2008年4月12日 (土)

イカリソウの花

庭に目をやると紅紫色の花をつけたイカリソウが咲いています。地上では桜が満開になる頃、ひそやかにそっと咲いてくれる、可憐とは言い難いが、一度見ると忘れそうにもない名前と花です。

ここでちょっとご紹介・・・Ikarisou_2

イカリソウは生薬名を淫羊かく(インヨウカク)といい、古くから強壮強精薬として有名です。本草綱目と言う薬草の古文書には「四川の山奥に淫羊と言う動物がいて、1日に百回も交尾する。それは<カク>という草を食うからだ。そこで、この草を淫羊かくと名付けた」と書いているそうです。

昭和初期の某大学の動物実験によると、雄動物の精液量が増量したといわれています。当店にもイカリソウの生薬があります。時々強壮・強精のお茶として、あるいはホワイトリカーにつけて「淫羊かく酒」を作られる方もおられます。精液量が少なく悩んでおられる方にこんな道端の薬草が福音をもたらすかもしれませんね!

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2008年3月13日 (木)

ヘパリン自主回収!

ヘパリンは血液凝固阻止剤として医療機関には無くてはならない大事なお薬ですが、この度、厚生労働省がヘパリン投与後にアレルギーなどの重い副作用がアメリカで相次いでいることから、ヘパリンを製造・販売している日本国内3社が自主回収を始めたと発表しました。

ヘパリンは豚の小腸からとった成分を精製して作る薬で、人工透析などに使われる重要な治療薬です。

また私たちが相談している不妊治療に、あるいは流産を何回も繰り返す方の原因の一つである<抗リン脂質抗体>にも使われています。「不育症」の治療に服用されている方もたくさんおられます。

自主回収されたら困る方がたくさんいますが、いったいどうなるのでしょうか?

このように副作用が強く重篤な症状が出るようなお薬で、赤ちゃんの身体は大丈夫なのでしょうか?私も心配になってきます。

漢方薬では胎盤の血流をよくして赤ちゃんに充分な血液を供給するため<冠元顆粒>や<田七人参>などを使います。

漢方薬の場合は植物が原材料ですので副作用が少なく安心して使うことが出来ます。ただ実験データーとしてのエビデンスがないのが残念です。臨床的に証明できればもっと普及することが出来るのにと思いつつ、「ヘパリン自主回収」のニュースを聞いていました。

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2007年8月 1日 (水)

夏の味方!

「夏の養生と漢方」と題して第5回目のカルチャースクールの講座を行いました。

その中で暑い夏を過ごすために最適な漢方薬を紹介しました。その名は「生脈散(しょうみゃくさん)」です。

生脈散」の名は、「気を回復すれば全身に脈が充実する(生じる)」という働きを現し、心肺の気と津液を補う目的で用いられるものです。

つまり、発汗や肉体・精神的疲労(気陰の消耗)などに伴う倦怠感の改善に使用されますので、汗をかき過ぎたり、体力を消耗することによる夏ばての改善にぴったりです。

また夏に起こりやすい「心筋梗塞」「脳卒中」などの心臓・脳血管障害の予防にも最適です。

その昔、毛沢東主席が3度目の心筋梗塞を起こして危篤に陥ったときに、「生脈散」の静脈注射により甦った話は有名です。

その他、体外受精の際に、この「生脈散」を体外受精培地・体外発生培地に添加すると移植可能胚発生率が向上する可能性がある、という報告もあるとか・・・?その名前からそのことはありえる話のように思えますが、その信憑性は定かではありません。

夏ばてしていては進むべき仕事も計画もなかなか思うように進みません。甘酸っぱい中に苦味を少し含む味の「生脈散」を片手に、まだまだ続く暑い夏を乗り越えてください!

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2007年7月 6日 (金)

さくらんぼ

6月末から出荷が始まっている「さくらんぼ」。やっぱり山形の「さくらんぼ」は飛びぬけて美味しい!ですよね。

その赤くツルツル光った宝石のような「さくらんぼ」は、実は女性にとってとても嬉しい作用のある果物なのです。

「さくらんぼ」には特に女性に必要な鉄分がたっぷり含まれています。その他カロチン、カリウム、食物繊維、ビタミンB1・B2・Cも含まれることと、身体を温めながら湿気を取り除く作用などにより、「貧血」や「疲労回復」「冷え性」に効果的です。

「カロチン」は疲れ目や肌荒れを予防し、病気の早期回復に役立ちます。また「カリウム」が「ナトリウム」との拮抗作用により利尿作用を発揮し、むくみを解消してくれます。

食べあわせとして良いものは、疲労回復・貧血改善には「ナツメ(大棗)」「黒糖」など、神経痛の改善には「酒」「ハトムギ(ヨクイニン)」など、美肌効果には「ヨーグルト」「レモン」など、むくみ解消には「あずき」「すいか」「ハトムギ(ヨクイニン)」など。

食べるときは生が一番その宝石のような果物を楽しむことができますが、長持ちしないので楽しむ期間が限られてしまいます。

そこで、毎日少しずつ食べたいときにおすすめしたいのは「さくらんぼ酒」です。もしお酒が苦手な人なら「さくらんぼのコンポート」を作っておいても良いでしょう。

<<さくらんぼ酒>>・・・元気のないときに飲んでも良いです!

*材料: さくらんぼ・・・1Kg、氷砂糖・・・150g、焼酎・・・1.8ℓ

*作り方: さくらんぼは洗って水気を拭き、保存瓶に入れる。氷砂糖を加え、焼酎を注ぎ3~6ヶ月保存すると出来上がり!

<<さくらんぼのコンポート>>

*材料 さくらんぼ・・・150g、水・・・400cc、氷砂糖・・・80g、ミントの葉・・・少々

*鍋に水、氷砂糖を入れ、火にかけて氷砂糖を溶かす。さくらんぼを入れ、弱火で2~3分ほど煮てミントを加え、火を止めて冷やすと出来上がり!

