2007年8月10日 (金)

原発性無月経

高校生になっても初潮を迎えることがなかった17歳の夏、Nさんは母親に連れられて婦人科に行きました。

診断は原発性無月経。その頃のFSH値は50近く。

カウフマン療法にて月経を起こす日々。薬漬けになるのが嫌で止めた時期もありましたが、止めるとやはり月経が来ず、このまま結婚も出産もしないまま月経がなくなってしまうという恐怖から28歳になる今もカウフマン療法を続けています。

しかし17歳の時にはFSHが50近くもあったのが、今ではその数値も7になり、治療の効果は明らかです。数値から見れば正常になっているはずの体なのですが卵胞は育たず、結婚3年目のNさんにとっては、この腕に我が子を抱きたい思いは日々つのるばかりでした。

このまま今まで通りカウフマン療法のみを続けていても卵胞が育つことは期待できないように思えたNさん。自分でもその他にできることを探しもとめ、漢方の問い合わせをされたのでした。

2年前のこと。Nさんと同じように20歳初めからカウフマン療法にて月経を起こし、35歳を迎えたMさんが漢方薬の煎じ薬などを服用し、初めて妊娠されました。結局その後心拍確認までは至らなかったものの、妊娠できた喜びはMさんも私たちも今でも忘れることがありません。もう一度その感動を!そして次は挙児までいけるように!私達の取り組みは今も続いています。

NさんにもMさんと同じ感動を味わって欲しい!そして挙児まで辿り着けるように、手助けができればと願っています。

そんなNさんに出した漢方薬は「婦宝当帰膠」「冠元顆粒」「参茸補血丸」です。自力で周期が作れないNさんには、これらの漢方薬にて徐々に「腎精不足」を改善していくことが大切です。腎精が補えれば、卵胞が必ず育ちます。卵胞が育てばチャンスが巡ってきます!チャンスを確実なものとするためには、卵胞が育てば西洋医学の力も大いに借り、より成功率が高まるようにしていけば良いのです。

しかし今まで歩んできた道のりが長いため、その改善には3年ほどかかると思って気長に構えることが大切です。のんびり気長に楽しく過ごしていれば、意外と早くにチャンスが訪れるものです。焦れば焦るほどまた道のりが長くなります。

27歳の若さのNさんにとっては、まだまだ自分の体の改善を楽しく見守る余裕はあることでしょう。きっと良い方向に向かうことと信じています。

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2007年5月 7日 (月)

月経過多

36歳Aさん。「私は月経が多い方なのでしょうか?」との質問です。

症状は、月経血にレバーのような塊が見られること、量は漏れてしまうことが多々あること、周期7日目以降も出血が続き、また月経が始まったかと思うくらいの量になる周期もあること、です。

これらの症状から考えられることは、「子宮筋腫」です。身長に比べて体重が軽いAさんですので、毎月のそれだけの月経血により、おそらく貧血にもなっていることかと思われます。

いずれにしても、「月経過多」には間違いありませんので、その原因を追究するためにもまずは婦人科の受診と血液検査をされた方が良いでしょう。

その結果により、Aさんの今後を考えて西洋医学と東洋医学でいかにして治療をすすめていくべきか、を提案していきます。

しかしこの様な貧血の症状を持っている人に限って、健康食品として「酢」を摂っている人が多く見られます。Aさんも健康食品として「黒酢」を摂っておられました。貧血や冷え症である人は、「酢」などの「酸味」のものは控えた方が良いのです。「酸味」により血管が締まり、余計に症状を強くしてしまいます。

適量であれば「肝経」のバランスを整え良いのですが、健康食品として摂る際は多くの場合、摂取量が過ぎるようになってしまいます。何でも適量、ほどほどに、がポイントです!

漢方薬ではAさんのような月経過多の場合、血が漏れることをカバーするために補気・健脾作用のあるもの、過剰な出血を止めるもの、血を補うもの、を使います。代表的なものとしては「帰脾錠」「田七人参」「婦宝当帰膠」です。これらを続け、もしヘモグロビンが10未満であれば鉄剤を飲みながら調整して行くと良いでしょう。

きっと今の状態であれば、Aさんは力が出ず、疲れやすくなっていることでしょう。早く治療を始め、元気になってほしいものです。検査が終わったら早くに漢方を始めましょう。

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2007年4月23日 (月)

産後の体調変化

産後、今までの体質がすっかり変わってしまう話はよく耳にします。

例えば、「胃下垂が治った」「冷え性が治った(になった)」「むくむようになった」「生理痛がなくなった」などなど。良くなることもあれば悪くなることもありますが、その違いは、「出産時の状況」や「産後の養生」によるものでしょう。

