2008年6月24日 (火)

妊娠中のアトピー

最近妊娠中のアトピーの方が来店されています。

妊娠初期のMさん、妊娠後期のTさん。妊娠によりアトピーがひどくなり、皮膚科から出される内服薬もステロイドも使えなくなり、困ってのご相談にこられました。

妊娠3ヶ月のMさんは顔面、肘部、手掌が苔癬、紅斑、痒みを伴いとても辛そうでした。また、妊娠7ヶ月のTさんは腹部、肘部と四肢の指に滲出性の小丘疹ができ、見るからに痒そうでした。お2人とも妊娠されてから皮膚状態が悪化したのでした。妊娠により体温上昇、異種蛋白による反応かと思われます。

漢方薬には、<涼血清営顆粒>、<瀉火利湿顆粒>、<当帰飲子>、<三物黄ごん湯>など症状により使えますし、<五行草>、<五凉華>、<白花蛇舌草>などの健康食品も大事な時に使える強みがあります。

うれしいことに<瑞花露ソープ>、<瑞花露ローション>、<瑞花露クリーム>のセットがお肌に優しくアトピーのスキンケアに良く使われ、大変好評です。Sさんも、Tさんも、漢方薬を服用していただき皮膚の状態も随分綺麗になってきました。これで出産までは何とか良い状態を保たれると思います。

Yさんは妊娠後期(8ヶ月)からアトピーが悪化し、痒みのため夜も寝られず来店されました。涼血作用のある漢方薬と瑞花露のスキンケアで随分楽になり出産までこぎつけました。そして生まれたしっかり者のMちゃん、お肌ツルツル、透き通るようなお肌で、羨ましいくらいの美肌です。心配した乳児湿疹も無く、アトピーも無く、健やかに1年をすぎました。

「妊娠中のアトピー悪化」に安心して服用できる漢方はありがたいですね。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007年7月25日 (水)

妊娠中の婦宝当帰膠

35歳Tさん。5年前に妊娠した際、10週目の検診で繋留流産であることがわかりました。

その後、手術を行いましたが、一部組織が子宮内に残っていたのでしょう、腹痛と多量の出血により、体調を崩してしまいました。繋留流産を放置しておいた場合にも、この様なことが起こり危険です。Tさんの場合は、手術をしたにも関わらず、結果的に同じようなことが起きてしまったようです。

今回2回目の妊娠。5年前に崩した体調がようやく戻ったのです。

現在は前回の10週にはまだ満たない6週目。5年経ってやっと授かった命。今回こそは前回のようなことのないように、しっかりお腹の中で育てていきたい・・・!

Tさんは、妊娠継続と安胎の漢方薬を求めて問い合わせをされました。

漢方薬は流産予防の目的でその昔から使われ、実績もあり安全なものです。妊娠中も出産後も問題なく服用できるのが漢方薬です。しかし妊娠された際には定量を加減して使用することが多いものですので、妊娠前から服用されている場合は、処方された漢方医に必ず相談してください。

Tさんの場合、養血・安胎と「気」を補い流産を予防し消化機能を丈夫にするために「婦宝当帰膠」「補中益気丸」を併せて服用するのが良いです。

まずは前回のハードルである10週を超え、今回こそは挙児まで行けるように、私達も応援していきます!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月 1日 (金)

まだまだ用心!

漢方を服用して妊娠されたKさん。

以前通っていた病院では抗核抗体が陽性で、低容量アスピリンをもらっていたようですが、今通っている病院では問題ない数値だということでお薬の処方はでませんでした。

しかしKさんは「陽性」だった結果が気になるために、バイアスピリンに代わる漢方薬を安胎薬として加えて欲しい、と要望されました。そこにはせっかく妊娠したこの状態をキープし、挙児まで行きたい!との強い思いがありました。

Kさんのようにアスピリンを服用するほどでもなくても一度陽性が出ていたことがある場合、血栓予防のために安全な漢方薬を飲むのが良いでしょう。

その目的としては、血液の流れを良くし、止血・活血の両方の作用があり、血液の流れを体に良い方に調整してくれるものが必要です。もちろんお腹の赤ちゃんにとっても良いものでなければなりません。こんな場合には、「田七人参」を使います。

これにより血栓を予防し、問題なく赤ちゃんがお腹の中で育ち、この世に産まれてくるのを待つのみです。

またさらに赤ちゃんの賢い頭脳と健康な発育のためや保胎のために「婦宝当帰膠」「双料参茸丸」「衛益顆粒」を併せると、より力強く赤ちゃんは成長し母子ともに元気に出産の時を迎えることができます。

その他悪阻のとき、下痢のとき、風邪のとき・・・、西洋薬は注意が必要ですが、漢方薬は安全で強い味方となってくれます!

用心しないとならない時期はまだまだ続きます。出産まで、そして出産後も強い味方はいつでもどんなときでもお助けします。どんなことでも不安に感じたら、ご相談ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年5月18日 (金)

妊娠中の蕁麻疹

妊娠3ヶ月のIさん。もともと蕁麻疹の症状を持っているために、常から漢方薬の「衛益顆粒」と「板藍茶」を飲まれています。

「漢方薬は妊娠中でも安心して飲むことができる」というイメージから、Iさんは妊娠してもそれらを続けて飲んでいました。ところが、産婦人科の医師から「絶対大丈夫とは言えない」と言われ、心配になって妊娠中も「衛益顆粒」と「板藍茶」を続けて良いものかどうか、問合せをされました。

現在は悪阻も酷く、漢方薬ですら飲むのも辛い毎日。蕁麻疹も悪化し、頼れる漢方薬も産婦人科の医師より不安なことを言われ、ますます心配は募るばかり。

西洋薬を服用できない妊娠中は、風邪なども含め、頼れるものは漢方薬です。しかし漢方薬にも通常の量よりも半減して使用したり、調整することが多いものです。決して自分の判断で使い続けたり、量を調整したりしないようにしてください。産婦人科の医師も漢方薬を取り扱っている専門の医師であれば知っていますが、そうでない場合、知らないことが多数です。