その季節に採れる野菜や果物を食べていると、身も心も元気になります!ただ同じものを同じ食べ方で食べていたら飽きてしまいますので、少し調理に工夫をして食べると良いですね。

その季節の食べ物からその季節そして次の季節をうまく元気に過ごしていけるような「気」を貰うことができます。この季節、宝石のような「さくらんぼ」から女性として美しく輝く「気」を貰いましょう。

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2007年6月15日 (金)

金と銀

その葉が寒い冬でも耐え忍んで枯れないことから「忍冬」と言われる「スイカズラ」。Photo_40

またその花が咲き始めたときは「白」であるのにそのうちに「黄」に変化することから「金銀花」という名もあります。今その花が咲いています。

甘い香りが漂い、素敵な名前を持つお花。中国ではその昔から茎や葉が忍冬という生薬名で用いられてきましたが、茎よりも金と銀の花のほうが「解表・清熱・解毒」の効能に優れていることから近年では花の部分を使用しています。

主にその解毒作用を利用して、化膿性疾患に用いられます。乳腺炎、ヨウ・セツなどのおできには「ケイガイ」「防風」「桔梗」などと配合した「ケイ防敗毒散」、膿性の臭いのある帯下には「当帰」「川きゅう」などと配合した「八味帯下方」などがあります。

また消炎作用を利用して、風邪時の発熱・頭痛・咽喉痛には「ケイガイ」「連翹」「薄荷」などと配合した「銀翹散」がよく使われます。

この「金銀花」をベースとし「蒲公英」「紫花地丁」「野菊花」などの清熱・解毒作用のある生薬と配合したものが商品化されようとしていますが、これは熱をもったニキビや皮膚の症状改善のために使用される予定です。またそのような症状ばかりでなく、周期療法でも少し熱があることで起こっている症状に対して、それを改善する目的で取り入れることができそうです。

香りも良く見るだけでも美しい金と銀の花は、昔も今もこれからも私たちの様々な症状を改善してくれる心強い花でもあるのです。

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2007年6月11日 (月)

梅雨を快適に

今年は梅雨入りが遅く、その分梅雨明けも遅くなるのでしょうか。予報では梅雨明けは早く短い梅雨になるようですが、最近の気候は常識範囲の予報が外れ、突拍子もない予想が当たったりするくらい激しく予報できないものとなってしまっています。今年の梅雨・夏はどうなることやら・・・。

さてこの梅雨の時期から夏そして夏の終わりにかけて、「ムシムシ」と湿気が多く、過ごしにくくなります。

外気に湿気が多くなると、体の中も湿気が多くなります。

そうすると湿気により「だるさ」「神経痛」「血行不良による肩こり」などの症状が出てきやすくなります。また街の至る所できき始めた冷房により、ますますだるさが増し、冷えを感じる頃でもあります。

だるかったり肩こりがあったり冷えていては体が完全でないために良い周期を迎えることができず、やる気も根気もなくなってしまうでしょう。

そこでそんな湿気や冷えも追い払ってしまうおすすめの薬膳料理を紹介しましょう!血をきれいにし、血行をよくし、身体を温め、むくみも解消、さらに美しい肌を作ってくれるうれしい「紅花ごはん」です。

★紅花(こうか)(薬味:辛、薬性:温)キク科のベニバナ科の管状花。
         血をきれいにし、冷え性、生理不順、更年期障害などに用います。
★薏苡(よくい)仁(にん)(薬味:甘、薬性:涼)イネ科のハトムギの成熟種子。はと麦としておなじみです。
         利尿、鎮痛、消炎作用などがあり、むくみ、いぼ、リウマチ、神経痛などに用います。
★枸杞子(くこし)(薬味:甘、薬性:平)ナス科のクコおよびナガバクコの果実。
         疲労、めまい、頭痛、糖尿などに用います。

<紅花ごはんの作り方>

* 材料(5~6人分)Photo_39
● 生薬
 紅花 … 大さじ1
 薏苡仁 … 大さじ2
 枸杞子 … 大さじ2
● その他の材料
 もち米 … カップ2
 うるち米 … カップ2
 鶏肉 … 150g
 干ししいたけ … 2枚
 ねぎ … 1/2本
 酒 … 大さじ4
 サラダ油 … 大さじ4
 しょうゆ … 大さじ2
 みりん … 大さじ1
 塩 … 小さじ1

* 作り方
① もち米はといで一晩水につけておきます。うるち米は炊く30分~1時間前にとぎ、
  それぞれさるに上げ、水気を切っておきます。

② 薏苡仁はよく水洗いし、やわらかくゆでておきます。(圧力鍋だとすぐ軟らかくなります)

③ 紅花は茶漉しに入れて振り洗いをして細かいゴミを除き、水気を絞って酒につけておきます。(紅花の赤色が綺麗!)

④ 枸杞子はさっと洗って水気をきります。(そのまま食べても美味しい!)

⑤ 干ししいたけは水でもどし、軸を落として1cm角に切ります。鶏肉、たけのこ、ねぎも1cm角に切ります。(大きさを整えるのが見栄えが良くなる秘訣!)

⑥ 中華鍋にサラダ油を熱し、干ししいたけ、ねぎ、鶏肉、たけのこの順に加えて炒めます。
  肉の色が変わったら、もち米とうるち米を加えてさらに炒めます。
  米が熱くなってきたら、紅花を汁ごと加え、薏苡仁、枸杞子、水1カップ、Aの調味料を加えて炒めます。

⑦ 七分通り煮えたら、蒸し器にふきんを敷いてその上に移し、
  やや強めの中火で約30分蒸します。(蒸すのは邪魔くさいので蒸す前の段階で炊飯器に入れ、普通に炊いても美味しく炊けます!出来上がった紅花の赤色に色づいたごはんは、まるでサフランで色付けしたように美しく、食欲をそそられます!もちろん味も美味しいです!)

「紅花」「薏苡仁」はお茶に一緒に入れて煮出しでも美味しくいただけます。「枸杞子」は実としてそのまま食べても甘酸っぱくて美味しいものですので、サラダなどに入れても美味しいです。

是非「紅花」「薏苡仁」「枸杞子」の力で元気にこれからの「湿気の時期」を乗り切ってください。

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2007年6月 6日 (水)

効き目は同じ

今年度1年間、京都のJEUGIAカルチャースクールにて「やさしい漢方教室」と題して講座を行っています。毎月第1水曜日の午前です。今日は3回目。

1回目は漢方の基礎知識として、漢方全般の話を行い、2回目は食養生を中心に「気虚」「血虚」「お血」「気滞」など自分の身体に合わせた食事の選び方、日常の過ごし方について、そして3回目は「肩こり・頭痛」の漢方薬、それらに対する鍼灸治療のツボの選び方の講義を行いました。

受講している人達は、漢方に興味を持ち、健康に気をつかっている人達ばかり。講義を聴く姿勢はとても熱心で、一字一句を逃すまいと板書や言葉を書きとめられている姿には、講義をするこちら側も刺激されますます熱が入ってしまいます。気がつくと1時間半の講座時間をオーバーしてしまい、それでもまだまだ伝えたいことがたくさんあって困ってしまいます。