33歳Aさん。出産まで順調だった生理が産後授乳を終えてからも回復せず、不順になってしまいました。さらに冷え性が悪化し、顔色や爪の色が悪くなってしまいました。

Aさんの症状は、「夢をよく見る」「立ちくらみ」「耳鳴り」「肩こり」「便秘」「冷え症」「肌乾燥」「月経不順」などから「気」も「血」も不足していることがわかります。

この「気血両虚」の状態は、産後誰しもが陥るものですが、産後しっかり養生することにより「気」と「血」を養い、「出産後老けた」と言われないようにすることは可能です。反対にしっかり「気血」を補うような養生ができていなければ、様々な不調が後から現れてくることになります。

Aさんの場合もおそらく産後に無理をしたために「気血両虚」が進行してしまったのでしょう。しかし産後1年以上経った今からでも遅くはありません!しっかりゆっくり時間をかけて漢方と生活スタイルの改善をすることにより、「気血」を補っていけば大丈夫です。

その改善のために「婦宝当帰膠」と「加味逍遙散」を続けてもらうようにしました。

もちろん、漢方を服用してもらいながら月経来潮の有無を確かめ、都度症状に合わせてお薬を加味したり、変えたりしていきます。そしてAさん自身の力で月経が来るように、2人目が授かるように、さらに授かっても大丈夫な体になるように、手助けをしていきます。

お薬を服用し始めて1ヶ月、45日目で来朝しました。次周期はもう少し短い周期で来朝するようになるでしょう。

自覚症状の「冷え症」「肩こり」はまだあるようですが、顔色が少しよくなり、肌の具合も良くなってきているようです。もう少し続けて「気血」を補充すれば、以前の元気なAさんに戻ることでしょう。

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2007年2月27日 (火)

驚きです!

「見てください!驚きです!」

今年、年女のYさんは、基礎体温表を見せながら蔓延の笑みを浮かべていました。その手の中には31日周期で生理が来た基礎体温表がありました。

「え!ずごいっ!やっと戻ってきましたね!」

ここ6年間、不妊治療を進めていく中で、精神的にダメージを受け、その後遺症とYさんを取り巻く環境により、月経周期が定まらず、150日、80日、70日・・・と長い長い卵胞期を経て、少し短めの高温期の末に、生理が来る、という周期が続いていました。

初めの頃は無月経状態が続いていたのが、1年半ほど漢方と鍼灸の治療を続けていくうちにここ最近は70日ほどの周期に落ち着いていました。

「もう少し卵胞期が安定して期間が短くなれば良いですね。」

と話をしていた矢先のことでした。

「ここ6年間で31日周期で生理が来たのは初めてなんです!主人も一緒に喜んでくれてほんとに嬉しかったんです!」

赤ちゃんを望む身でありながら、生理が来るのを喜ぶのは相反することかもしれませんが、まずは月経周期が整わなければなかなか赤ちゃんも宿ってはくれません。稀に年に3回ほどしか生理が来ない方が妊娠されることはありますが、それは稀なことで、やはり周期は整っていた方が妊娠率は上がるものです。

Yさんはようやくスタートラインに立てたのです。今周期を含めて3周期、30日ほどの月経周期に落ち着けば、きっともっと嬉しいことが起こるでしょう。

もう後はこの調子で真っ直ぐ進むのみ!です!猪突猛進!自分の年に良いことも真っ直ぐYさんに向かってくること間違いなしです!楽しみです。

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2006年12月 6日 (水)

無月経

25歳Oさん。初潮は17歳の時。始まったときから1ヶ月前後で月経が来たことがなく、何ヶ月かに1回来る程度で、20歳を過ぎてからは全く来なくなってしまいました。

最初は「楽だなぁ」と月経が来ない月日を楽しんでいました。しかしそのまま2年間来なかったので、さすがに心配になり、婦人科を受診。その結果、お薬で月経を起こしました。その時、もともと胃が強くないOさんにとって、ホルモン剤のお薬は、吐き気を伴うなどとても辛く、嫌な思いをしたのです。

その時に1回、薬で月経を起こしてから3年が経ちました。自然のまま月経が来ることを望んでいたのですが、結局3年間月経を見ることはなく、時は過ぎてしまいました。

25歳になった夏、人生の大きな選択とそのとき抱えていた大きな仕事が重なり、身体に過度のストレスがかかりました。その結果、起こったことは、思いも寄らない「痛み」でした。それは下腹部から下にかけての陰部の痛みだったのです。