その場合は、Iさんのように専門の漢方医にご相談されるのが一番です。

Iさんの場合、悪阻で薬が飲めないことが最初に改善すべき点です。飲めるようになれば、蕁麻疹は軽減するでしょうし、もし飲むことができても、症状が改善しない場合は、お薬を変える必要があるでしょう。

妊娠中は妊娠前と比べて体のバランスが異なります。妊娠前には効いていたものでも、妊娠してからは効き目が悪いことがあります。その場合は、お薬を少し変えてみると良いです。

Iさんの悪阻には、「生姜汁」や「黄ごんの煎じ汁」をおすすめしました。

また症状が改善しない場合は、「衛益顆粒」と「涼解楽」の組み合わせに変更されることもおすすめしました。

妊娠中はそうでなくても体が動きにくく、疲れやすかったりするものです。少しでも快適な妊婦生活を送れるように、悪阻や出てくる症状を「早く」しかも「安全に」改善したいものです。そんな時は、是非漢方薬をお試しください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月 3日 (火)

妊娠中の花粉症

35歳Tさん。来月出産予定です。

順調にお腹の中で赤ちゃんは成長し、標準よりも少し大きめに育っているとか。今はエコーで何となくその顔を見ているだけですので、早くに目の前で顔が見たいですね。

Tさんは妊娠されてからも「婦宝当帰膠」「双料参椎丸」「衛益顆粒」は続けています。妊娠に至るまでも漢方の力をたくさん借りてきたこともあり、ずっとお守りのように漢方薬を飲み続けています。これからも漢方薬は、出産の際にも出産後もずっとTさんを支え続けていくことでしょう。

この春は、スギの花粉が早く飛散し、花粉症の症状が少しマシだった人も多かったようですが、いつものように飛来する「黄砂」のためか、新たに飛び始めた「ヒノキ」の花粉のためか、花粉症の人はもちろんのこと花粉症でない人も現在鼻や咽喉の調子が悪いようです。

Tさんの鼻は毎年この時期は「スギ」にも「ヒノキ」にも反応し、鼻水やくしゃみに悩まされています。

そして今年もその症状はやってきました。

くしゃみを連発することも何度かあるとのことですので、お腹への影響が心配です。

通常花粉症の体質改善には「衛益顆粒」を使います。黄耆のパワーで表を固め、花粉から身を守れるように体表を強くしてくれるのです。今Tさんは安胎の補気薬として「衛益顆粒」を服用していますので、鼻の症状を治めるために、一緒に「小青竜湯」を服用してもらうことにしました。妊娠中でも大丈夫なように、量を調整しています。

これでTさんはあと少しの出産までの期間を少し快適に過ごすことができるでしょう。

妊娠中でも漢方薬は量を調整すれば、安心して服用することができます。西洋薬は極力服用を控えた方が良いですが、漢方薬は大丈夫です。しかし自分で勝手に服用しないでください。必ず漢方医に確認するようにしてください。

いつでも力になってくれる漢方薬。もし妊娠中で何かの症状で悩んでいる人は是非ご相談ください。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年3月10日 (土)

子供に守られるママ

「1人目を出産した後のママが一番きれい」とよく言われます。

それはママになったということ、そして子供を持てたという「幸せに満ち溢れている顔」をしているからだけでなく、今まで体に溜めていた悪いものを出産により子供と共に外に出すからなのです。

出産をした人よりも出産をしていない人の方が、子宮や卵巣などのトラブルが多いこともそのようなことが関わっているのかもしれません。

出産後は子供が自立するまで特別なことがない限り、ママは子供を守り続けます。出産前ももちろんお腹の中でママは子供を守り育てていくのですが、その反対のお腹の中の子供がママを守ってくれることもあるのです。

灯油やガスなどの不完全燃焼により生じる一酸化炭素。一酸化炭素は酸素よりも約250倍も赤血球内のヘモグロビンと結合しやすいために、頭痛、耳鳴り、眩暈、吐き気の初期症状を経て、昏睡状態に陥ってしまうという、空気中の濃度が高いと危険なものであることはよく知られています。

40歳Cさん。夜中に産気づきかけたのと少し寒くて眼を覚ましました。「あなた、病院に行かなくちゃ!ねぇ、ストーブは消しちゃったの?」隣に寝ていたご主人に声をかけましたが、ぐっすりと眠っている様子。隣の部屋で寝ていた子供達にもこれから病院に行くことを告げるために様子を見に行ったCさんは、家族の異変に気づきました。

家族はみんな寝ているのではなく、一酸化炭素中毒にて昏睡状態に陥っていたのです!

即救急にて病院に運ばれ、家族みんなの無事が確認されました。また病院にて出産したCさんの赤ちゃんも高圧酸素療法により、一命を取り留めました。

あの晩、Cさんだけがなぜ中毒にならなかったのか・・・?それは体内の赤ちゃんが、ママの代わりに一酸化炭素を吸収してくれていたからなのです。またそのお陰で家族みんなの命も救われました。

体内にいながらにして家族を守る赤ちゃん。赤ちゃんの、生命の、「力」は想像以上にすごいものですね。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年2月14日 (水)

贈り物

2年ほど前から漢方による体質改善を始め、真面目に毎日漢方を飲み続けていた33歳Hさん。それまでは30歳を越えた頃より、病院での不妊治療に通っていました。

病院での診断は、子宮腺筋症。子宮の内側にしかないはずの子宮内膜組織が、なんらかの原因で子宮筋層内にもぐりこみ、増殖する病気です。病院のすすめで子宮腺筋症の部位の核を取り除く手術を行いました。

その手術後、月経痛や月経過多から開放され、待望の我が子に巡り会うことができるものだと期待に胸を膨らませていたHさんでしたが、現実はそう簡単なものではありませんでした。月経過多の症状からは少しは解放されたものの、代わりに下痢をしやすくなり体に力が入らなくなってしまいました。

そんな状況下で人工授精を行いましたが、やはり結果は無駄となり、兆しすらも見えないことにHさんは不安を抱かずにはいられませんでした。そして、「妊娠しやすい体づくり」を掲げている漢方薬の扉を叩くことになったのです。

初めは弱弱しいHさんの体を立て直すために、「補中益気丸」「杞菊地黄丸」から初め、徐々に体質の改善を計っていきました。

あれから2年、途中何度も何度もくじけそうになりながら、いくつもの山を乗り越えてきました。

今、Hさんのお腹の中には先日体外受精をした受精卵が宿っています。先日陽性反応が出たばかりのホヤホヤの妊娠です!Hさんにとっては初めての妊娠です!