今後増える見込みの医療費の自己負担額。年金も望めないかもしれない将来設計。

体のことも含めて様々な今後の不安を解消するためにも、自分なりの予防医学を行っていこうと考える人達が増えています。そんな時代背景を現しているのか、この講座を受けている人達の熱心さや講座の人気の高さは想像を超えるものでした。

ここ何年かローライズのパンツの流行によりお腹や背中を出している女の子を良く見かけます。今年はショートパンツが流行っているようで、細い脚をヌッと出している女の子も多いです。

暑い夏の気候の中でならそのような格好は良いのですが、最近はどこへ行っても寒いくらいの冷房が効いていますので、そんな中でのその格好は、お腹や腰を冷やし、「冷え性」「生理痛」「生理不順」「不妊症」などになってしまいます。

後になって健康を取り戻すにはとても長い時間がかかります。原因を作る若いときから「予防医学」についての知識を身につけ、体に悪いことは極力避け、健康的な「美」を求めて欲しいと思います。

「鍼灸」など特に「高齢者の通うところ」というイメージがまだまだあるようですが、体のバランスが崩れてからまだそれほど期間の経っていない若い頃から経絡のバランスを整え、正常に戻していれば後に医療機関のお世話になることも少なくなります。

「東洋医学」はそういった予防医学の医療にとても強いものです。「未病」の治療とは「病」になっていないのを治すのではなく、西洋医学的な「病名」がつかなくても「病」になっている状態を治すことなのです。その治療方法は「漢方」でも「鍼灸」「指圧」「導引」「推拿」「マッサージ」でも病の原因を追究する「弁証」は同じで、効き目も同じです。

少しでも多くの人達に「東洋医学」の良さを伝え、早くから自分でできる予防医学を身につけ、自分にあった治療法を探し当てて欲しいと願っています。

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2007年5月11日 (金)

疲労回復

ここ最近、ギラギラ日差しが照りつけ暑くなったり、突然涼しくなったり、激しく雨が降ったり、突風が吹いたり・・・、どうやら地球がおかしくなってきているようです。

今までは「地球温暖化」とそれに伴う異常気象を直接肌で感じることが少なかったために、人間はそれに対する危機感をあまり持っていなかったかもしれません。しかしここ最近は、実際に異常なことが起こりすぎています。

もともと人間は宇宙で生かされているものですから、宇宙に存在する地球の環境と共に生きなければならない存在です。春が来て暖かくなると、人間の身体も温かくなり、肌も柔らかく心も和やかになり、梅雨になると、天空もじめじめするように、人間の身体の中もじめじめしますので、だるくなったり疲れやすくなったりします。

本来は入梅してからそのような症状が出てくるのですが、ここ最近のおかしな気象により、「だるい」「疲れやすい」「風邪が治りきらない」「やる気がでない」などの症状が出ている人が多いようです。

人間を取り巻く天空がこんな状態ですから、そこに生かされている人間の調子が狂うのも当然でしょう。しかし体調だけでなく、精神面にもそれは影響し、最近の事件は耳を疑うようなものばかり起きています。悲しくなってきます。これから地球は、人間は、どうなっていくのでしょうか・・・?

そこで、ここ最近の天空の不調と身体が同調しないように、「疲れやすい」「だるい」などを是非解消して欲しいと思います。

よく不妊の周期療法を始めた人達が、「漢方を飲み始めてから朝がすっきり起きられるようになった」「疲れにくくなった」「夜がぐっすり眠れるようになった」といったことをよく言われます。不妊で悩む人の多くは「脾」の働きが弱っていて、「気」や「血」が不足しています。それらを調整するために「補中益気湯」「十全大補湯」「帰脾湯」などを使います。

周期療法では、個人個人に合わせて、何が不足しているのか、何が多すぎるのか、を判断した上で、漢方薬を調整していきますので、伝えていなかったはずの症状なのに漢方を服用しているうちに改善してくる、ということは良くあることです。

これが体質改善の根本治療で、東洋医学の強みなのです。

出ている症状や数値だけを追って治療を行っていても、それを受け入れる身体の中身が用意されていなければ、何もなりません!受け皿となる体質をある程度改善しておくことがとても大切なことなのです。

また「疲れやすい」という症状は、食事のバランスにも大きく関係しています。糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルがバランス良く摂れているか、今一度再確認してください。多くはそのバランスが崩れているときに「疲れやすい」という症状は起こります。

今旬の「えんどう豆」などの豆類は、胃腸の働きを整えてくれます。また水分代謝も高めますので「胃もたれ」「だるい」などの症状にも良く、疲労回復にとても役立ちます。

是非今が旬の「えんどう豆」にて疲れを取り、それでも力不足のときは少し漢方の力を借りて、この不安定な時期を乗り越えましょう。

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2007年4月21日 (土)

思わせぶり

070430_140401「思わせぶり」という花言葉を持つ「たんぽぽ」。

その黄色い花が勢い良く青い空に向かって咲く姿は、「思わせぶり」というよりもどちらかと言うと、真っ直ぐ素直なイメージの方が合っているように感じます。

この「たんぽぽ」に関することは今までにもいくつか紹介してきました。

「催乳薬」としての「たんぽぽ」。これが漢方としては一番知られているものです。

 http://www.tsudo-pre2mama.com/2006/04/post_0049.html

「乳腺炎の外用薬」としての「たんぽぽ」。これは中国の先生に教わったものですので、あまり知られていないかもしれません。

 http://www.tsudo-pre2mama.com/2007/02/post_4935.html

今回はもう少し詳しく「たんぽぽ」を紹介しましょう。

「 たんぽぽ」の全草には「利尿」「強壮」「緩下作用」があります。

特に「葉」と「根」には胆石、黄疸、リウマチ、毒消しに良いようです。生の葉にはビタミンA・C、鉄分、カリウムがたくさん含まれていますので、サラダやおひたしにして食べるとよいでしょう。

また胃潰瘍に生の葉をガムのように噛むと効果的だとか・・・。おそらく毒消しの働きを利用したものでしょう。

「根」は漢方でも「蒲公英根」の名で、「健胃」「浄血」「母乳分泌促進」の処方として使用されます。一般的にもノンカフェインコーヒーとして利用され、飲まれています。

また浴剤としても良く、「関節炎」などに効果的です。

季節に合わせて浴剤やお茶を変えてみるのも楽しいものです。今なら「たんぽぽ」「よもぎ」「どくだみ」などがちょうど新芽を出したところで良いでしょう。それらの野草を摘みながら、春の陽気をたくさん浴びるのもこの季節の良い養生法です。是非お試しください。春のパワーを貰って、元気になりますよ!

