮筋腫とは、子宮筋層にある平滑筋に出来た良性の腫瘍のこと。この腫瘍は女性ホルモンのエストロゲンにより大きくなります。

子宮筋腫はできる部位によって「粘膜下筋腫」「筋層内筋腫」「漿膜下筋腫」の3つに分類されます。もっとも発生頻度の多いものは「筋層内筋腫」です。それぞれ経血が多くなったり、不正出血が起こったりと、何らかの症状があるものですが、「漿膜下筋腫」は比較的自覚症状が起こりにくいものになります。

さてその筋腫ですが、子宮筋腫が必ずしも不妊の原因となるわけではありません。しかし、受精や受精卵が着床しにくくなることはあります。

それは、卵管近くに筋腫ができることで、卵管を圧迫し精子や受精卵の通りを防いでしまったり、受精卵が着床する際の子宮くうの収縮の邪魔をしてしまったり、筋腫により子宮内膜の血流が悪くなり内膜が十分に育たないこと、などが原因となるからです。

妊娠を希望するか否かによって、筋腫の治療方法も異なってきます。

妊娠を希望しなくても月経過多や不正出血、生理痛など生活上支障をきたす症状がある場合は、何らかの治療をした方が良いでしょう。

将来設計に合わせて、婦人科医と相談されることをおススメします。

もし、大きさが3cm未満、妊娠に支障のない位置、などであれば、是非安全な漢方治療をお試しください。漢方治療は、体質を改善しながら筋腫の治療をしていくために、筋腫の一部分だけでなく、体全体からきれいになっていきます。

筋腫がなくなる頃には、「何だかきれになったね」と言われることになるでしょう。

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2006年2月20日 (月)

お血・痰湿症

28歳Oさん。156cmの58Kgとちょっとぽっちゃり気味の体質。むくみがちで、ここ数年はどんどん冷え症になってきたと言われていました。

2年前に子宮内膜症と子宮筋腫、チョコレート嚢腫の開腹手術を行い、その半年後より、妊娠に向けて人生設計を立てようとされていました。

手術後は、卵管造影も、精液検査も、フューナーテストも、排卵の検査も何も問題なかったのですが、妊娠の兆しも見えず何周期も時だけが過ぎていきました。

内膜症が再発しない前に早くに妊娠したい、と思う気持ちが先走るだけ。半年間も排卵誘発剤とタイミングにより様子を見続けてきましたが、結果として得られたものは、月経血が減少したこと。これは明らかに、誘発剤により子宮内膜が薄くなったという副作用です。

悲しくなったOさんは、この治療を休み、「妊娠しやすい母体作り」を手伝ってくれる漢方薬を試してみようと問い合わせをされました。

Oさんは、「内膜症」「筋腫」「嚢腫」などがあることから「お血」「痰湿」タイプであると捉えられ、漢方では、まずはそれを改善するように処方をしました。

それと同時にOさんにも生活面で、ある程度努力をしてもらうようにしました。

★食べ物は、「油っこいもの」や「甘いもの」を控えること。これが「痰湿」の誘因となります。

★食事は、野菜中心ににて、キャベツ、ほうれん草、小松菜などの野菜を1食に100g程度とるようにすること。野菜ジュースで代用してもO.K!これにより内臓脂肪が減り、滞っている痰や湿、血の流れがよくなります。

徐々に上記の生活面を改善しつつ漢方薬を服用されたOさんは、2ヵ月後には体重は変わらないけれども腰周りがすっきりとし、ベルトも緩くなったようです。それとともに低温期が安定しだし、徐々に高温期の安定も見られるようになりました。

「お血」と「痰湿」の体質が徐々に改善されたために、卵の育ちもよくなり、体調が整ってきたのです。

4ヶ月漢方薬と生活改善をされたOさんは、次周期より、ホルモン療法をされる予定です。これだけ整ったOさんの体調は、すっかり「妊娠しやすい母体」に生まれ変わっていることでしょう。

次周期の療法の結果が楽しみですね。

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2006年2月14日 (火)

腟炎・卵管炎

「腟炎」や「卵管炎」などの炎症性の疾患は、中医学では「お血」や「湿熱」が原因であると捉えます。

「お血(血の流れが悪い状態)」や「湿熱(ジメジメムシムシとした状態)」が存在する環境下では、気や血が停滞し、結果として感染症を引き起こすことに繋がります。

「腟炎」は、感染によって膣に炎症が起こったものです。

西洋医学的には、クラミジアなどの細菌に感染したことや、過労などにより抵抗力が落ちたときに膣の周囲に存在する大腸菌などに感染することが原因で起こると言われています。

その炎症が卵管にまで及んだものが、「卵管炎」です。卵管まで炎症が及ぶことで、不妊の原因となったり、流産や早産の原因にもなります。

また、それらの炎症は、生理痛を引き起こしたり、排便痛や排尿痛、不正出血を引き起こすこともあります。

そのような症状がある場合、もしくはそれほど症状がなくても「腟炎」や「卵管炎」に罹っている人は、早急に治療をすることが望ましいです。

その炎症を解決することで、辛かった生理痛、面倒な不正出血、不妊、流産などの症状をも治すことができるのです。

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2006年1月23日 (月)

思わぬ結果

結婚3年目の30歳Aさん。

30歳になったので、婦人科検診に行ってみようと思い、病院へ。

内診の結果、思わぬことが判明しました。

2㎝ほどの「子宮筋腫」が確認されたのです!

あと1年くらいは夫婦二人で楽しく過ごすつもりで、来年くらいから子供を考えようとしていたAさんですが、このままだと妊娠が望めないかもしれない、と慌ててネットにて検索され、当店に来店されました。

子宮筋腫の主な症状は、「月経時の経血が5~10倍に増える」、「貧血になる」、「トイレに頻繁に行きたくなる」、「排尿・排便がしにくい」、「腰痛」、「下腹が太ってきたように感じる」などですが、Aさんにはそれらの症状はなく、自覚症状として困っていることは、「冷え症」くらいでしたので、まさかこんなものが子宮の中に出来ているとは思ってもいなかったのです。

「子宮筋腫」は、現代の女性の5人に1人は持っているといわれています。これは子宮の壁などにできた良性の腫瘍です。閉経を迎えると、小さくなるものですので、極度の月経過多や貧血など生活上に支障をきたす症状でなければ、そのまま経過観察にて過ごすことができます。

ただ、Aさんのように妊娠を望まれる方は、場所によって着床障害となったり、妊娠中に胎児と共に大きくなったりすることで、流産しやすくなったりと、妊娠しにくい可能性が増してしまいますので、何らかの対処が必要です。

西洋医学的には、ホルモン剤を投与して治療される場合が多いですが、それでも症状が改善しない場合は、筋腫を取り除くことになります。

「取り除く方法」は開腹により「切除や摘出する方法」が主流ですが、最近は「血管内に通した管で薬を腫瘍に送り込む方法」や、「超音波により焼却する方法」もあるようです。

Aさんは、妊娠希望まで1年間と少し期間があるために、体に負担の少ない漢方薬にて筋腫を小さくすることを希望されての来店でした。

おススメしたのは「爽月宝」に「桂枝茯苓丸」です。

1年程漢方薬を服用しながら筋腫を観察していく計画です。

Aさんももっと早くに検査をされていれば、筋腫ももっと早い期間で小さくなったことでしょう。「避妊をしているから妊娠しない」ことは100%ではありません。避妊していても2年間、妊娠の傾向がない場