今日、仕事帰りの旦那様がHさんの安胎薬を取りに来られました。

何とかこのまま妊娠が続いて欲しい!

その強い強い思いが旦那様の目や声から感じ取ることができました。今日は日本では女性から男性にチョコを送る日となっているバレンタインの日。Hさんのご家庭では旦那様がHさんにチョコよりももっと大切な贈り物が手渡されました。

この強い「思い」は、家庭と結婚の神の「ユノ」そして「バレンタイン」に届き、きっとこの日にちなんで叶えてくれることでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月29日 (水)

妊娠中の出血

妊娠中に出血すると、危険事態です!妊娠初期、後期を問わず、出血したら早めに産科を受診してください。

問題なければ漢方の「田七人参」「衛益顆粒」などをお勧めしますが、時として重篤な疾患である場合がありますので、注意が必要です。

妊娠初期の出血は、着床出血や不要な内膜が剥がれ落ちた出血や流産の可能性など、割合としては高いものですが、妊娠後期の出血は今まで順調だったところに突然「出血」と「下腹部痛」が起こり、そう頻繁に起こるものではありませんので、注意が必要です。

妊娠後期の出血の原因として多いものは、「子宮頚管ポリープ」、「腟炎」などですが、重篤なものとしては、「早産」、「前置胎盤」、「常位胎盤早期剥離」などの疾患がありますので、早くに診てもらう必要があります。

早産は37週未満で分娩が始まることですが、その後の新生児のケアは新生児集中治療室(NICU)にて行われることになります。

通常は2,500g未満を低出生体重児と言いますが、その出生体重が300gを超えた場合は、NICUにて蘇生を行いケアしていく必要があります。300gと言えば、小さすぎる大きさです。その手の大きさは10円玉ほど。それでも命があるのです。母親にとってはかけがえのない命なのです。

晩婚・晩産化で35歳を過ぎて出産する女性、また不妊治療による多胎出産が多くなっているために、超未熟児での出産、疾病をかかえての命、など多くのリスクが付きまとってきます。しかし以前なら救えなかったその命も、NICUの進歩により助かる割合が9割になったと言われています。

いろんなリスクを乗り越えてこの世に産まれようとしている命。その命を無駄にしないように、妊娠中のあらゆる変化には耳を傾けて、問題なくこの世に出てこられるようにしてあげてください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月23日 (月)

危険だった出産

「出産」とは新しい命がこの世に産まれるとても感動的な瞬間です。しかし本来は危険を伴うもので、とても慎重にすべきことなのです。

昔は「出産」そして「産後」は血の道症にならないように気を使ったものです。ところが現代では産後すぐに動き回ったり、仕事を始めたりと無理をする人が多いように感じます。その時の「無理」が何年後かの体調不良や極度の冷え性などに繋がったりするのです。

そのようなことにならないように、産前そして産後も「婦宝当帰膠」をすすめています。

最終回が近づく「チャングムの誓い」。前回ではスゴン様の感動の出産場面がありました。「風熱」に罹っているために出産が危険だったスゴン様。

妊娠後期の6~7ヶ月もしくは分娩時に、突然四肢(全身)の痙攣、人事不省が起こる「妊娠癇証」または「子癇」と言われる症状です。

多くの場合、発病前に頭痛、眩暈、目のかすみ、全身倦怠、腹部脹満、下肢や両目の浮腫などの症状が現れます。スゴン様も眩暈があったり、分娩時に下肢の浮腫症状がかなり出ていました。

「風熱のため」となっていましたので、おそらく舌は「黄膩苔」だったのでしょう。

スゴン様が分娩時に失神した際、鍼治療では、気付けに「水溝(すいこう)」、高ぶっている熱を冷ますために「右行間」、分娩促進のために「合谷」への刺鍼を行っていました。

今の現代医学ではこのように難産になって母子共に危険な状態になった場合は、帝王切開をするためでしょうか、こんな生死を彷徨うような危険な出産は数少なくなりました。しかし、出産は出産。危険を伴い、気血を失うものです。

産後は気血が元に戻るまでは療養し、元気に育児ができるように気をつけて欲しいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年10月18日 (水)

ムスク

香りの陳列棚によく見かける「ムスク」の文字。

もともとこのムスクは、ジャコウジカの雄が発情期に雌を誘うために少量ずつ分泌する分泌物から取ったものです。そのムスクそのままの臭いを直接嗅いだら、鼻が大変なことになるくらい臭い代物です。

ところがこれを何千倍にも薄めると、芳香を放ち、ヨーロッパや中近東では香料として使用されてきました。それが陳列棚に並ぶ「ムスク」の由来です。有名どころでは「シャネルの5番」の原料になっているとか。

中国では貴重な薬用として使用されてきました。高価なことで有名な「麝香(じゃこう)」です。

漢方では「開竅」「活血」「催産」の効能があり、意識障害や脳卒中、狭心痛、分娩促進、小児の発熱や痙攣などに使用されます。難産や後産が遅れたときには肉桂と併せて「香桂散」として使用したりします。