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2007年4月 9日 (月)

桂皮と桂枝

お菓子でも馴染みのある「シナモン」。「ニッキ」「ニッケイ」とも言い、ケーキや紅茶、京菓子の八ツ橋にも使用されています。これはクスノキ科の「桂」の木の皮を粉にしたものや皮そのままを使用したりします。生薬では「桂皮(肉桂)」として使用しています。

また「桂」の木の若枝は、「桂枝」といい、その働きは皮とは異なります。従って、その違いにより「桂皮」と「桂枝」は使い分けなければなりません。

中医師のK先生。日本に在住されていますが、本土中国の患者様の処方を時々電話にて指示されています。

昨年の夏のこと。

K先生は月経不順の患者様の処方を依頼され、その処方を中国の薬局に指示しました。その煎じ薬の中に、辛温解表の働きのある「桂枝」を入れ、その温通作用により経を通じさせることで月経不順の改善を計りました。

それから1ヵ月後。再度同じ患者様の処方の依頼を受け、前回の処方内容を確認したところ、「桂枝」のはずが「桂皮」として処方されていたことが判明したのです!

この夏の暑い時期に体内を温める働きのある(温裏薬)の「桂皮」を使用していたというのです!

「桂皮」を使用することで、ますます体内が暑くなり、体液が枯れ、余計に月経不順を招くことになります。

K先生は中国の薬局の誤りに即気づき、薬を修正させ、もう1ヶ月間、正しい処方で服用してもらったとのことでした。

たった1つの生薬でも、その量にも寄りますが、間違うことで全く違う作用をしてしまうことがあります。またその働きが正確でも複数の生薬を併せることで少し働きが異なるようになることもあります。どんなお薬でも自分で判断して服用したりしないように気をつけてください。

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2007年3月31日 (土)

胃を整えて

37歳Tさん。5年経っても恵まれないので、ご夫婦で不妊治療を受けようと検査をされたのですが、西洋医学的には特に問題はありませんでした。

問題は、「疲れやすく」、「肩こりが酷く」、「寝つきも悪く」、「胃も弱い」などの症状を持つご主人のTさんの方に原因があるのではないかということで、奥様がご主人Tさんの相談票を記入し、ネットにて相談をされました。

Tさんの症状はたくさんあり、ご本人も家族も大変だと思われます。

「気虚症状」の 「疲れやすい」「体がいつもだるい」「衰弱」など
「肝郁症状」の「イライラする」「気分が沈む」「眠れない」「寝つきがよくない」など
「肝血虚症状」の「涙が良く出る」「視力減退」「眼のかすみ」など
「腎虚症状」の 「体がほてる」「汗」「尿が近い」「耳鳴り」「腰痛」「夢を見る」「眠りが浅い」など
「肝脾不和症状」の 「胃が弱い」「食後のゲップ」「胸焼け」「心下痞」「昼間なまあくびがでる」「下痢」「歯槽膿漏」「口内炎」など

たくさんの不調がありますが、まずは「肝脾不和」を改善し、胃を元気にすることが大切です。

胃が元気でないと「胃の気」が低下し、結果的に先天の気の「腎」の力も弱ってきます。「腎」が生命力を養う大切な経絡で、特に生殖器系に深く関係しているところです。男性に限らず女性も不妊で悩む人は、生命力の源である「腎経」を補っていく必要があります。

Tさんの場合は、「腎」を補うことも必要ですが、胃腸が働いていないと大切なお薬も吸収することができず、その効き目も半減してしまいます。

そこで、「肝脾不和改善」と「補腎のため」に「半夏瀉心湯」と「参馬補腎丸」をオススメしました。それらを併用することで、胃腸の血行がよくなり機能が回復し、併せて補腎されることで、様々な症状が少しずつ改善していくことでしょう。

よく2~3種類の漢方薬を症状に合わせておすすめすると、その効能書きを読み「自分には関係ない症状だから要らない」と判断され、片方だけのお薬を選ばれることが多くあります。

しかし漢方薬は生薬も単味よりも複数のものを混ぜてその相互作用を利用するように、より効果があがるように複数のお薬を混ぜたりします。また記入されている効能書きは代表的なものしか記すことができず、その中の生薬の何がどんな風に作用するので、それに効くのかといったことは記入されていません。

従って、生薬そのものの働きを利用して症状に合わせて処方することが多く、効能書きからはかけ離れた使い方をすることの方が多いのです。

数種類おすすめするのは、それぞれの働きを相互に利用したいからで、どれも改善には必要なものなのです。できれば数種おすすめしたものは、併用され使われるのが良いです。

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2007年3月20日 (火)

補腎でまだまだ

あと何年かで50歳を迎えるUさん。

昨年までは病院の治療も漢方薬の周期療法もしっかり続けておられました。しかしどんどん変わっていく体、なかなかホルモン剤にも反応してくれなくなった体に、もう薬漬けの不妊治療は止めようと決意されたのです。

漢方薬に出会ったのは一昨年の終わり頃。漢方薬にもっと早くから出合っていれば、ここまで来ずにもっと変わっていたかもしれません。

しかしそれは結果論であって、早くに出会っていても同じことだったかもしれませんが、明らかに漢方薬に出会ってからUさんの体は元気を取り戻し、排卵期のおりものが増加するなど卵巣がしっかり働いてくれている指標となることが多く現れたのは事実です。

今年に入り、Uさんはもう治療を止めたと言えども急速に体が衰えていくのを黙って見ていることはせずに、自分なりに「漢方薬の補腎薬は飲み続けよう」と決め、「婦宝当帰膠」「杞菊地黄丸」「補陰湯」を続けておられます。

それから無排卵の月経が2度来潮。その状態に体温を見るのも測ることも嫌になり、基礎体温表をつけることを放棄。3月に入って世の中は冷え込んでいるのに自分自身が温かいことに気づき、思い出したように体温を測ったところどうやら高温期に入っている様子。しばらくその高温が続き、そして来潮。

もう卵が出来ることもそして排卵することも諦めていたUさん。きちんと排卵して高温期になり、正常な月経が来たことにとても幸せを感じたと言われました。

そうなのです!「高温期がある」ということは「きちんと排卵した」ということで、「排卵した」ということは「卵がきちんと出来ていた」ということであり、まだまだ女性ホルモンが出て、卵巣が働いているという証なのです!