場所が場所だけになかなか親にも告げることができず、婦人科にも行く勇気もなく、しばらく様子を伺っていました。しかし痛みは一向に良くならず、酷くなるばかり。意を決して親に告げ、婦人科を受診。ところが原因不明ということで、痛み止めと軟膏が処方されましたが、1ヶ月経っても良くならず、困り果てて漢方を求めて来られました。

まずはOさんの無月経というホルモンバランスが崩れている状態をまずは改善することを考えます。次に1ヶ月以上も続く痛みにより、緊張してしまった身体と気持ちをほぐすことも考えなければなりません。

婦人科でも次にドオルトンやテルロンの薬により、月経を起こす治療を始めるようですので、共に「婦宝当帰膠」「爽月宝」などを併せていくことにしました。

また緊張した身体と気持ちをほぐすため、また月経と関係のある経絡の「任脈」を調整するために、鍼灸治療も併せて行っていきました。

治療を始めてまだ2週間ほどですが、以前は常に痛かったのが、時に忘れることがあるようになってきました。もうすぐ月経が来る予定です。月経が来て、ホルモンバランスがもう少し整えば、痛みは軽減することでしょう。

月経はまだ若い女性にとっては大切なものです。Oさんの場合は、たまたま過度のストレスにより、ホルモンバランスが崩れていることが、下腹部付近の「痛み」として現れたのですが、何らかの形で症状が現れてくるものです。

月経が来ないまま何年も経過するのは良くありません。楽だと思わずに、恥ずかしがらずに、邪魔くさがらずに、婦人科を受診してください。もし婦人科に行くのに抵抗があるのであれば、漢方薬から始めてみてください。きっと良い方向に向かうはずです。

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2006年12月 4日 (月)

顎ラインのにきび

37歳Sさん。20歳過ぎ頃には、頬やTゾーンにプツプツできていたニキビ。その頃はちょうどお化粧を始めた時期でもあり、若い肌には化粧が合わなかったのか、プツプツできるニキビに悩まされていました。

しかしそれも25歳を過ぎる頃には、食事会などで夜遅く食事をしたり深酒をした後に、プツッとできる程度になりました。それでも気をつけていないとプツッとできるニキビに時に悩まされ、全くニキビの痕すらない人の肌を羨ましく見つめていたようです。

しかしここ1ヶ月ほど前より、顎ラインにブツブツたくさんのニキビが出始めました。今までのものとはタイプが異なり、ブツブツとたくさんでき、なかなか治らず、消えることなく次のものが出始める有様。生き生きしている部分はとても痛く、白く膿を持つものもたくさん出来ているのです。

いつもなら1週間ほどで治まるのが、1ヶ月経っても生き生きしたままのため、周期療法をしているついでにニキビ対策の相談を受けました。

ちょうどニキビが出始めた1ヶ月ほど前より、職場でストレスを感じることがあること、そして周期25日目にもなるのに低温期のままで、婦人科の先生にも「今周期はまだ卵胞が見えていませんね」と言われたこと、FSHがかなり高い数値を示していること、などから過度のストレスによりホルモンバランスが崩れてしまっていることが見て取れました。

そしてそれが原因でニキビが出てきたのです。

特に顎ラインのニキビは、ホルモンのバランスをとても反映しています。その部分に何かトラブルがある場合は、月経周期は一定でもホルモンバランスは崩れ、それを現す基礎体温表がきれいなニ相性にはなっていないことが多いものです。

Sさんの場合も今周期は、二相性にならず、このまま無排卵のまま月経が来ることになるかもしれません。そうならないために、「婦宝当帰膠」「瀉火補腎丸」などにて補気補血をしながら、卵胞期の体温が少し高めになっているのをまずは下げ、良い卵胞を作るために「陰」を強めるお薬を調整することで、間接的にニキビの症状を治すことにしました。

しっかり卵胞が育ち、排卵がスムーズに行けば、停滞していた「気血」の流れが良くなり、肌の調子も良くなります。

顎ラインになかなか治らないニキビを見つけたら、危険信号です!早めにその信号を察知し、対処してください。

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2006年11月21日 (火)

来ない不安

39歳Cさん。結婚歴5年目。結婚前に一度中絶をしているために、自分は妊娠しやすいものと思い、結婚後は避妊を3年間していました。

しかし避妊をしていた3年間、だんだんと生理不順になっていくのが感じられました。不安になった2年前、婦人科を受診、診断結果は「無排卵」ということでした。

それからは「プレマリン」「プラノバール」にて生理を起こす治療が行われ、自力でなく薬で生理を起こすようなりました。そんな中、見かけ上月経周期が整ったということで、人工授精を行いました。しかし、良い結果には繋がらず、どんどん薬による治療は続けられる一方でした。

こんなことで良いのか・・・?!