つまり「開竅」「活血」作用がありますので、緊張して締まっているものを開き、巡らす働きをするのです。

先日問い合わせいただいた妊娠中のOさん。

妊娠してから気が巡らず咽喉がつまる感じが続くために、ある漢方薬局にて相談したところ「麝香」を処方されたと言われました。

ご自分で調べたところ、「妊婦は禁止」の文字が目に入り、本当のところはどうなのか、という相談を受けました。

お薬によっては、大丈夫であるけれども安全のために「妊婦は禁止」と記されているものもありますが、「麝香」は違います!まさに「催産作用」があるわけですから、分娩を促進し、流産の可能性を大きくしてしまいます。危険です。すぐに服用をストップしていただきました。

Oさんの探究心と早急な問い合わせにより、危険を去ることができましたが、そのまま飲み続けていたらどうなっていたのでしょう。怖いことです。

どんなことでも不審に感じたり、疑問を持ったら、すぐに問い合わせをしてください

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月16日 (月)

出生前診断

出生前診断には、「母体血清マーカー試験」、「羊水診断」、「絨毛診断」、「超音波診断」などがあります。

出生前に胎児がどの様な状態にあるのかを診断するのはとても大切なことですが、中でも医療関係者の中でも意見がわかれているのが「トリプルマーカー検査」です。その検査により、障害の可能性があると判断された場合、中絶するか否かを迫られることになります。

その検査を行う前の医師のインフォームド・コンセントが十分に行われる必要がある検査だと言えるでしょう。しかし実際はそれが不十分であることが多いようです。

妊娠後間もなく肺炎に罹り、仕方なく抗生剤を使用した40歳Tさんは、医師の言葉にもめげずその検査は行わず、無事に出産、元気な赤ちゃんを出産されました。

もしかしたらこれが初めで最後になるかもしれない妊娠・出産を大切にしたかった、というTさんの思いからの判断でした。その後、どのように子供が育っていくのかは、まだわかりませんが、Tさんは家族に囲まれ過ごすことの出来る幸せな時を楽しんでおられます。

37歳Kさん。出生前診断にて溶連菌に感染していることがわかり、出産時に赤ちゃんに感染しないよう点滴による薬投与による出産となりました。

妊娠中は胎児には影響もなく、感染もしないのですが、出産時に感染してしまう可能性があり、もし感染すると子供が「敗血症」になる可能性が出てくると言われていますので、要注意です。

Kさんは無事に出産されましたが、子供への影響は今のところまだわかっていません。

妊娠・出産は母子共に危険を伴う一大事なのです。決して35歳以上の高齢妊娠・出産に限らず上記のようなことは起こるものです。しかし35歳以上、40歳以上になっても、何もなく母子共に元気に過ごすこともできるのです。

元気に妊娠・出産できるように、妊娠する前から健康に気をつけ、無理なく体を動かし、頭をつかい、早寝早起きして、丈夫な体作りをすることが大切ですよね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月10日 (火)

乾姜人参半夏丸

病院の治療と漢方の周期療法の末にやっと妊娠し、心拍も確認できたSさん。

今までの辛い治療の末に授かった命。しかし次に待っていたのは辛い「悪阻(つわり)」でした。

それは赤ちゃんが元気に育っているという証なのですが、その背景には実は「貧血症」「胃障害」「子宮後屈」「神経症」などの要因があるのです。

従って、割合として不妊治療をしているなど、赤ちゃんの出来にくい人にはその症状がよく現れるように感じます。

Sさんの場合もその症状は強いものでした。Sさんは通っている病院で「乾姜人参半夏丸」を処方され、服用していました。しかし一向にその症状は治まりません。

確かにこの「乾姜人参半夏丸」は、金匱要略に「妊娠、嘔吐止まざるは乾姜人参半夏丸を主る」とあり、「小半夏湯」や「小半夏加茯苓湯」などを用いても止まない嘔吐にはこれを用いる、とあります。

しかしこれを使うときには、その症状がかなり時期を経過した「重症」の段階で、全身虚弱、腹部は軟弱、脈は細、食事も服用もできないような症状の時なのです。

Sさんの場合は、そこまで長い経過を辿ったわけでもなく、しかもその薬を服用すると、余計にむかむかする、というのですから明らかに異なる証と言えるでしょう。つまりそれを飲むことにより、胃を温め、結果として余計に気持ち悪くなる、ということが起きているのです。

こんな時には、どちらかと言えば熱を冷まし、むかつきを抑えるようにする方が良いでしょう。

その他にも「悪阻」を軽減する漢方薬は様々あります。熱がある、痰を吐く、口渇がある、脈遅、生唾がたまる、下痢、腹痛など、現れている様々な症状により、処方するお薬も異なります。早くに辛い症状から開放されるためには、しっかり合ったものを服用することです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 4日 (水)

妊娠中のアトピー

もともとアトピー体質の人は、妊娠前には治まっていたアトピーが妊娠すると再発し、酷くなってしまうことが多くあります。

それは「妊娠」ということが、通常よりも血流を悪くしてしまうからなのです。「熱」もこもりやすくなるために、アトピーにより生じた熱が、外に出にくく、結果として症状を悪化させてしまうことになってしまうのです。

しかし、西洋薬はそう容易く妊娠中には飲めるものではありません。そこで強い見方が漢方薬なのです。

漢方薬の量を加減し、安全に使用することで、安胎や丈夫な赤ちゃんが育つことにもつながり、アトピーをはじめとする妊娠中の症状を改善することにもうまく働いてくれます。

今回お問い合わせの妊娠4ヶ月のYさんにおすすめしたのは、安胎にもアトピーにも良い組み合わせの「衛益顆粒」「天津感冒片」「涼血清営顆粒」です。

妊娠されているYさんの症状だけでなく、お腹の中の赤ちゃんの将来のお肌のためにも早めにそれらの漢方にて改善されるのが望ましいです。赤ちゃんが大きくなり、お肌のことで悩むことのないように。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年9月 6日 (水)

赤ちゃんの姿

胎児の姿を見る方法はいろいろとあります。

2次元の「エコー」、それに奥行きをつけ、胎児の立体画像がみられる「3D超音波」。さらに胎児の3Dの立体画像を短時間で連続的に見せることで、リアルタイムの胎児の動きがみられる「4D超音波」です。