まだまだ諦めることはありません!しっかり補腎をしていれば、これからも卵巣が働き卵ができることでしょう。いつまでも希望と夢は持ち続けてください。その夢は時期によっていろんな形に変わっていくでしょうが、夢を持ち続けることはとても大切なことです。Uさんの今の夢は何でしょうか?これからも夢に向かって輝くUさんでいてくださいね。

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2007年3月12日 (月)

眼と肝と腎の関係

35歳Yさん。職場で今まで以上にパソコンを使う機会が増え、画面も大きく、デュアルディスプレイで仕事をこなしていかなくてはならなくなってから、だんだん遠くのものが霞んで見えるようになってきました。

今までなら夕方にそのような状態になっても寝て朝起きたら眼もすっきり、ばっちり遠くまで見えていたのが、最近は朝から遠くが霞むようになってきました。おまけに夕方の車の運転はかなり危ない状態になるほど、辺りが見えにくく、焦点が合わなくなってきてしまいました。

さらにパソコン機器に囲まれて電磁波の中で仕事をしているためか、その時期に責任ある仕事を任され、かなりの精神的ストレスがかかったためか、生理不順にもなってしまいました。

仕事をバリバリこなす一方、Yさんは妊娠も希望していたので、生理不順になることはこの上なく悲しい出来事だったのです!しかも昔から「眼が良いこと」が、視力の悪い人口が増えたこの現代では、唯一Yさんの自慢できる事柄だったのに、それが果敢なくもなくなってしまうかもしれない事態が起こっているのです!

これは何とかしないとなりません!Yさんはすがる思いで漢方薬を求めて来られました。

Yさんの中で起こっていることは「肝血不足」です。また「肝腎陰虚」もあるようです。

「肝」は眼を養うのですが、眼の使いすぎにより肝血が不足し、また仕事の残業により寝不足もあったことから「肝を養う時間」に就寝できていず、寝不足が「腎」をも弱らせてしまった結果、生理不順を引き起こしてしまったのです。

その治療には主に「滋補肝陰作用」のある「杞菊地黄丸」を使用し、併せて「婦宝当帰膠」による「補血・疏肝理気作用」により、何とか肝血を潤すように持って行かなければなりません。

周期に合わせてその他の漢方薬も組み合わせ、Yさんの症状の改善を計っていきました。

初めはあまり変化がわからなかったのが、3周期ほど続けた頃から徐々に変化が現れ始めました。

今まで卵胞期が長くなっていた生理不順の状態も、少しおりものが見えるようになってきて変化が現れてきました。それと同時に朝から眼が霞むこともなくなってきたのです。さらに夕方の焦点が合わなくなる症状もなくなりました。

要するに、水晶体や眼筋の働きが年齢のために衰えたのではなく、無理な眼の使いすぎやストレスにより「肝」「腎」にかなりの負担がかかったことが原因でそのような症状が出たのです。もちろんそのまま放っておくと、もう視力も元に戻らなくなってしまったでしょうから、Yさんが何もせずに過ごしていたら、原因は年齢ということになっていたことでしょう。

早めに「肝腎」の調整をして良かったですよね。まだしばらくYさんは、現代人の希少価値である「視力2.0」を掲げることができそうです。

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2007年1月12日 (金)

冷え性対策

今年は暖冬・・・といえども冬は冬。やはり手足が冷えて、寒いものです。冷え性持ちの人は、この時期は辛いものでしょうね。

しかしこの冬は、次の季節が訪れるためには必要なもので、この自然界で生かされている私達人間にとっても大切な時期なのです。今の季節は「陰」を養う時期。今の時期に「陰」を損なうことをしていれば、やがて訪れる暑い夏を元気に過ごすことができません。

「冬」は冬らしく、旬の温まるものを食べ、睡眠を長めに取って、あまり激しい運動はせずに過ごしてください。

さて、「冷え」ですが、「冷え」が根底にある人は、「生理痛」「不妊症」に繋がることが多いです。大切だけれども厳しいこの冬の時期は、特に腰やお腹を冷やさない工夫をしながら過ごしたいものです。

そこで「冷え症改善」としてまずおすすめしたいのは、「婦宝当帰膠」です!これは補気補血作用により、体を温め、また「阿膠」などの力により、補腎もしてくれますので、生殖器系の働きが良くなります。とても優れもので、女性にとって大切なものがたくさん含まれていますので、いくつの女性にもおすすめです。

次に生活の中で、冷えない工夫を取り入れましょう。腹巻、タイツ、レグウォーマー、カイロなどなど。また湯冷めが一番冷えてしまいますので、お湯には必ず入浴剤を入れ、お風呂に入ったらすぐに寝るようにしてください。最近流行りの「湯たんぽ」をして、寝るのも良いでしょう。電気アンカより優れものです!

後は、余裕があれば足浴をするのも良いです。是非アロマオイルを効能に合わせて使ってみてください。ホルモンバランスが乱れているときには「ゼラニウム」「クラリセージ」、気分的に不安定なときには「プチグレン」「ラベンダー」、かなり冷えてしまったときには「ビターオレンジ」「ペッパー」などをうまく利用すると気持ちが良いものです。もちろんこれらは足浴だけでなく、全浴の場合にも使うと気持ち良いです。

さらにもっと余裕があれば、最近流行りの「岩盤浴」もおすすめです。サウナのように無理やり汗を搾り出すのではなく、岩から出る赤外線により体の奥から温め、緩やかに汗を出してくれる岩盤浴は、血流を良くする助けをしてくれます。週に1回続けて「冷え症」が改善したという話をよく耳にします。

よく似たもので、「酵素風呂」というのもあります。これは酵素の力でおがくずが温まり、その中に潜って休むことで体全体から汗や汚れが出てきます。おがくずに包まっていると、まるでカブト虫になった気分になりますが、檜のおがくずの香りが気持ちよく、そのアロマの効果も期待できます。

いろんな方法がありますが、是非自分なりの冷え症対策を見つけてください。

ある程度、寒い風に当ることで皮膚を強め、かつ冷えないようにすることで、冬の「陰」を体に蓄えることで、元気に芽生えの季節を迎えることができます。もしかしたらその芽生えは、自分の中に起こるかもしれません。そのことを願いつつ、「冷え対策」をしていきましょう。