ホルモン剤の薬づけ。それにより無排卵が治ったように見えたけれども、結局できた卵は「質の良い卵」ではなかったのです。

このまま続けても・・・。

疑問に感じたCさんは、何とか自分の力で生理を起こし、妊娠へと進みたい、と漢方の扉を叩かれました。

Cさんに処方されたのは「煎じ薬」。

まずは崩れてしまった体のバランスを整え、Cさん本来の力を呼び覚まさないとなりません。一般にホルモン剤の影響を取り除くのに3ヶ月、崩れたバランスを取り戻し、卵巣を働かせるためには最低でも7ヶ月かかります。

Cさんのように多くのホルモン剤を使用していた場合、それを止めると、本来のその人の体に戻るために、無排卵、無月経の時期が続くことになります。

しかしそのことがわかっていても月経が来ないのは、不安に陥ります。

Cさんの場合も煎じ薬を始めてからまだ3周期目。体温は低温のままで、月経が来ないのでCさんは不安いっぱいです。

しかし煎じ薬に入っている「丹参」、「芍薬」、「熟地黄」などによりお薬の効能が相乗され、確実に徐々に改善されいるのです。

ご本人にとっては望みが「自力月経来潮」「妊娠」であるために、それに到達しないことに不安を感じてしまうのですが、もっと細かいことに目を向ければ改善されていることはたくさんあるのです。「お腹の張り感」「冷え感」「疲れやすい」など・・・。これは明らかに体のバランスが整いつつある、ということなのです。

その少しずつの改善の積み重ねが、結局「妊娠しやすい体」へと繋がっていくのです。「妊娠」という結果が出ることを早まってはいけません。少しずつの改善に目を向けて、1つ1つ進んでいくことに喜びを感じてください。その歩数は多いか少ないかはわかりませんが、その進む先には求めるものがあるはずです。そこにたどり着くまで歩みを止めないでください。

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2006年10月25日 (水)

ロキソニンに別れを

27歳Mさん。20歳頃から生理痛に悩まされ、ロキソニンを手放せないほどの痛みになることも少なくありません。しかしロキソニンは対処療法で、根本治療にはならないために、月1回巡ってくる生理痛にうんざりしていました。

しかしその酷い生理痛が始まったのは20歳頃からで、それまではなかったものだったのには何か原因がありそうです。決して20歳を境にしたホルモンのアンバランスではなさそうです。

よく既往歴を聞いてみると、その症状が起こる少し前に、盲腸の手術をしていました。そして、生理痛が始まったのもその時期からのようなのです。どんな手術でも手術後は「お血」が体の中に生じます。その手術後の「お血対策」を行っていないと、「お血」が悪さをするのです。

Mさんの場合もそれが原因で血流が悪くなり、冷えや痛みを生じさせることになったようです。

Mさんが生理痛以外に持っている症状では「冷え性」「胃が弱い」「下痢気味」「偏頭痛」などがあります。これらは手術以前からも多少はあったものですが、生理痛を含めた偏頭痛などの痛みに関する症状は、やはり手術後の方が酷くなっているようです。

直接子宮を触ったわけではありませんが、その近辺を手術により触ったことで、間接的に刺激が伝わり、症状が悪化したものと思われます。

そこで、7年間の「お血対策」として「きゅう帰調血飲」を、そして併せて胃の調子を整えるために「六君子湯」を調整しました。

そして1ヵ月後、だんだんと胃の調子が良くなり、しっかり食事が摂れるようになってきたようです。そして生理痛もマシになり、ロキソニンの使用もグンと減ったようです。ついでに血圧も1ヶ月前は上が100なかったのが、100を少し越えるようになり、少しずつ元気の「気」が付いてきたようです。

まずは胃の調子が良くなり、栄養をしっかり吸収し、体の中に溜まった「お血」を去ることができるようにならないといけません。徐々にですが、Mさんのその力がついてきたようです。

これらから結婚し、明るい家庭を持つためにも生理痛とロキソニンには今のうちに別れを告げておきたいものですよね。

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2006年9月19日 (火)