「3D超音波」では胎児の顔、手足が立体的に見られ、胎児の体表や骨の異常も診断することも可能となっています。

それに動きの加わった「4D超音波」では、胎児が指しゃぶり、背伸び、あくびなどをする様子が見られ、より動きの異常や心臓の動き、内部構造までも解析可能で、より詳細な診断が可能となっています。

「4D超音波」で動く姿を見ていると、もう赤ちゃんらしい顔をして、しっかり生きているのが見て取れますので、よりお腹の中で赤ちゃんが育っていることの実感が得られます。

今朝、秋篠宮妃紀子さまが男の子を出産されました。待ちに待った男の子。これで雅子さまの心が落ち着かれると良いですね。

「3D」「4D」などの今の超音波の技術では、かなり早い時期から性別がわかるようです。本人が希望しない限り、病院側としては性別を知らせないようですが、紀子さまの場合もきっと早くからわかっていたのではないでしょうか。

もちろん、跡継ぎ問題など抱えている家柄の人にとっては、性別は大変なことなのでしょうが、母親になる身としては、どちらでも子供は子供。可愛いものです。

早くから自分の赤ちゃんの動きを見ることのできる超音波。その姿を見ながらその子がこの世に産まれる前に、ぷれママ達は、しっかりと親となる心構えをするのでしょうね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月28日 (月)

血栓も恐くない!

抗リン脂質抗体を持っている33歳Mさん。妊娠はするのだけれども抗リン脂質抗体があるために、流産を繰り返してしまいます。

この抗体を持っていると、血液凝固が亢進され、血栓形成が起こりやすくなります。仮に妊娠した場合、妊娠週数が進むつれて、胎盤内の絨毛間膣やその周辺の小さな血管には、血液の凝固因子が増加しているのですが、そこに抗リン脂質抗体が反応すると、子宮胎盤循環不全を起こして、流産や死産という結果になってしまうのです。

従ってこの抗体を持っている人が妊娠すると、血栓をできにくいようにするために、低用量のアスピリン、副腎皮質ステロイドホルモン、ヘパリンを使用しながら妊娠が継続されるように持って行きます。また、それらの西洋薬に加えて使用され、有効なのが「漢方薬」です。

Mさんの場合も、繰り返す流産を何とかしたい、と問い合わせをされました。もちろん病院でも保険適用の漢方薬が出ていたのですが、何回も繰り返す悲しい結果に耐えられず、保険は適用しないけれどもしっかりと保胎できる漢方薬を望んでのことでした。

まずは「妊娠しても大丈夫な母体づくりをすること」から始めました。保胎できない原因には、抗体を持つことが大部分を占めていますが、それだけでなく、Mさん自身の保胎能力も少し足りないことも原因であるために、その部分も強めるように調整していきました。

そして5ヵ月後、妊娠陽性反応です!

しかしMさんの場合は、これからも大変です。今までのことを繰り返さないように、病院でのお薬に併せて、漢方薬を加えることで血栓予防に努めました。

通常はこのような場合には「冠元顆粒」を使用しますが、あまり強く作用すると返って流産を招きかねませんので、使用したのは「心サージ」です。

それに含まれるグミ科の「サージ(沙棘)」は、貧弱な土壌や厳しい環境の中でも生育できることから「生命の実」「砂漠の人参」とも呼ばれているものです。その実と果実から抽出したフラボノイド成分が、血液のトラブルを解消してくれます。

「生命の実」と言われるだけあって、その実から抽出した「心サージ」を口にすることで、Mさんの体内に宿った小さな「生命」も生き続けることができています。この世の生命となるのも、もう少し。「生命の実」は次の生命のために、今も働き続けています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月12日 (土)

自宅出産のために

妊娠9ヶ月目のHさん。

昨年漢方の周期療法を3周期続け、めでたく妊娠されたHさんですが、赤ちゃんが確認できた頃から赤ちゃんの方向があっち向いたりこっち向いたりと、ちゃんと下を向いていることがなかったそうです。

「そのうちにちゃんと下を向くようになるので大丈夫ですよ」と医師や助産師より言われていたようですが、9ヶ月経っても上を向いたまま。

Hさんは、助産師による自宅出産を希望していて「もし逆子であれば自宅出産はできない」と言われているらしく、そろそろ治さなければならない時期になってきました。

しかし自分で逆子体操をするけれども一向に治る気配が見えず、困った末に助産師に「逆子の鍼灸治療を受けてみては?」と勧められ、当店の鍼灸治療に来られました。

原因として考えられることは、この暑い夏の冷房により足元が冷えたこと、暑いのであまり動いていないこと、がありますが、妊娠半ばに左の尾てい骨横の仙骨部に圧痛が走るようになり、それ以来、同じ姿勢で居ると腰痛のような痛みに襲われる、ということも気になるところです。

男の子を出産される予定ということですので、尚更その仙骨部の痛みがネックになるような気がします。

逆子を治すことで、その痛みは軽減することが考えられますので、まずは逆子を治すことを中心にお灸を行い、自宅でも自分で毎日行ってもらうように「棒灸」を持って帰ってもらいました。

お灸を自宅で続けてもらうこと、そして運動不足の生活から脱出してもらうために、暑くない時間帯で木陰を最低1時間は歩いてもらうこと、を指導しました。

妊娠して体が重たく、余計に暑く感じますが、体を動かさないとめぐりが悪くなり、赤ちゃんの環境にもよくありません。しっかりそれらを続けることで、赤ちゃんの居心地が良くなり、逆子も治り、念願の自宅出産ができることでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月 9日 (水)