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2006年12月11日 (月)

悲しいけれど

34歳Fさん。5年前に女の子を6回の人工授精にて授かりました。そして2年前より2人目を望み、人工授精を繰り返しているけれども1人目の時よりも反応が悪く、良い結果につながりませんでした。

自分なりに生活改善をしてみたり、極度の「冷え性」を改善するために「腹巻」「レグウォーマー」を使ってみたり、体を冷やす食べ物を控えるようにするなど様々努力してみましたが、一向に「冷え性」も改善しません。

これは体のバランスが自分の力では立て直しができないくらい崩れたためと判断し、漢方薬の力を借りることにされました。

Fさんにはまずは体のバランスが戻るまで、人工授精などの治療を休憩してもらうことにしました。そして「冷え性」の改善、卵巣の働きを良くするために補気・補血作用のある「婦宝当帰膠」をベースにし、竜眼肉が入った増血作用のある「参茸補血丸」を組み合わせ、体の立てなおしをしていきました。

しかし体の立て直しには多少の時間がかかるものです。Fさんは5周期漢方薬を続けても目立って体の変化を感じられないことに、少し不安を抱いていました。しかしそう感じていたちょうどその周期、妊娠陽性反応が出たのです!

人工授精をすることもなく、自然で妊娠できたその瞬間「漢方薬を続けていて良かった」と感じたと言われました。

そして順調にすくすくとお腹の中で育っていく小さな命。まだ鼓動は聞こえないけれども、確かなものが宿っていることが感じられるなかで、幸せな瞬間を楽しんでいました。

ところが、9週目のこと。突然の出血・・・!そして流産・・・。

期待に胸を膨らませ、小さな鼓動を大きく育てる日々を夢見ていたのに・・・。

結局Fさんの流産の原因は、抗リン脂質抗体症候群であることがわかりました。これは、抗リン脂質抗体が認められることで、動静脈血栓症、習慣流産、血小板減少症などの症状を呈する自己免疫疾患です。次回からの妊娠の際には、流産防止に努めなければなりません。

Fさんの辿ってしまった「流産」という道。しかし「流産」は悲しいけれど、「妊娠できる」ということで、次につながる良い兆候です。次に向けて体の立てなおしをしていけば、また小さな鼓動を聞くことができるでしょう。

Fさんにはまずは「婦宝当帰膠」「冠元顆粒」にて次の月経が来るまで立て直しをしてもらいます。流産後は出血が続くことがあります。子宮内をきれいにするために、活血剤を主に使用し、早くに月経が整うようにすることが大切です。

次のスタートラインは間近です。今の「悲しさ」を早く「嬉しさ」に変えられるように、気持ちの入れ替えも大切です。

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2006年11月20日 (月)

旬の柿

秋真っ盛りの今、街のあちこちに柿がたわわに実る姿が見られます。

昔から「柿が赤くなれば医者が青くなる」と言われるくらい柿にはたくさんの栄養分が含まれているのは、皆様もご存知のこと。

ビタミンAやビタミンCが豊富なために、風邪の流行っているこの季節に、予防として常食するのが良いでしょう。ただ生の柿は体を冷やす作用がありますので、食べすぎにはご注意ください。干し柿であれば、冷えることもないので、安心です。

反対に、体内の余分な熱を取る作用があるために、解熱として食すると良いものです。

また「柿の実」だけでなく「葉」にもビタミンCがレモンの20倍ほど含まれていて、解熱、止血、利尿、抗炎症作用もあり、慢性の膀胱炎、動脈硬化、高血圧、肌荒れにも効果的と言われています。

「実」も「葉」も利用できる、かなりの優れものです。

そのまま食べるのに飽きてしまったら、柿単独のてんぷらやかき揚げの中に入れても美味しいです。またメロンと生ハムのセットのように、柿と生ハムもグッドですし、旬の大根と合わせた「なます」も美味しいです。

長い期間をかけて、妊娠しやすい体に調整して「いざAIHやIVF!」という時に、風邪をひいては台無しです!柿をうまく料理に取り入れて、風邪を寄せ付けない体にしていきましょう。

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2006年11月14日 (火)

そろそろかな

31歳Kさん。昨年11月に流産してから恵まれず、今年の春より婦人科に通い、タイミング療法を始めていました。

検査数値では特に悪いところは見当たらず、強いて言えば、血圧が上が100ないくらいの低血圧。そのためか、少し元気不足のようです。

西洋医学的には何の問題もないのですが、6月末に漢方相談で問い合わせされた内容より、東洋医学的に診ると、生理前にむくんだり、気分が沈んだりといったPMSがあること、便秘、冷え性、生理の経血に血塊があること、偏頭痛・・・など「気虚」「気滞」「お血」などがあると捉えられました。

それらを改善することで、Kさんの体調は良くなり、妊娠しやすい母体の準備が整うこと間違いなしです!

6月末からKさんは、婦人科のタイミング療法を続けながら併せて漢方を服用し、体質改善を行っていくことになりました。

「お血」対策に「水快宝」、「血府逐お丸」、波状型の低温期に「炒麦芽」、冷え性対策に「婦宝当帰膠」と「参茸補血丸」などを組み合わせて、調整を行いました。

1周期目、たくさんの種類の漢方薬を毎日忘れずに服用するのに精一杯でしたが、生理前の今までの落ち込み、偏頭痛があまりなかったことにふと気づきました。

2周期目、大分とたくさんの漢方を服用することに慣れ、服用するのが楽しみになってきました。食事と食事の間の「漢方タイム」が楽しみで待ち遠しくなってきました。そして生理前、全く偏頭痛がなく、快適に過ごすことができました。

3周期目の生理、今まで血塊がたくさんあったものが、全くなくなり、きれいな鮮血の経血になってきました。Kさんの気持ちも安定し、それを現すかのように基礎体温も整ってきたのです。

もうKさんの体は準備万端です!次の周期くらいに何か起こりそうです。Kさんもますます「漢方タイム」が楽しくなってきたようです。何でも楽しみながらやることは、とても大切です。楽しむことで脳内モルヒネが出て、細胞が活性化され、体が良い方へ進まないわけがありません。何でも楽しんで、幸運を呼び寄せましょう!

