父が背負った借金

父は私たち兄妹が、まだ幼い頃にギャンブルにはまり借金をしていました。雇われの理容師で、店が暇になるとパチンコへ行き借金を繰り返していました。ひどい時には雀荘に入り浸って家に帰って来ないこともしばしばでした。当時は母の実家で下宿屋を運営していたので、その一部の部屋を借りて家族四人で住んでいたため生活に困らないと思っていたのか理髪店の給料も落としたなどと言って借金の返済に充てたり、更にギャンブルにつぎ込んだりしていました。住まいにお金がかからなくても生活費はかかるので母は自分の親に借金をして私たちを育てました。そして、私たちを保育園に預けて働きに出ました。
小学校に入ってからは私は母が家に居ないことが不満でした。1年生から学童保育に入れられたことがイヤでたまりませんでした。学童保育には仲のいい友達は居ないし、兄が居るからと1年生から入れられたけど、それほど兄と仲が良かった訳でもなく、本当につまらない日々でした。家庭を持ち子供が二人も居るのに自分の道楽のために借金までして遊び呆けていた父。その取り立てに耐えきれなくなって自殺未遂までしていた父。どのくらいの期間で完済したのかまではわかりませんが、金融機関での借金を完済しても、母は自分の親への返済のために、ずっと働き詰めでした。私の母の苦労を知っているため私は借金する人が苦手です。普通に生活していて、どうしてもの時には仕方ないのかもしれません。けれど、足りないから借金したら、その返済に充てた分が更に足りなくなるわけなのに、どうして借金するのかわかりません。