思わぬトラブル

いつもは起こらない「痔」。妊娠後半になってくると、「痔」が発症することがよくあります。

妊娠後半になると、お腹が張ってくるので「便秘」になることが多いものです。反対に下痢になるのは危険ですので、便秘の方がまだ良いのかもしれませんが、やはり便秘は辛いもの。そして便秘になるだけでなく、それがきっかけとして、肛門や直腸静脈の流れを妨げることになり、うっ血することで「痔」が起こってしまいます。

でもそんなときに西洋薬の「下剤」を飲めば、「下痢」になる可能性があるために危険です。そんな時は、なぜ便秘になったのかの部分を個人に寄って見極め、調整してくれる漢方が安心です。

さて、「便秘」を通り越して「痔」になってしまった時、これも早くに対応しなければなりません。

もし「便秘」もまだあるのであれば、原因となった「便秘」を先に治します。「便秘」を治しつつ、「痔」には外用薬の「紫雲膏」を塗るか、座薬の「紫雲膏座薬」を使うことで、早期に改善します。

妊娠に関わらず、少し頑張り過ぎたときに「痔」が発症する人には、根本治療として「槐角丸」を続けることで再発しないように体質の改善が可能です。

妊娠すると、自分の弱い部分に負担がかかり、常のトラブルが起こりやすくなります。また「飲んで良いお薬」にも制限がかかります。できれば常の体のトラブルは、妊娠前に改善しておきたいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年7月25日 (火)

偏頭痛の対策

もともと偏頭痛持ちの32歳Nさん。今までは偏頭痛が起きると気持ちが悪くなり、嘔吐してしまうので、そうなる前に痛み止めのロキソニンを服用していました。

しかし妊娠中のNさんには西洋薬の痛み止めは、服用することができません。だからと言って、偏頭痛はなくならず、定期的にその症状が訪れるのです。その症状が訪れると、会社を休み、家では嘔吐を繰り返す日々でした。

たまたま近くまで仕事に来られていたKさんは、「鍼灸治療」の看板を見て来店されました。しかし求められた治療は、「鍼灸」でも「漢方」でもなく、「指圧」の治療でした。

Kさんの症状を診ると、その偏頭痛は主に左の肩から後頭部にかけてのもので、その部分がかなりの緊張状態になっているために起こるものだと思われました。

通常であれば、Kさんのタイプから「痰湿中阻」と捉えられ、その改善方法としては「燥湿化痰」を行い、ツボとしては「風池」「中脘」「豊隆」などを使用するのですが、Kさんは現在妊娠中ですので、それらのツボは使用できません。

しかし全体の流れをよくし、溜まっている「湿痰」を除かないことには今後おそらく「妊娠中毒症」が出てくることでしょう。

従って、「三陰交」をうまく使い、運化機能を上げることで流れを良くしてその症状を和らげるようにし、上部背部の夾脊穴、安胎のツボの「至陰」を調整していきました。週1回の治療です。

その後、時々「偏頭痛が起きるかな」という感じはあっても、以前ほど嘔吐するような酷い症状は出ていないようです。

先日来店された際には前回の検診で、逆子だったとのことでしたので、逆子の治療を加えました。治療の最中に赤ちゃんがグルッと動き、元に戻ったようです。おそらく職場の冷房で足が冷えたためでしょう。

妊婦さんは、これから暑い夏の冷房には足を冷やさないように気をつけてください。赤ちゃんの環境が悪くなってしまいます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年7月14日 (金)

眩暈や眼瞼痙攣

妊娠中や産後に起こりやすい症状として、「眩暈(めまい)」や「眼瞼痙攣(がんけんけいれん)」などがあります。

どちらも「血虚」という証で、特に産後はケアをしっかりしておかないと「血の道症」として、後々まであらゆる不調を引きずっていくことになります。

その多くは「虚証」のため、治療は「益気養血」を目的として行います。

鍼灸治療では、「三陰交」「足三里」を主として手法を行い、眩暈などの症状がある場合は、「印堂」や「百会」を調整することで急性の症状を落ち着かせます。

漢方治療では、「熟地黄」「白芍」「当帰」「竜眼肉」「阿膠」などの生薬を組み合わせて治療を行います。

補血剤と理気剤の入った「四物湯」、「四物湯」に「阿膠」「党参」「茯苓」「黄耆」「甘草」などにより「補気」の力を加えた「婦宝当帰膠」、補気重視の「帰脾湯」、補血重視の「参茸補血丸」などをその原因や体質に合わせて使い、調整していきます。

妊娠中から眼瞼痙攣や眩暈などの症状で悩まされているというママ達、今のうちに早めに対処される方が良いです。

今後、2人目、3人目のお子様を出産されるときに、違う症状が出たり、今の症状がもっと酷くならないようにするためにも、お早めにお問い合わせください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年7月 8日 (土)

妊娠中のトラブル

妊娠中のトラブルで、悪阻の次に多いのは「便秘」です。

赤ちゃんがお腹の中にいることで、通常よりもお腹が張るために便秘でお腹が張るのか、何なのかわからなくなってしまい、気がつくと「そういえば、ここ3日間出てない!」といったことが良く起こります。

市販の便秘薬は、妊娠中はあまり使用しないほうが良いものです。

なぜならば、便秘薬を使ったことで反対に下痢になってしまうと、妊娠中は「下痢」は危険症状となるからです。くれぐれも気をつけてください。

まずは薬に頼る前に、自分の力で解消することが一番です。

中国の医師が推薦していることとして、次の事があります。

 ★ハチミツとごま油を練って、スプーンで食べる
  ・・・ハチミツは自然のものを使用してください。
    ごま油も純度の高いものを使ってください。

また、一般的に言われる解消法としては、

 ★ヨーグルトを空腹時に食べる
 ★朝起き掛けに「さ湯」を1杯飲む
 ★リンゴ果汁をつくって汁だけ飲む(カスは捨てる)

などの方法をオススメしています。

それらのことをやっても便秘がきつい時は、是非安全な漢方薬をお試しください。

下剤ではなく、腸の働きを助け、腸内の水分がうまく調整されるようにする漢方にて、お辛い便秘を解消します。

是非ご一報ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年6月14日 (水)