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2006年11月11日 (土)

思わぬ晶三仙の力

35歳Aさん。35歳になったとともに特に感じるのが代謝の低下。以前なら少し食べなかったら食べない分痩せていたのに、最近は食事を抜いたところでなかなか痩せない・・・。

しかしあまり極度のダイエットは、現在妊娠希望であるのに、差し支えあるといけないので、気軽にしかも安全に試せるものはないかと探したところ、たどり着いたのが「三爽茶」と「晶三仙」の組み合わせで食前食後に服用することでした。

定量は1日1~2包。しかし販売元が推奨しているダイエットに効果的な飲み方は「1回2包、1日6包」、180包入りの大袋を30日で飲みきる計算です。

Aさんは1回2包の量で1ヶ月間試されました。

そして1ヵ月後・・・。

体重の変化は全くなし!少しでも変化があれば、続けてみようと考えていたAさんでしたが、全く何もなかったので、1ヶ月でそれを止めてしまいました。

しかしそれから3周期のちに、あることにAさんは気づいたのです。

Aさんの目的としたダイエット効果としては何も現れませんでしたが、基礎体温表に変化があったのです。3周期のちに「三爽茶」と「晶三仙」の組み合わせを飲んでいた頃の基礎体温表を比べてみると、明らかにその時期の方が安定していたことがわかったのです。

これは「晶三仙」の力に寄るものです。

晶三仙」に含まれる「山査子」「麦芽」「神麴」などにより、「脾胃」の働きを強めてくれるからです。

晶三仙」をお薬の候補に入れると、「私は脂肪の多い食事をしていないので、この薬は違うのでは?」と言われることがありますが、そういったことで「晶三仙」を使用しているわけではないこともあります。

Aさんのように、気づかないところで効いてしまっていた、というのは珍しいパターンですが、処方されている側としては漢方の中身の働きなどはそれほど詳しくはわかっていないことが多いですので、「知らないうちに効いていた」という感覚は、漢方では結構あるのかもしれませんね。

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2006年9月25日 (月)

スッポン

質の良い卵を作る大切な時期の卵胞期。これは「陰」と「陽」のうち「陰」の時期になります。

この「陰」の力がしっかりしていれば、良い卵ができ、排卵も自然とスムーズになり高温期もうまく保つことが可能です。

卵胞期の体温が波状型であったり、36度5分より高かったりすると、「陰の気」が乱れていると捉えることができます。その場合、漢方では様々なお薬を調整し、「陰の気」が安定するように持って行きます。

その中でも「陰」を補う薬として「補陰湯」の煎じ薬を当店では使用しています。この煎じ薬には「亀板」が含まれています。「亀板」の作用は、「補陰」「精虚熱」「補肝腎」で陰の気が足りない人にはとても良いものです。

通常使用される亀は、イシガメ科のクサガメの甲板を使用します。

同じ亀の仲間でも「スッポン」は、食すると「滋陰」「補陰」作用に優れているためにこれからの時期にとてもよいものです。特に、秋になる前の今の時期(中秋の名月の10月6日まで)に一度でも食べておくと、ここ1年間を元気に過ごせると言います。

来週の金曜日までに是非「スッポン鍋」を食べて、「陰の気」を養っておきましょう!卵胞期の安定のために、またこの冬を元気に過ごすためにも。

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2006年9月12日 (火)

カンジタ症

カンジタ症は、病巣が皮膚および粘膜に限局する表在性カンジタ症と深部臓器を侵す深在性カンジタ症、侵襲性カンジタ症とに大別されます。

その中でも表在性カンジタ症は、皮膚カンジタ症と粘膜カンジタ症に分けられます。

また粘膜カンジタ症は、大部分が口腔内あるいは膣に病変を生じるために、口腔カンジタ症、外陰膣カンジタ症と呼ばれています。

この症状は、消化管、膣、皮膚などに高い率で常在する菌が、病後や疲れなどにより抵抗力が落ちた際に内因的に感染を引き起こすと考えられています。

この治療としては、まずは外用抗真菌剤による局所療法が行われますが、難治の場合は内服による治療が行われます。

ある産婦人科病院に不妊の相談で行ったCさん。

そこで言われたことは、

「カンジタ症とトリコモナス症に罹っているので、まずはそれを治療しましょう。これが不妊の原因になっています。」

そして、それらの菌を退治する抗生剤である「ハリゾン錠」「ハイシジン錠」「メガキサシン錠」を出され、膣からの投薬もされました。

そしてその治療を続けて1ヶ月、「良く薬が効いてるよ。もう少し続けて服用してもらいます」とまたお薬は続きました。そしてその病院に不妊治療で通っている他の人の持って帰るお薬を見ると、自分と同じもの。次の人も。そして次の人も・・・。

確かに「カンジタ症」や「トリコモナス症」が結果として卵管癒着の原因となり不妊の要因となることがあるかもしれませんが、全てが全てその菌が存在するからといって、不妊の原因となるとは限りません。不審に感じたCさんは、病院を変え、今は漢方を服用しながら体の調整をされています。

もしCさんがカンジタ症の症状である痒みがある場合や、それを繰り返してしまう体質なのであれば、漢方で「竜胆瀉肝湯」や「水快宝」により、その体質を徐々に改善するように持って行きます。また痒みがある場合は、外用薬として「苦参」「竜胆」「馬歯見」を煎じた液を使ってもらうことで痒みを改善することができます。

特に抵抗力の落ちている妊婦さんなどは、カンジタ症に罹りやすいものです。この場合は、抗生剤は使用できませんので、是非安全な漢方薬の外用薬と内服薬(妊婦さんは上記のものとは異なります!)をオススメします。

どんな時でも強い味方の漢方。疑問に感じたとき、困っているときは、何でも訪ねてみてください。きっと力になることができるでしょう。

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2006年9月 8日 (金)

早期に対処が必要な痒み

疲れがたまり、抵抗力が落ちた時や、妊娠中にも起こりやすい陰部の痒み。

これは早期に対処したした方が良いので、恥ずかしがらずに症状を訴え、適切な治療を行ってください。

病因としては、肝経の欝熱が湿を伴う「肝経湿熱」によるもの、不衛生による病原菌の感染が起こったもの、肝腎不足のために精血が不足して生風化燥する「肝腎陰虚」によるもの、があります。

疲れがたまり、抵抗力が落ちたときになりやすいのが「肝経湿熱による痒み」、慢性疾患などで陰血が不足すると起こるのが「肝腎陰虚による痒み」です。細菌感染の場合は「肝経湿熱」によるものと捉え、妊娠中の場合はどちらの原因とも取れるでしょう。そのときの状態で判断します。