本当の美しさ

20歳Nさん。すらっと背が高く、目鼻立ちの整ったNさんは、学生の頃から雑誌のモデルの仕事をしたり、TVに出たりしていました。

美しいことが売り物のその仕事ですので、いつもお母さんと一緒にアンチエイジングを売りにしているエステに通ったり、プラセンタの注射をしたり、サプリメントを飲んだり・・・と様々なことを美のために行ってきました。

ところが最近疲れが取れず、頚も肩もガチガチで足はむくみ、肌のハリもなくなってきた感じがするというので、漢方を試したいと来店されました。

足のむくみ、頚や肩の凝りは鍼灸治療を行い、そうなってしまった体質の改善のためには、毎日服用する漢方薬にて治療を行うようにしました。

Nさんのそれらの症状の原因は明らかで、夜が遅く、就寝時間が3時や4時になることが積み重なり、疲れが取れず、その様な生活スタイルでは陰の気が不足するために、「肌の弾力がなくなる」「肌の色のくすみ」などの症状が出てくるのです。

また毎日のそのような不規則な生活スタイルにより、生理が不順になり、決まった周期で生理が来ないことからもホルモンのアンバランスが見られます。これも体調不良や肌が不健康となる原因です。

その治療方法として、鍼灸治療のツボは「曲池」「三陰交」「行間」「三焦兪」など。

漢方薬は「婦宝当帰膠」「杞菊地黄丸」「逍遥丸」「紅サージ」です。

鍼灸治療は頻繁には来られないために、毎日続けられる漢方薬をまずは1ヶ月間続け、それによる体の変化を確かめ、また次の処方にて体の調整を行っていく形をとりました。

まだ20歳と若いので、自分で治る力は十分にあります。少し漢方の力を借りることで、その力も早くに働き、体力も肌も回復していくことでしょう。そしてそれとともに、乱れた生活スタイルを改善することも大切です。それが出来、トータルで良い生活スタイルを営むことで、早い回復を得られ、持続的な美しさを得られるものなのです。

女性にとって「生理」はとても大切なもの。それが乱れることは、体のバランスが乱れていることを示す大きな手がかりとなります。Nさんのように外見は美しくても、内面のホルモンのバランスが乱れていたりすることは、本当の美しさとは言えないでしょう。このまま行くと、不妊症のレールを辿ることになるかもしれません。

内面の機能を整えることが「美しさ」への道です。まずは内面を整え、内から輝く体になることができれば、アンチエイジングも夢ではありません。そしてその手助けをするのが、食養生であり、漢方薬なのです。

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2006年9月 1日 (金)

気がついたときに

33歳Yさん。4歳になるお子様がいて子育て奮闘中。

もし2人目を考えるならそろそろの時期。これ以上歳が離れるとまた子育てが大変になってしまいますし、子供同士で兄弟の関わりを持ってほしいと思うにも限界です。

しかし4歳のTくんに「弟か妹が欲しい?」と聞いても「要らない」と言われ、Yさん自身も4年前の妊娠生活を考えるとしんどくて嫌だったこともあり、今まで次の子供を考えてもいませんでした。

ところが、最近、どんどん生理の量が減り、3日目にはもうなくなってしまう月もあるようになってきました。

まだ30代初めなのに、もしかしてこのままなくなってしまうのでは、ととても不安になってきたYさん。また、子供を見ていてやはり兄弟は必要かな、と思うようになってきて、まずは生理が年齢相応の量になるように調整したいと、相談に来られました。

Yさんは現在基礎体温表もつけておらず、以前つけていたときはガタガタだったということで、まずは3周期ほどは基礎体温表をつけてもらい、その中でどのようなホルモンバランスになっているのか見ながらお薬の調整をしていくように計画しました。

基礎体温表の意味もあまりわかっていなかったYさん。理想的な基礎体温表と以前つけていた自分のガタガタ基礎体温表を比べてYさんは「これで1人目がよくできましたね」と言われていました。

Yさんは若い頃は綺麗だった顔面部に、結婚少し前よりニキビがたくさんできるようになり、時に不摂生をしたときには、それが生き生きとしてしまいます。

そんなYさんには「婦宝当帰膠」は合いません。しかし「血虚」になっている部分を徐々に補っていかなければなりませんので、Yさんには3周期の間、「当帰芍薬散」を続けてもらうことにしました。それに加えて「三陰交」のお灸。

1周期後にはYさんの基礎体温表より、その原因が大体わかることでしょう。そして3周期後には生理の変化が見られるはずです。

きちんと体調を整えて、2人目を妊娠されたら、1人目のようにしんどい思いはしないで良いことでしょう。楽しく妊娠そして出産し、子育てするためにも体調を整えることが一番大切です。

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