むくみ

妊娠9ヶ月33歳のKさん。

ご結婚8年目の一昨年の11月より漢方による周期療法を始められ、半年服用された昨年の5月に妊娠されましたが、その後、小さな命は育つことなく残念な結果となってしまいました。

「お血」の症状が強かったKさんには、月経期に「冠元顆粒」「田七人参茶」「爽月宝」「桂枝茯苓丸」などの薬をそのときの周期で症状に合わせて調整していった結果、その症状が随分と改善された頃のことでした。

しかしその後、ぱったりと来店されなくなり、どうされたのかと心配しているうちに月日が経っていきました。

そして今日、妊娠9ヶ月で「むくみ」が酷くなったとのご相談で来店されたのです。お話を伺うと、昨年5月の初めての妊娠後、またすぐに妊娠され、今日に至ったとのことでした。

妊娠中の「むくみ」は、この梅雨の時期から夏にかけて、臨月を迎える人に多い症状です。外気の「湿気」に釣られて体の中にも「湿気」が溜まり、巡りが悪くなる結果、「むくみ」が生じるのです。

また夏になって、お腹も大きく暑いために冷房の部屋にいることが多くなり、その結果、汗が出にくくなり、足が冷え、結果として「むくみ」が生じることが多くあります。

Kさんはもともと「お血症」のために巡りが悪い体質で、そこに「妊娠」という巡りが悪くなることが起き、結果として足が冷え、季節が伴って、むくみが生じたと思われます。

お薬は「当帰芍薬散」と「猪苓湯」をおすすめしました。

来月予定日のKさんにとって、あと1ヶ月を快適に過ごしてもらうために、「むくみ改善」の漢方を出しました。もちろん妊娠中でも大丈夫なものです。これが漢方の良いところなのです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年5月13日 (土)

味覚の変化

妊娠すると、今まで大好きだったものが嫌になったり、変なものが食べたくなったり、味覚の変化が見られることが多いものです。

その症状の中でも良く耳にするのが、「ご飯の炊く匂いが嫌になる」というもの。みんなが口を揃えてそう言うのは、「自分は悪阻でムカツキがあって辛いのにみんなのご飯を作らないといけない!」という気持ちが、少しでもあるからかもしれませんね。

ではヨーロッパなどあまりご飯を炊く習慣のない国では、「パンを焼く匂い」が嫌になったりするのでしょうか?国それぞれの「妊娠中の味覚の変化」があるのかもしれません。是非皆様のお国事情を教えてください。

漢方を約1年間服用し、やっと妊娠された36歳Sさん。

妊娠したことは嬉しいのだけれども心拍が確認されてから、時々やってくる悪阻の症状に悩まされています。しかし悪阻と言えども全く食べることができないほどではなく、通常の一般的な悪阻程度。

ですので、いつもなら「少し苦手」だったものが、「やっぱり苦手」に昇格したくらい。

妊娠発覚より、Sさんが服用している「婦宝当帰膠」「双料参茸丸」「衛益顆粒」。

その中でも「少し苦手」だった「双料参茸丸」。悪阻の症状が出るようになってからは、その嫌度のランクが格上げし、「やっぱり嫌」に。

いくらこの薬が効き目があるからといっても、一度「嫌だなぁ」と思ったら、もう駄目です。お薬も気持ちよく、楽しく服用してもらった方が良いですので、そのように感じた時は同じような働きをするものにお薬を変更します。

双料参茸丸」は口の中で噛み砕くように服用しますので、口の中にその香りが広がります。それが妊娠中のSさんにはもっと耐えられないものとなっているようですので、同じように「腎」を補う飲みやすい丸剤に変更しました。

そのうちに悪阻もマシになり、味覚が元に戻ったら、元のお薬に変更することになるかもしれませんが、それも体調をみながら調整していきます。

人によって症状は様々ですので、嫌な思いをすることなく安胎のお薬を服用し続け、安全に心配なく出産することができるようにサポートしていきます。

もちろん妊娠中でなくても苦手なお薬があれば、是非お知らせください。変わるものを提案し、体質改善プランが計画通り進むようにしていきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月24日 (月)

切迫流産

最近、妊婦さんで「切迫流産」と診断される人が多いようです。

妊娠22週までに赤ちゃんが母体から外に出てしまうことを流産といいますが、出血や下腹部痛のような症状がありながら、流産にはなっていない状態のことを「切迫流産」といいます。

一般的には胎児が正常に発育しているにもかかわらず出血があるケースを指すことが多く、適切な治療により正常の妊娠経過に戻ることができるようです。投薬治療としては、「止血剤」「子宮収縮抑制剤」「HCG」「黄体ホルモン剤」になります。漢方薬では「衛益顆粒」「帰脾錠」を服用することが多いです。

この「切迫流産」になってしまう妊婦さんが多く、治療方法は「安静にすること」であるために、仕事を突然休職しないといけなくなったり、家事が何もできなくなってしまいます。最近の夫婦は共働きが多く、妊娠してもいつものように仕事を続けて無理をしてしまうから「切迫流産」が多くなっているのでしょうか。

「安静にすること」ができれば問題がないので良いのですが、このような状態になるまでに何とか無理をしないように、冷えないように、気をつけて欲しいものです。

昨年夏から漢方の周期療法をしている33歳Mさん。

「排卵障害」があるとのことでしたので、「排卵期」に「冠元顆粒」「爽月宝」などをしっかり使用し、それに加え、「卵胞期」に質の良い卵ができるように工夫を重ねていました。

そして、自然妊娠で今月に妊娠の報告を受け、順調に順調に時が経ち、やっと先日心拍が確認できた矢先のことです。

「出血したので病院に行ったら、『切迫流産』との診断を受けた」とのこと!