オリモノに白い粕のようなものが混じるなど、カンジタなどの細菌感染の可能性があるのであれば、早くに病院での治療を行った方が良いでしょう。そうではなく、痒みが時々繰り返される体質なのであれば、その体質を改善するように漢方薬で対処するのが良いでしょう。

28歳Kさん。

時々陰部の痒みが出て、病院での軟膏を塗って、一時治るのだけれどもまた痒みが出る、の繰り返し。何とかこのような痒みが起こらないように、体質を改善したいとのお問い合わせです。

Kさんは、甘いものが好きで、時に生理前など過食をしてしまうタイプです。そのように油ものや甘いものを過食すると、脾虚湿盛の状態が起こり、それに加えて、生理前のイライラ感が加わり、肝鬱化火となり、湿熱が下焦に溜まってくることになります。

その状態に、生理中の生理綿の不衛生が重なって、痒みが起こると考えられました。

その治療法としては、鍼灸治療であれば「陰陵泉」「豊隆」などにより、健脾と去湿、燥湿を測り、漢方薬では「竜胆瀉肝湯」で清熱利湿を測ります。

このお薬の清熱利湿作用により、湿を溜め込みやすいKさんの体質が徐々に改善されることでしょう。

人には言いにくいからこそ、辛い痒み。早くに対処しておきましょう。

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2006年8月18日 (金)

可憐な蓮

お盆の時期には蓮の可憐な花をあちこちで見ることが出来ます。

そしてお盆の過ぎたこの時期には、花びらの散った後の「蓮の房」の姿を見かけます。この蓮の房の中に潜んでいる「蓮の実」を食べたことはありますか?そのまま房から取り出し、口に運んでみてください。とても甘く、美味しいものです。

中国では「蓮の房売り」の姿を良く見かけます。中国の人はこの実をおやつとして愛食しているようです。中秋の名月の時期になると出てくる有名な「月餅」や中国菓子の餡として、「蓮の実」が使用されていますよね。

この「蓮の実」。とても栄養価も高く、漢方でも薬膳料理でも幅広く使用されているものです。

作用としては、「安神」「補腎」「健脾」「止瀉」の効能があり、精神的な過労による不眠、不安、のぼせ、口渇、帯下、食欲不振、小児の胃腸虚弱、乳児の吐乳などの改善薬として、他の生薬と調合されます。

根っこである蓮根は、私達日本人にも体に良い食べ物としてとても馴染みのある食べ物ですが、可憐な蓮は花の房から実、葉、根っこまで、すべてが薬用となる優れものです。

可憐な蓮の咲き終わった姿を眺めながら、「美味しそう」と感じてしまうのは、私だけでしょうか。是非、一度、体に良い「蓮の実」を味わってみてください。

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2006年8月 7日 (月)

一見は良薬?!

今日は月1回行っている不妊の相談会の日でした。

毎回多くの人が遠くからご相談に訪れます。今日も今まではメールでのやり取りにて漢方を続けていた人達が、相談会に足を運んでくださいました。

メールやお電話でのやり取りでも充分に症状や状況は把握できるのですが、やはり「百聞は一見にしかず」とは良く言ったもので、お顔を拝見して改めてわかることが多くあります。

それはこちらサイドのことだけでなく、漢方を飲まれている人サイドでも言えることで、相談に応じている先生や電話の応対をしているスタッフの顔を見ることにより、安心感を得られることと思います。

周期療法を続けているお会いしていない多くの人達は、もし、1回でもお会いできる機会があれば、是非、お会いできれば良いのにな、といつも感じています。

本日来られたCさんも、とても安心され、今まで「諦めかけていたこと」にまた改めて挑戦する意欲が出たと喜んでおられました。

Cさんは今まで内膜症やチョコレート嚢腫があり、腹腔鏡による手術をされ、その後体調がよくなるものと期待していたにも関わらず、ますます体調は悪くなるばかり。治療はどんどんエスカレートし、薬漬けになり、その結果約2年間で出来上がったものはホルモンバランスがすっかり崩れてしまった身体でした。もうダメかもしれない・・・。と行き着いたのが、漢方の道だったのです。

そんな不安いっぱいのCさんでしたので、尚更のことだったかもしれませんが、Cさんにとってはお顔を拝見して話をじっくりすることがとても大切なことだったのです。

Cさんにはホルモン治療などで「陰の気」が不足し、低温期の力が足りなくなったための改善としてのお薬を服用してもらっています。それに加え、「水快宝」を少量調整することにしました。

今回、お顔を拝見したことの「心の安心感」と今回すこし処方が変わった効き目が相乗効果となり、今周期は「陰の気」がますます強くなることでしょう。「陰の気」が質の良い卵を育てます。質の良い卵ができれば、排卵もスムーズになり、高温も安定します。

今回得られたCさんの「心の安心感」が、とても強い味方になることは言うまでもありません。きっと今周期の体温に、その効果が現れてくることでしょう。

治療を受けていることに、何かの「不安」や「憤り」を感じることがあれば、それがプラスになることはありません。自分の中に芽生えた「不安」は必ず、解消して、次のステップに進むことが大切です。これはどんな治療にも言えることです。「心の安心感」を得て初めて、良い治療効果が得られるのです。途中で、確認することなく諦めたりしないようにしてください。明るい未来のために。

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2006年8月 4日 (金)

冷房病に

月経前症候群(PMS)の症状で、月経前になると「むくみ」、「イライラ」、「鬱症状」、「下腹部痛」の出ていた25歳Mさん。

生理2週間前から生理まで「婦宝当帰膠」を飲んでもらいました。冬は冷え性ではないのですが、夏になると冷房により冷え性の仲間入りをするということ、緊張症、などのことから「気血の巡りが悪い」ことが伺えました。

そして試した1周期目より、それらの症状が軽減し、快適に月経前を過ごせるようになりました。そして、ここ最近は、「冷房病」に加えて「夏ばて」をするというので、その対策として体調に合わせて「コエンザイムQ10」の入った製剤である「玄武顆粒」、「人参乾姜粒」を症状が起こる時期に合わせて使ってもらいました。もっと体力が弱っている人なら「活命参」もオススメです。

Mさんの場合は、それらをうまく組み合わせることで、すっかり症状がなくなり、この夏、快適に過ごすことができそうです。

「冷房病」と一言に言っても、その症状は「冷え」だけでなく様々です。過度の冷房により、自律神経失調症が起こり、「頭痛」「肩こり」「めまい」「腹痛」「むくみ」「生理不順」などの症状を引き起こします。

冷房病による