今のところ、心拍も確認できていますので、出血したのは赤ちゃんからのものではなく胎盤からのものですので大丈夫でしょう。安静にしていれば大丈夫なのですが、「安静以外に何かするべきことはないでしょうか」との質問をMさんから受けました。

もちろん、「保胎の漢方薬」はそのまま服用をつづけてもらい、その上で、無理をしないこと、お腹や足を冷やさないこと、に気をつけてもらうようにするとともに、もし余裕があれば、お腹に繋がっている「三陰交」と「至陰」の「お灸」をススメました。

これで無理をしなければ無事出産まで辿り着けるはずです。不安定なこの時期は、まだまだ長い道のりのように思えますが、安胎期に入ればトントンと進んで行くことでしょう。それまではゆっくり安静にしていてください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月17日 (月)

不育症って?

「妊娠したのに赤ちゃんが育ってくれない・・・。」

そんな声を最近良く耳にします。

いわゆる「不育症」という症状ですが、その原因は、いくつかあります。

まずは母体のホルモン分泌異常があり、黄体ホルモンの分泌異常(分泌不足)、甲状腺ホルモンの異常、糖尿病などがあげられます。また、子宮そのものの問題もあり、子宮の形が変わっていたり、子宮筋腫などもあげられます。さらに、母体に免疫的な異常があるもので、血流障害、血栓などを引き起こす「抗リン脂質抗体症候群」もあげられます。

いずれの場合も血液検査や検診でその原因を突き止めることができます。3回以上続けて流産をした人は、「不育症」の検査を受けることをおススメします。その原因により、西洋医学的なアプローチも漢方的なアプローチもそれぞれの原因によって、その対処法が変わってきます。

まずは検診を受けてから、次のステップに移りましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月15日 (土)

もしも、あなたなら・・・

少し寂しい話です。

お2人目をご希望だった28歳のTさん。

3周期漢方薬を服用されて、めでたく妊娠されました。嬉しい便りとともに安胎のお薬をご希望でしたので、まずは2週間分郵送し、その後の様子を見てもらうことにしていました。

それから2週間経って、もうお薬はなくなっているはずなのに、Tさんより連絡がありません。飲み忘れて残っているのか、様子を伺っているのか、と思っていたところに、Tさんより暗い声で電話が入りました。

「その後の経過はいかがですか?順調に育っていますか?」

その問いかけに対する、Tさんのお答えは次のようなものでした。

「それが・・・、3つ子だったんです。」

Tさんは2人目は欲しかったのだけれども、4人も子供は要らないのだと言われました。確かに双子でも大変なのに、3つ子で、結果的に1人お子様がいらっしゃるので、一気に4人も子供ができてしまうのですから、体力的にも経済的にも大変でしょう。

多胎が最近多く見られますが、その原因は、不妊治療により「排卵誘発剤」を使用することにより、排卵卵胞数が増加することや、「体外受精」や「顕微授精」の時に子宮に複数の卵子を戻すこと、によるものです。

しかし最近の婦人科医は、多胎をさけるようにしていると聞きます。

それは、妊娠中毒症や妊娠合併症の起きる率があがること、早産になる率があがること、低体重時になる率があがること、経済的な負担があがること、などの理由によるもののようです。不妊専門の婦人科医は不妊治療にあたり、多胎をいかに防ぐかということに注意しているとも言われています。

それであるのにTさんの場合は、「排卵誘発剤」により、排卵卵胞数が増加し、排卵前の卵胞で同じくらい大きくなっている卵胞が3つ確認されていた、と言われていましたので、明らかにその結果が予測できたことだと思われます。

それであれば、今周期は見合わせて、卵胞が1つしか育っていない時を見計らったり、いつもそのように複数の排卵卵胞が育つのであれば、「排卵誘発剤」の使用を止める、などの処置ができたかと思うのですが、その指導がなかったことに疑問を感じました。

もし双子以上の多胎という結果になった場合には、上記の理由より「減数手術」をすることを勧める婦人科医が多いようです。

今は、「減数手術」という手術も行えてしまうほどの技術がある世の中になってしまったが故の選択です。

先のことを考えると、多胎は母体にも胎児にも負担がかかり、もし無事に出産できても将来経済的に負担のかかることにはなります。

ただ「できない」ために「欲しい」と願ってきて、せっかく宿った命なのに、そのいくつかの命を絶ってしまうのは辛いことです。しかしどの選択を取っても、悔いを残してしまうことにはなるのでしょう。

もしこれが自分だったら・・・。どの選択をするでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月11日 (火)

葉酸の働き

『妊婦に必要とされる「葉酸」の摂取が不足すると、「胎児の先天性異常」や「妊娠中毒症」などに繋がる』

・・・この内容は、今月22日から横浜市で開催される「日本産婦人科学会」にて発表されるそうです。

「葉酸」は、ビタミンBの一種。ほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれています。この栄養素は、妊娠初期の胎児が細胞を分割させたり、赤血球を作ったりするときに必要とされるものです。

ところが、この栄養素の摂取が妊婦で不足していると、妊婦の貧血や中毒症だけでなく、胎児の脳形成に問題がおき、「無脳症」や「二分脊椎」が起こりやすくなる、というのです。胎児の先天性異常には、妊娠中もしくは妊娠前からの葉酸不足が影響している、とも。

最近の緑黄色野菜は、水耕栽培によるものや、ビニールハウスなどで季節外れに採れたものが多く出回っています。それに含まれる栄養素は昔のそれよりも大分と少なくなってしまっている、ということは良く耳にすることです。しっかりと食べているつもりでも、知らず知らずのうちに不足していることになっているのかもしれません。

一番良いのは、自分で栽培することですが、忙しい現代人にはなかなか難しいこと。せめて季節の緑黄色野菜を食べるようにすることくらいから始めたら良いでしょうか。

漢方では、妊娠されると服用していただく「双料参茸丸」。これには「葉酸」は含まれてはいませんが、これを妊娠中に服用していたママ達はみんな声をそろえて「うちの子は賢いんです」と言われます。

是非、妊婦さんは、緑黄色野菜をしっかり食べることと共に、「双料参茸丸」をお試しください。

| | コメント (0) |